2015年01月12日(月)
大正3年(1914年)1月12日の午前10時5分。 突如桜島南岳が轟然として噴火を始め、1時間もしないうちに鹿児島市内に降灰が始まった。 噴火は連続して起こり、次第に熾烈になり、11時半頃には岩石が噴出し始め、昼過ぎには桜島全島が黒煙、白煙に包まれた。 さらに夕方6時半頃には、上下動の激しい地震が発生、鹿児島市内では家屋や石塀が倒壊した。 火影が拡大し、夜になって爆発音はさらに熾烈になってきた。 人々は混乱し、逃げ惑い「その状況は筆舌に尽くし能わざる」と記されている。 だが中には混乱が収まらぬ中、暖まった海水による天然の露天風呂に入るボッケモンの(肝っ玉の大きい)鹿児島人もいたという。 この爆発は数日続き、2月の中旬頃になってようやく下火になった。 この噴火で流出した溶岩は、それまで錦江湾に浮かぶ文字通り島だった桜島と大隅半島の間の 幅400m、深さ72mの海峡を埋め尽くし、桜島は陸続きとなった。 今も残る黒神地区の埋没した鳥居は、そのすさまじい降灰を端的に物語っている。 この時の噴煙は、上空8,000Kmに達し、遠くカムチャッカ半島にまで灰を降らせたという。 この時の犠牲者は死者35人、行方不明23人。 この大正大噴火に関しては、噴火の状況,被害状況,災害後の復旧,被災後の全国・ 海外からの支援,噴火時に自己の危険を顧みず海上で人命を救助した人、地震で生き埋めとなった人を助けた師範学校の生徒、噴火後の国内外の地震学者の調査、 ……など当時の模様が「桜島大正噴火史(昭和2年3月発行・鹿児島県編集)」に詳細に 記されている。 引用元。 ☆日本列島の形成。(クリック) ☆日本列島はプレートのせめぎ合いの中に今もあり、また環太平洋火山帯の上にある。 アメリカや欧州などの原発はこのような条件の地盤の上に建設されていない。プルトニウムは核兵器の製造にもっとも適当な核物質で、プルトニウムの生産量を上げるために、アメリカは原発建設を日本に促した歴史がある。自国なら決して建設しない地殻条件の火山地震列島の日本国に。 |
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シーンの中の家屋は撮影後、区画整理事業のために取り壊されたそうです。 |
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01月11日 17時55分 東日本大震災から11日で3年10か月です。 津波で大きな被害を受けた宮城県名取市閖上地区では地元の人などが慰霊碑を訪れて犠牲者へ祈りを捧げました。 警察庁によりますと、東日本大震災で宮城県では9538人の死亡が確認され、いまも1256人の行方がわからないままとなっています。 津波で900人以上の住民が犠牲なった名取市閖上地区の仮設の商店街では、月命日の11日、震災前から行われていた朝市が開かれ大勢の人が訪れました。 この商店街の近くには震災で亡くなった人たちの名前が刻まれた慰霊碑があり買い物客などが静かに手を合わせて祈りを捧げていました。 この地区に住んでいた大学時代の友人を亡くしたという女性は、「朝市の様子を見て私も元気に頑張らなくては思いましたが、心の痛みはいつまでも続くものだと改めて思いました」と話していました。 閖上地区では去年10月から住宅地などを再建する区画整理事業が始まったものの、今も津波で流された住宅の基礎部分などが残されたままの状態となっています。 仙台市の男性は「他の被災地と比べて町づくりは進んでいないと感じました。震災からもうすぐ4年になりますが、復興はまだ時間がかかると思います」と話していました。 東松島市では津波で亡くなった空手の指導者の教え子たちが、ことし初めての稽古に臨みました。 稽古は東松島市の定林寺で行われ、日本空手協会鳴瀬支部で空手を学んでいる小学生など8人が参加しました。 子どもたちは、はじめに、境内にある空手の指導者だった加藤吉広さんの墓に手を合わせて祈りを捧げたあとことしの初稽古に臨みました。 加藤さんは30年以上にわたって東松島市で多くの子どもに空手を教えていましたが、震災の津波で亡くなりました。 震災の月命日の11日がことしの初稽古となり子どもたちは加藤さんを思いながら、大きなかけ声を出してつきやけりなどの基本動作の動きを確認していました。 震災前加藤さんから指導を受けていたという小学4年生の女の子は、「加藤先生は優しい先生で、空手の形をしたらほめてくれたことを覚えています。墓前では、全国大会で優勝することが目標ですと伝えました」と話していました。 |
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【福島第1原発の現状】(2014年12月29日)廃炉工程の遅れも 汚染水対策本格化の1年 共同通信 2014/12/29 14:54 東京電力福島第1原発で2014年、本格的な汚染水対策工事が始まった。4号機では使用済み核燃料プールの燃料取り出しが完了し、大きなヤマを越えたが、放射線量が高い1~3号機では作業の難しさが徐々に顕在化しており、廃炉工程の遅れが出始めている。 ▽プール燃料取り出し 「廃炉に向けた第一歩が4号機でうまく歩めたことは大きな成果だと思う」。東電「福島第1廃炉推進カンパニー」の 増田尚宏 (ますだ・なおひろ) 最高責任者は25日の記者会見で、今年1年を振り返った。 昨年11月に始まった4号機プールからの燃料取り出しは今月22日に全ての作業が完了。事故発生当時1535体あった燃料は共用プールなどへ移され、廃炉が決まった1~6号機のプールで初めて燃料がなくなった。 4号機はほぼ計画通り進んだが、原子炉内の燃料が事故で溶融した1~3号機は、高い線量のため作業が難航している。 次の燃料取り出しは3号機の予定で、来年度前半の開始を計画。しかし遠隔操作のクレーンで8月、プール内の がれきの撤去作業中に 大型の機材が落下し、回収に4カ月近くもかかった。 1号機では当初、プール燃料取り出しの前段として原子炉建屋上部のがれきを撤去するため、7月に建屋カバーの解体工事を始める予定だった。しかし放射性物質の飛散防止対策で遅れ、10月末に試験的にカバーの一部を外すなど、ようやく解体に向けた作業が始まった。本格的な解体は来年3月からの予定だ。 2号機は水素爆発を免れ建屋がそのまま残っているものの、放射線量が高く既存の設備は使用できないとみられている。東電は建屋上部の解体が必要かどうか見極めるため、調査を続けている。 ▽汚染水対策に着手 深刻化している汚染水問題について、東電は本年度中の「浄化」完了を目標に掲げている。 汚染水から大半の放射性物質を除去する「多核種除去設備(ALPS)」は9~10月に2基を追加し、試運転ながら3基体制で汚染水を処理中だ。しかし毎日数百トンずつ増え続ける分も処理しなければならず、目標達成は厳しい状況だ。 汚染水増加を抑制するため5月には、建屋へ流れ込む前の地下水を井戸でくみ上げて海へ放出する「地下水バイパス」の運用を始めた。 6月には1~4号機建屋周囲の地盤を凍らせて地下水の流入を遮断する 「凍土遮水壁」の工事を始めた。 政府や東電は汚染水問題の抜本的な対策として期待するが、海側のトレンチ(ケーブルなどが通る地下道)内の汚染水を抜き取る作業が難航。本年度中の凍結開始予定が遅れる可能性がある。 これら汚染水対策の本格化に伴い作業員数は倍増。現在1日当たり6千~7千人が構内で働いており、労働環境の整備が急務となっている。 |
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一部引用・・ ところで、政治関連のメディアも作られていますね。 津田:ええ。政治ってつまらないじゃないですか。結局、報道がつまらないんですよ。政治ってもっとダイナミックで面白いと思うのですけど、新聞やテレビは政局報道中心で、結局、何がなんだかわからない。だからもっと政策中心に報道したいと思っています。 ・・・・・・・・・・・・・・ 原田:自分の若かった頃と比べて、今の若者はいかがでしょうか。ゆとりでダメになっているなどと言われていますよね。 津田:大学で教えていると、全体的にすごく優秀になってきているなという印象を受けます。まじめですよ。今はみんな授業に出ますからね。そこがまず違うなあと思います。 一方で、融通が利かないというか、フレキシビリティに欠ける子が多いとも感じています。 以前、ある大学でメディアリテラシーについて教えたときに、「ニュース報道が信じられず、ネットにしか真実がないと思っている」と話す学生がいました。今の子は、そんなふうに「1 or 0」な感じなんですよ。ネットでデマを流したやつがたたかれますけど、僕はデマとデマじゃないものの中間に真実があるんじゃないかと思っています。でも、そういう考え方ではなく、つねに「1か0」を求める子が増えているような気がします。 あと、その授業では、原発事故の報道がうまくいかなかった原因についても、僕が思うところを話しました。テレビやメディアは、わからないこともわかったように報道しますよね。でも、本来ならわからないときは、「自分たちもわからないけど、こうじゃないかなと思うところを報道しています」と伝えるべき。そうすれば、見ている側もその報道を信じるのではなく、自分で考えるはず。その方法がなかったから、原発事故の報道ってダメだったよね、という話をしたのです。 そうしたら、学生が「そんなわからないことを報道されても困る。わかったことだけ報道してくれ」って言うんですよ。要するに、自分で考えたくないっていうことの裏返しだと思うんですけどね。 原田:そうそう、知り合いの編集者が、「ホームランは打てないけど、打率2割7分くらいの若い編集者が増えている」と言っていました。似た話ですよね。 津田:わかります。同じような話ですね。でも、それは若者ではなく、社会が悪いのだと思います。結局、社会が減点型の評価しかしないし、数字とかコンプライアンスとか、いろいろと制約要因が社会に増えていますから。 何かをしようとするときに、結果を残してすでにある程度の地位にいる人だったら突き通せばいいけど、若者がやったら許さない社会や会社環境になってるじゃないですか。それはもう2割7分になるのは仕方ないのではと思いますね。 全文を読む。 |
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少子高齢化が社会問題化している日本ですが、「14歳未満の人口比率」の比較においても、極端な国の例として海外サイトで注目を集めていました。 14歳未満の人口比率が、アフリカのニジェールでは50%を超えるのに対し、日本やドイツはたった13%だそうです。 この人口バランス格差に対する、海外掲示板の反応をご紹介します。 一部引用・・ 14歳未満の人口比率 日本:13.05% ドイツ:13.09% ニジェール:50.09% アメリカ:19.55% イギリス:17.59% フランス:18.22% イタリア:14.06% スペイン:15.35% オーストラリア:19.07% ロシア:15.79% 中国:18.03% インド:29.09% ブラジル:24.08% フィリピン:34.14% タイ:18.15% 北朝鮮:21.69% 韓国:14.89% イラン:23.81% イラク:40.6% サウジアラビア:29.03% アフガニスタン:46.62% 南アフリカ:29.49% チャド:48.40% 発展途上国では若者の占める割合が多いのは想像通りですが、これだけ極端な差、そして近い地域でも差が大きいことは意外と思うかもしれません。 全文を読む。 |
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外資系から見た日本企業の不可解さ ずんずん :外資系のOL 2015年01月10日 こんにちは! ずんずんです。今年のジャパンの寒さはとんでもないとお伺いしておりますが、みなさまどうお過ごしでしょうか。私は、赤道直下の常夏の国シンガポールに住んでいますので、 ちょっと寒いとか、よくわからないわ? すいません。 さてはて、所変われば気候も変わる。気候が変われば文化も変わってきます。シンガポールなんて朝、雨が降ってると、みんな会社に定時に来ませんからね!(涙)。 文化が変われば「常識」も変わってきます。 日系企業での常識は、外資系企業では非常識? 今日はそんな外資系企業が理解できない「日系企業の変なところ」をご紹介したいと思います。 退職のあいさつ回りはナンセンス? 外資系企業というと、とことん「合理的」なイメージがあると思いますが、それはいろいろなシーンで当てはまります。 ある日、システム開発を依頼していた業者の担当者の方が辞めることになり、 「あいさつ回り」に来ることになりました。 その旨をイギリス人上司に伝えると、彼は開口一番、 「なぜ?」 と聞きました。え……なぜってそれはあいさつ回りだから……。 「新しい担当者も来るのか」と聞かれましたが、来るのは辞める担当者さんだけです。イギリス人上司は、 「なぜ新しい担当者も連れないでやってくるんだ? 辞めたら辞めたでそれで終わりだろ?」 と言いました。 OH……なんというクールさ。 そこで私は気づいたのです。外資系投資銀行には「あいさつ回り」なる文化は存在しないのです。 日本では「きちんと」しているとされることも、外資系企業では相手に「時間を取らせる」非常識な行為だと考えられてしまいます。そもそも「あいさつ回り」も説明するならば 「今度辞めるから……あ、あなたにさよならを言いにきたの……」 という内容で、これでは恋する乙女のようです。上司に説明する私も思わず赤面です。 次ページ⇒OJT? なにそれ、食べれるの? |
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こちら。 フリーアーカイブ 183回の講演、合計21746分の 吉本隆明さんの声がここに集まっています。 まず今週は、子どもや教育に関する 6つの講演を公開します。 |
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2015年1月12日 07時32分 11日、フランス週刊紙銃撃など一連のテロ事件での犠牲者の追悼と表現の自由を訴えパリの通りをデモ行進する市民ら(ロイター=共同) 【パリ共同】フランス内務省は11日、週刊紙銃撃など一連のテロ事件を受けてパリで行われた大規模デモの参加者は120万~160万人と発表した。パリを含めた全土でのデモ参加者は計370万人に達し「フランスの歴史上最大」とした。フランス公共ラジオが伝えた。 パリでは午後3時の開始から数時間たっても大通りを埋めた人の流れが途切れなかった。出発点となったレピュブリック(共和国)広場には夜遅くまで多くの若者らが集まり「団結しよう」などと叫んだ。 パリ以外ではリヨンで30万人、ボルドーで10万人など各地で数万人から数十万人規模のデモが展開された。 ◎ヨーロッパのイスラム教は、なぜ今まさに重大な局面を迎えているのか アクバル・アフメッド アメリカン大学イスラム研究学部長 こちら。 ◎ヨーロッパで増大する「イスラム恐怖症」の背景には何があるのか アレキサンダー・ゲルラッハ 雑誌「ヨーロピアン」発行人 こちら。 ☆いずれの論評も現在起こっていることの理解に資するものです。 どの引用文も筆者の意図を率直かつ批判的に見ることも必要かと思います。 |
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吉本興業の新人お笑いコンビ「8.6秒バズーカー」によるネタ『ラッスンゴレライ』 |
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2015年01月11日(日)
2015/01/11 08:21 セメント注入が続く東京電力福島第一原発2号機の海側トレンチ(電源ケーブルなどが通る地下道)で、底部に堆積した高濃度汚染水を含む砂の除去が新たな課題として浮上している。 セメントでトレンチ内を固め、汚染水を抜き取っても、砂がたまった層の亀裂から地下水が流入し汚染水となり漏れ出す可能性がある。 大規模な漏えいにつながるトレンチ内の汚染水除去を優先するため工事を続行するが、不安材料を抱えたまま作業を進めざるを得ないのが現状だ。 ■想定外 2号機のトレンチにはタービン建屋から流れ込んだ汚染水が約5000トンもたまっていた。再び大地震や津波が発生した際には、汚染水の大量漏えいにもつながりかねない。汚染水の抜き取りは待ったなしだった。 東電はセメントをトレンチ内に注入することで、たまった汚染水が押し出され、完全に除去できると想定した。しかし、東日本大震災の津波で運ばれた底部の砂の存在が昨年11月、明らかになった。東電は、砂に約25トンの汚染水が含まれていると推定する。 原子力規制委員会はトレンチの耐震構造から、亀裂の存在を指摘していた。「地下水が入り込み、汚染水となって海洋流出する可能性がある」。県の担当者はセメント注入作業の推移を注視する。 原子力規制庁の担当者は「砂が地下水を汚染する可能性は否定できない。しかし、緊急性の高い汚染水の抜き取りを優先するしかない」としている。 ■回収は困難 トレンチの砂は地上から約12メートルの地下にある上、「セメントでふたをしたような状態」(県担当者)という。 さらに、トレンチ付近の空間線量は毎時1ミリシーベルト(平成25年6月現在)と高い。砂を取り出すかどうかも含め見通しは示されていない。高坂潔県原子力専門員は「汚染水を含む砂の残留は、トリチウムを含んだ水や使用済み核燃料の処理など『廃炉のシナリオ』の新たな長期的課題の一つとなった」との認識を示した。 ■神経とがらす 県は風評被害や本県漁業への影響が大きい汚染水の海洋流出に神経をとがらす。 2号機と同様にトレンチのセメントによる埋め立てが予定されている3号機、4号機の海側トレンチにも、津波によって運ばれた土砂が沈殿している。埋め立て後には2号機と同様、除去が大きな課題となる。 県は「砂の位置などを把握しトラブルに備えることが重要」と強調するが、地下水への汚染が拡大する場合、早期の砂の取り出しなど新たな対策を東電に求めるとしている。 【背景】 福島第一原発2号機の海側トレンチは、タービン建屋との接続部に「氷の壁」を設けて水の流れを止めた後、汚染水を抜き取る計画だった。 しかし、追加投入した止水材などでも壁ができず断念した。トレンチ内の汚染水をくみ上げながら、水中で固まる特殊なセメントで埋める対策に変更した。 東電は先月開かれた原子力規制委員会の会合で、トレンチにたまっていた汚染水約5000トンのうち約2500トンの抜き取りが完了したと報告した。 |
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2015年01月11日日曜日 昨年12月の衆院選開票作業で仙台市青葉区選管が票の水増しをしていた問題で、選挙の公平性を信じていた有権者や投票率アップなどの啓発活動に携わっていたボランティアから、驚きや落胆の声が上がっている。 いまだ全容解明には至らず、過去の開票結果の信頼性も揺らいでいる。今夏の市議選に向けた再発防止策を求める意見もある。 「1000人分の『民意』が勝手に作り上げられた。とんでもない話だ」。青葉区の霊屋下町内会長長門一彦さん(71)は憤りをあらわにする。 昨年の衆院選では投票所の立会人を引き受けた。「厳正な選挙にしようと思って手伝ったので、なおさら許せない。票の操作という違法行為を平然とやる感覚が理解できない」と首をかしげる。 10年近く選挙啓発活動に携わり、市民団体「仙挙行こう会」代表を務めている小売業前田剛典さん(29)=青葉区=は、「過去の選挙は大丈夫か」といぶかる。2012年12月の衆院選でも区の国民審査の持ち帰り票が442票あったため、市は過去にさかのぼって調査する方針。 「(不正は)恒常的なのか、今回だけなのか、はっきりさせてほしい」と話す。 市議会は8月27日に任期満了を迎える。前田さんは「市議選は国政選挙よりも僅差で当落が分かれる。選挙に対する信用を取り戻せるような再発防止策が必要だろう」と強調した。 選管とも協力して若者の投票率向上に取り組むNPO法人「ドットジェイピー」東北支部代表の東北学院大4年阿部航平さん(22)=多賀城市=は、「少しでも早い開票を要求され、切羽詰まったのでは」と推測する。 開票作業に関し、「大人数が手作業で行う現在の仕組みは、どんなミスが起きても不思議ではない」と指摘し、「電子投票など、不正を防ぐ仕組みを検討するべきではないか」と提案した。 |
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浄土真宗本願寺派光明寺僧侶、一般社団法人お寺の未来代表理事 2014年12月11日 15時52分 JST あなたの宗教は何ですか?と問われると、 少なからぬ日本人が「無宗教」と答えます。 その場合はたいてい「宗教」が ・人の価値観や行動に規範を与える(縛る)もの ・非合理的な超越者を設定し、それを盲信する態度 ・自ら意思決定できない心の弱い人がすがるもの として捉えられています。 自分は理性的に物事を捉えているし、 誰にすがることもなく、自分は自分の足で立っており、 そのような「宗教」を必要とする弱い人間ではない。 それを表明するため「無宗教」を宣言します。 しかし、私が見る限り、 日本人は決して「無宗教」ではありません。 正月には神社へ初詣し、葬式には僧侶に読経を頼み、 年末にはクリスマスを祝うということもありますが、 自然に畏敬の念を抱く神道的な世界観や、 世のはかなさを観ずる仏教的な世界観など、 現代の日本人の価値観や行動は 過去から受け継いだものに大きな影響を受けています。 さらに広い意味で宗教を捉えるならば、 神道や仏教など以上に日本人(のみならず世界中)の価値観や行動に 影響を与えている「宗教」として今もっとも影響力が大きいのは、 「お金教」や「科学教」ではないでしょうか。 お金は皆がそれをお金と信じるからお金になるのであり、 強固な、あまりにも強固であるがゆえに意識されないほどに強固な、 共同幻想の上に成り立っています。 ときに人が自らの信念を曲げて、命を賭けてまで追い求める お金という共同幻想、これは立派な「宗教」です。 また、科学も「宗教」に近い。 飛行機が飛ぶメカニズムも科学的には明らかになっていないのに、 私はすっかり安心して飛行機に乗っています。 この根拠のない安心はどこから来るのか。 「自分は細かいことは分からないけれど、科学の進歩によって、 あらゆる物事は科学によって明らかになるし、なっていく(はず)」 という強固な信仰を、無意識のうちに抱いているのです。 さらに最近では、国家や民族という「宗教」に自己の アイデンティティを重ねる風潮も強まっています。 そのように考えると、 多くの人が「宗教」という言葉からイメージする、 ・人の価値観や行動に規範を与える(縛る)もの ・非合理的な超越者を設定し、それを盲信する態度 ・自ら意思決定できない心の弱い人がすがるもの などから完全に自由な位置に立っていられる人など、 皆無であることが分かります。 誰しも少なからず自己の外部から与えられた役割に縛られて、 他人のモノサシで自分の価値を測り、 点数稼ぎに時間とエネルギーを浪費し、 自己の根源において大切なことから目を背ける日々を過ごしています。 逆に言えば、本当に「無宗教」の立場に立てた人がいれば、 その人は自己の外に作られたいかなるものに依ることもなく、 ブッダの説くところの自灯明法灯明、 「自己を拠り所とし、自然の法を拠り所とせよ」 を貫徹しているわけですから、それはすでに悟りの境地です。 実は、どのような宗教であれ、およそまともな宗教は、 人間の価値観や行動を縛るためにあるのではなく、 社会を覆いつくす外的に与えられたシステムや基準によって 意識・無意識的に縛られてしまっている人間が、 本来の自由を取り戻すためにあるのです。 自由。 この言葉自体、もともと仏教用語だったものが、 欧米の概念を翻訳する際に訳語として駆り出されたものです。 もともとの意味は、 自由=あらゆる依存から解放され、自己を生きること。 宗教とは、 無意識のうちに入信してしまっている「宗教」から人が自由になり、 本来の自己を生きるための知識と実践の集合です。 *** ではなぜ、宗教をめぐって世界に紛争が絶えないのでしょうか? 残念ながら、どんなに価値ある素晴らしい発明も、 人間が関わる限り、放っておくと「宗教」になってしまうのです。 お金、科学、国家、民族・・・すべて「宗教」になって争いを招きます。 そして、宗教そのものも「宗教」になる。 それを信じる人が集まって共同体を作り、 信者を増やそうと努め、信じない人を排除し、敵と見なして対立する。 それは宗教の本義ではなく、人間の性(さが)によるものです。 宗教が問題なのではありません。 自己の存在に対する恐れや不安から「宗教」にすがろうとする 人間の弱さが問題なのです。 今、私たちに必要なのは、 さまざまな「宗教」の力を借りて弱い自己を武装することではなく、 それら「宗教」の武装を解除して裸の自己を取り戻すための、 根源的な宗教性です。 本来、仏教でもキリスト教でもイスラム教でも、 その本当に大事なところを正しく理解し実践する人ならば、 たとえふるさとが違っても人が互いに深く理解し合えるように、 価値観を認め合いながらビジョンを共有できるはずです。 その点で、私は日本のお寺にほのかな可能性を感じています。 神社は神道、教会はキリスト教、お寺は仏教。 一般的にはそのように、日本のお寺の宗教は仏教であると ほとんど誰もが(お坊さんも)信じていますが、 千年以上の歴史の積み重ねの中で、日本のお寺は 仏教だけでなく、神道的なもの、儒教的なもの、 道教的なもの、ヒンズー教的なものなど、 信じられないほど雑多なものを飲み込みながら、 現在の姿へと形づくられてきました。 つまり、遠藤周作が『沈黙』において 「すべてのものを腐らせていく沼」と呼んだ 日本的宗教性・霊性の形容しがたい深みが、 お寺という場にあらわれているのです。 Buddhist templeというより、 ただ単に temple としか言いようがない、 それが日本のお寺です。 私は日本全国のさまざまなお寺を眺めながら、 その存在意義を考えてきました。 今、私なりにそれを言葉にするならば、 「訪れる人が生きる意味を問い、 自らが生きているという経験を取り戻す舞台環境」 であると思います。 その定義には、すでに「仏教」という言葉が含まれていません。 日本のお寺のあり様を突き詰めれば突き詰めるほど、 「お寺=仏教」という先入観は崩れ、 お寺の宗教性は限りなくメタ化されていきます。 しかし、それで良いのかもしれません。 いかなる宗教も大切にするあまりに無菌室で純粋培養すると、 かえってその宗教が「宗教」になってしまう恐れもあります。 仏教が「宗教」化するのを避けて、 本来の宗教としての価値を発揮し続けるためにも、 日本のお寺はBuddhist templeではなく、 temple で良いのです。 先日、NHKを観ていたら「バーニング・マン」を特集していました。 バーニング・マン(Burning Man)は、アメリカネバダ州で開かれる、 夏のアートフェスティバルです。 何もない砂漠に全米中、世界中から人が集まり、 一週間だけ、突如として数万人規模の町が形づくられます。 参加者はプロのアーティストではありませんが、 それぞれに好きなものを作り、好きなように過ごします。 巨大なアート・インスタレーションを制作する人もいれば、 参加者のために一週間だけの郵便局をやる人もいますし、 とにかく何でも自分の好きなことをやって、楽しめば良いのです。 アートを通じて自己を取り戻すフェスティバルと言えます。 その中で、とても興味深い建物がありました。 それが、templeです。 Buddhist templeでもなく、Christian churchでもなく、 ただの、temple。 特定の「宗教」はないのだけれど、 しかし確かに深い宗教性を感じられる空間が誰ともなく作られて、 そこへフェスティバルの参加者それぞれが、 亡くなったお母さんや、パートナーや、子どもや、友だちなど、 大切な人の写真を持ち寄り、自分の好きなやり方で祈りを捧げます。 拠り所とする宗教が何であれ、死者を思う気持ちは世界共通。 人が祈りを通じて死者と新たな関係を結び直し、 生きていく力を得るための宗教空間として、 バーニング・マンのtempleは機能していました。 世界には「宗教」をめぐる紛争・戦争が絶えません。 だからこそ、世界の人が宗教を超えて対話を重ね、 これからの世界における宗教の新しいあり方を 形づくることが必要です。 今後、日本のお寺が本来の宗教性を発揮し、 日本がまるごと世界のお寺=templeとなって、 世界中から訪れる人が生きる意味を問い、 自らが生きているという経験を取り戻す舞台環境を 提供できれば、これほど素晴らしいことはない。 そう思いませんか? (写真:先日、光明寺で開かれた「ほんとうのこと。」というテーマの対話の集いの様子です) (2014年12月7日「彼岸寺」より転載) 引用元。 |
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書 評 近藤誠氏のがん治療関連著作 盛田常夫 (在ブダペスト、経済学者) 近藤 誠著『抗がん剤は効かない』(文芸春秋、2011年)、同『がん治療で殺されない七つの秘訣』(文春新書、2013年)、同『がんより怖いがん治療』(小学館、2014年) 1990年代初頭から現代のがん治療にたいする疑念表明と問題告発を続けてきた放射線医師、近藤誠氏の最近の著作である(初期の著作は、1994年に発刊された『がん治療「常識」のウソ』朝日新聞社、1996年に発刊された『患者よ、がんと闘うな』文藝春秋)。 近藤氏の著作は相互に重複する部分が多いが、最新著『がんより怖いがん治療』は、定年まで勤め上げた慶應大学を退職した後に書かれたもので、かれこれ20余年間に、大学や学界から受けた圧力や嫌がらせを詳細に記述したところが、これまでの著作にない部分である。 以下、近藤氏の主張の主要部分を私なりに解釈・紹介しつつ、私見を記したい。 抗がん剤はなぜ効かない 心臓から送りだされる人間の血液は40秒前後で体を一巡する。だから、点滴された抗がん剤もまた、40秒前後で体をくまなく巡る。薬剤ががん組織に長時間、留まることはない。とくに血流が激しい肝臓や肺などの臓器に薬剤が留まることは難しい。 がんの種類ごとに、抗がん剤は多数存在するが、どの抗がん剤をとっても、どれほどの分量が腫瘍組織に入り、そこにどれほどの時間留まるのかについて、誰も答えることができない。確かなことは、抗がん剤という毒薬が体全体に散らばることだけである。要するに、がん組織に薬剤が効く効率は非常に悪い。だから、抗がん剤を体内に入れれば、健康組織が壊れるか、がん組織が壊れるかの競争になる。 抗がん剤が直接作用する白血病や悪性リンパ腫のような血液がんに抗がん剤が有効なことは理屈に合う。しかし、幼児期の白血病が「寛解」と判断されても、成人した後に抗がん剤使用の副作用が出る事例が報告されているから、抗がん剤という毒剤を体内に取り込むことは、「寛解」と判断されても、完全に無害で副作用がないとは言えないのだろう。 抗がん剤の効率性の悪さから、「分子標的薬」と称した抗がん剤の開発が進められているが、実際のところ、がん細胞だけに作用する抗がん剤は存在しない。「分子標的薬」も劇薬指定されており、肺がん治療の「夢の」分子標的薬と宣伝されたイレッサが、死亡事故を起こして訴訟問題になっていることは、周知の事実である。 近年、抗がん剤の使用を拒否する人々が増えている。補完的な治療法や統合治療、あるいは生活の質(QOL、quality of life)を重視する考え方が、医師の間でも広がりつつある。「がんは縮小しました、しかし患者は苦しみながら亡くなりました」というのでは、本末転倒の医療行為だからである。 「がんもどき」論 良性腫瘍と悪性腫瘍(がん)の区別は簡単ではない。良性腫瘍とは転移しない腫瘍であり、自然に消滅するものもある。人間の細胞の生成(DNA転写)過程において、転写ミスがそれなりの確率で生じることが知られている。加齢とともに転写ミスの確率も高まるが、免疫システムが有効に機能していれば、転写ミスによる細胞変異が淘汰され、生体機能を脅かすことはない。しかし、免疫システムが弱化し、変異した細胞を淘汰できなくなれば、それが制御不能な悪性腫瘍に転化すると考えられる。 さて、問題はここから始まる。現代のようにがん検診制度が盛んになると、良性か悪性かの区別ができないまま、腫瘍が発見されればすぐに治療が開始される。組織の病理検査のために生体検査が行われる、あるいは良性腫瘍でも、一定の大きさがあれば、医師はすぐに手術や抗がん剤治療を勧める。ほとんどの人は「まだがんが小さいうちに治療するのが最善」と考えるが、治療が不要なものに手術や抗がん剤を施せば、副作用に苦しむことになる。 近藤理論の一番重要な点は、転移しない良性腫瘍は治療しないで、放置しておくのが最善の治療法だという点にある。このような転移しない良性腫瘍は「がんもどき」と名付けている。「がんもどき」は治療する必要はなく、可能な限り、副作用のない治療法や対症療法で十分だというのが、近藤理論の核心である。 検診不要論 近藤理論が医学界に与えた最大の脅威の一つに、「がん検診不要」論がある。現代の医療ビジネスの中で、「がん検診」の占める位置は大きい。 続きを読む。 |
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マララ・ユサフザイさんノーベル賞受賞スピーチ全文 The Huffington Post 2014年12月25日 18時00分 JST MALALA YOUSAFZAI ノーベル平和賞の授賞式が12月10日、ノルウェーのオスロで開かれ、史上最年少の受賞となったパキスタン人のマララ・ユスフザイさん(17)と、インドの人権活動家であるカイラシュ・サティヤルティさん(60)に、メダルと賞状が送られた。 女性や子供の教育の権利を訴えて活動してきたマララさんは、式典で「なぜ戦車をつくることは簡単で、学校を建てることは難しいのか」と講演。発展途上国の子供たちの教育環境の改善が、進みが鈍いことを指摘し、各国の政治家に教育に力を入れるよう求めた。 以下にスピーチ全文を紹介する。 ---- 慈悲あまねく慈愛深きアラーの御名において。 国王、王妃両陛下、皇太子、皇太子妃両殿下並びにノルウェー・ノーベル委員会のみなさん、親愛なる姉妹兄弟のみなさん。今日は私にとって、素晴らしく幸せな日です。ノーベル委員会がこの貴い賞に私を選んでくださり、身に余る光栄です。 みなさんの絶え間ない支援と愛に感謝します。今も世界中から届く手紙やカードに、お礼申し上げます。みなさんの親切や励ましの言葉に元気づけられ、刺激を受けています。 両親の無条件の愛に感謝します。父は、私の翼を切り取らず、羽ばたかせてくれました。母は、がまん強く、いつも真実だけを語ろうという気にさせてくれます。これこそ、私たちが強く信じている、イスラムの真のメッセージです。 そして、私に、自分を信じ、勇敢に立ち向かうよう鼓舞してくれた、すべてのすばらしい指導者の方々に、感謝しています。 この賞をいただく最初のパシュトゥン人、最初のパキスタン人、そして最年少であることを、とても誇りに思います。また、まだ弟たちとけんかするようなノーベル平和賞の受賞者も、私が初めてだと確信しています。世界中が平和になってほしいと思っていますが、私と弟たちにとっては、まだ先のことです。 また、長年、私が生きてきた時間の2倍もの時間を、子供の権利を擁護してきたカイラシュ・サティヤルティさんとともに、この賞を受賞できることを光栄に思います。私たち、インド人とパキスタン人がともに活動し、ともに子供の権利という目標を達成することができることを誇りに思います。 親愛なる兄弟姉妹のみなさん、私は、パシュトゥン人のジャンヌ・ダルクともいわれる「マイワンドのマラライ」にちなんで名付けられました。「マララ」という言葉は「悲しみにうちひしがれた」とか「悲しい」という意味ですが、それに「幸福」の意味を加えようと、祖父はいつも私を、「マララ、世界で最も幸せな少女」と呼んでくれます。今日、この大切な目的のために、私たちが共に闘っていることを、とても幸せに思います。 この賞は、私だけのものではありません。教育を望みながら忘れ去られたままの子供たちのものです。平和を望みながら、おびえる子供たちのものです。変化を求めながら、声を上げられない子供たちへの賞なのです。 今、私は彼らの権利のために、そして彼らの声を届けるために、ここに立っています。今は、彼らを哀れんでいるときではありません。教育の機会を奪われた子供たちを見るのを、これで最後にするために、行動を起こすべきときなのです。 私は、人々が私のことを、いろんなふうに呼ぶことに気づきました。 ある人は、タリバーンに撃たれた少女と。 またある人は、自分の権利のために闘う少女と。 そして今は、「ノーベル賞受賞者」とも呼ばれます。 弟たちからは「うるさくて、偉そうなお姉ちゃん」と呼ばれているのですが…。 私が知る限り、私はただ、全ての子供たちが質の高い教育を受けることができることや、女性が平等な権利を持てること、そして世界の隅々まで平和であることを願う、熱心で頑固な人間でしかありません。 教育は人生の恵みの一つであり、生きる上で欠かせないものです。このことを私は、17年間の人生で経験しました。(パキスタン北部の)スワート渓谷にある故郷では、私はいつも、学校に通って新たなことを学ぶことを愛していました。何か特別なことがあると、私は友達と一緒に(植物染料の)ヘナで手を装飾したのを覚えています。花や模様を描くかわりに、私たちは数式や方程式を書いたものでした。 私たちは教育を渇望していました。なぜならば、私たちの未来はまさに教室の中にあったのですから。ともに座り、学び、読みました。格好良くて清楚な制服が大好きでしたし、大きな夢を抱きながら教室に座っていました。両親に誇らしく思ってもらいたかったし、優れた成績をあげたり何かを成し遂げるといった、一部の人からは男子にしかできないと思われていることを、女子でもできるのだと証明したかったのです。 ですが、こうした日々は続きませんでした。観光と美の地であるスワートが突如として、テロリズムの地と化したのです。400以上の学校が破壊され、女性たちはむちで打たれました。人々が殺されました。そして私たちのすてきな夢は、悪夢へと変わったのです。 教育は「権利」から「犯罪」になりました。女の子たちは学校に行くのをやめさせられました。しかし、私をとりまく世界が突如として変わったとき、私が優先すべきことも変わったのです。 私には二つの選択肢がありました。一つは黙って殺されるのを待つこと。二つ目は声を上げ、そして殺されることです。私は後者を選びました。声を上げようと決めたのです。 テロリストたちがいう正義を、ただ傍観することはできませんでした。すべての権利を認めず、無慈悲に人を殺し、イスラムを悪用するものだったからです。私たちは声を上げ、そして彼らに言おうと決めたのです。「コーランでアラーが『一人の人間を殺すことは、全人類を殺すのと同じである』とおっしゃっていることを学ばなかったのですか。ムハマドは自分を傷つけるな(自殺をするな)、他人もだと言っています」。そして、こうも言いました「コーランの中で最初に出てくる“イクラ”という言葉を知らないのですか」と。これは、「読め」という意味です。 2012年、テロリストは私たちを止めようとし、バスの中で私と今ここにいる友人を襲いました。しかし、彼らの考えや銃弾が勝利することはありませんでした。私たちは生き延びたのです。そしてその日から、私たちの声はさらに大きくなっていったのです。 私が自分の身に起こったこと話すのは、珍しい話だからではありません。どこにでもある話だからです。多くの少女に起こっている話なのです。 今日、私は彼女たちの話もします。私はオスロに何人かの「姉妹」を招きました。彼女らはパキスタンやナイジェリア、シリア出身で、この話を共有しています。私の勇敢な姉妹であるシャジアとカイナート・リアズは、あの日スワートで私と一緒に撃たれ、彼女らも悲惨なトラウマを経験しました。ひどい暴力と虐待を受けたパキスタン出身のカイナート・スームロは、兄を殺されましたが、屈しませんでした。 マララ基金の活動を通じて出会った少女たちも一緒にいます。彼女たちも今では、姉妹のようです。16歳の勇気あるメゾンはシリア出身で、今はヨルダンの難民キャンプで暮らし、テントからテントへと回って少年少女に勉強を教えています。そして、アミナの出身地であるナイジェリア北部では、少女たちが学校に行きたいと望んだというだけで、ボコ・ハラムがつきまとい、脅し、そして誘拐しているのです。 私は、たった身長5フィート2インチ(157.5センチ)の、単なる一人の女の子、一人の人間に見えるかもしれません。ハイヒールはいて5フィートというのでもよければ、ということなんですけれど…。 しかし、私の意見は、私一人の声というわけではなく、大勢の人の代弁者なのです。 私はマララです。そして、シャジアでもあります。 私はカイナート。 私はカイナート・スームロ。 私はメゾン。 私はアミナ。 私は、学校に行けない6600万人の女の子なのです。 今日、私は自分の声をあげているわけではなく、6600万人の女の子の声を代弁しているのです。 なぜ女子は学校にいくのかを、なぜ教育は特に女子にとって大切なのかを、人々が聞いてきます。しかし私は、なぜ彼女たちでは駄目だとされるのかという質問のほうが、より重要だと思います。なぜ彼女たちが学校に行ってはいけないのでしょうか。 今日、世界の半分では急速な進歩や発展がみられます。しかし、未だに何百万もの人々が戦争や、貧困、不正、という昔ながらの問題に依然として苦んでいる国もあります。 紛争も見られます。何千という無実の人々が命を奪われています。子供たちが孤児になっています。 ガザやシリア、イラクでは、多くの家族が難民となっています。アフガニスタンでは、自爆テロや爆弾で、罪のない人々が殺されています。 アフリカの多くの子供たちは、貧しさのために教育に触れることができません。ナイジェリア北部には、今も学校に行く自由がない女の子たちがいます。 カイラシュ・サティヤルティさんが言われるように、インドやパキスタンなどの国の多くの子供たちが、社会的なタブーから教育の権利を奪われており、または、幼くして結婚させられたり、児童労働にかり出されたりしています。 私と同じ年で、とても仲がいい級友の一人は、いつも勇敢で自信に満ちた女の子で、医者になることを夢見ていました。しかし、夢は夢のままなのです。彼女は12歳で無理やり結婚させられ、息子を産みました。たった14歳のときです。彼女なら、とてもいいお医者さんになれたと思います。 ですが、なれませんでした。なぜなら、女の子だったからです。 彼女の話こそ、私がノーベル賞の賞金をマララ基金に捧げる理由です。マララ基金は、女の子たちがどんな場所にいても質の高い教育を受けられられるようそして、声をあげるのを助けるものです。基金の最初の使い道は、私の心が残るパキスタンで、特に故郷のスワートとシャングラに、学校を建てるために使われます。 私の村には、今も女子のための中学校がありません。私の願いであり、義務であり、挑戦、それは、私の友達や姉妹たちが教育を受けることができ、そして夢を実現する機会を手に入れることができるようにすることなのです。 これは私にとっては出発点であり、立ち止まる場所ではありません。全ての子供たちが学校にいるのを見届けるまで、私は闘い続けます。 親愛なる兄弟、姉妹のみなさん。マーチン・ルーサー・キングやネルソン・マンデラ、マザー・テレサ、アウン・サン・スーチーのような、変革をもたらした偉大な人たちも、かつてこの舞台に立ちました。カイラシュ・サティヤルティさんと私のこれまでの歩みと、そしてこれからの旅もまた、変化を、それも持続的な変化をもたらすものであればと願っています。 私の大きな希望は、(子供たちの)教育のために闘わなければならないのは、これが最後になってほしい、ということです。この問題をきっぱり解決しましょう。私たちはすでに、正しい方向にいくつものステップを踏んできています。今こそ躍進するときです。 もはや指導者たちに、教育がいかに大切なのかを説くときではないのです。彼らは既にそのことを知っており、自分の子供を良い学校にいれています。今は行動を起こすときなのです。指導者たちにはぜひ、団結して、最優先事項に教育を掲げてほしいと思います。 15年前、世界の指導者たちは地球規模の目標「ミレニアム開発目標(MDGs)」を決めました。その後、いくらかは進展しています。学校に通えない子供の数は半分に減りました。とはいえ、世界が重点的に取り組んでいるのは初等教育(の拡充)ばかりですし、成果が全員に行き届いたわけではありません。 来年、2015年には、世界の指導者たちが国連に集い、次の一連の目標である「持続可能な開発目標」を策定します。これは、何世代にもわたる世界の目標になるでしょう。 世界は、基本教育だけで満足していいわけではありません。世界の指導者たちは、発展途上国の子供たちが初等教育だけで十分だと思わないでください。自分たちの子供には、数学や科学、物理などをやらせていますよね。指導者たちは、全ての子供に対し、無料で、質の高い初等・中等教育を約束できるように、この機会を逃してはなりません。 非現実的だとか、費用がかかりすぎるとか、難しすぎると言う人もいるでしょう。不可能だとさえいう人もいるかもしれません。しかし、今こそ世界はより大きく(このことを)考えるときなのです。 親愛なる兄弟姉妹のみなさん。いわゆる大人の世界であれば理解されているのかもしれませんが、私たち子供にはわかりません。なぜ「強い」といわれる国々は、戦争を生み出す力がとてもあるのに、平和をもたらすことにかけては弱いのでしょうか。なぜ、銃を与えることはとても簡単なのに、本を与えることはとても難しいのでしょうか。なぜ戦車をつくることはとても簡単で、学校を建てることはとても難しいのでしょうか。 現代に暮らす中で、私たちはみな、不可能なことはないと信じています。45年前に人類は月に到達し、おそらく火星にもまもなく降り立つでしょう。それならば、この21世紀には、全ての子供たちに質の高い教育を与えられなければなりません。 親愛なる姉妹兄弟のみなさん、私たちは動くべきです。待っていてはいけない。動くべきなんです。政治家や世界の指導者だけでなく、私たち全ての人が、貢献しなくてはなりません。私も、あなたたちも、私たちも。それが私たちの務めなのです。 みなさん、これで終わりにしようと決めた最初の世代になりましょう。 誰もいない教室も、失われた子供時代も、無駄にされた可能性も。 男の子や女の子が子供時代を工場で過ごすのも、もうこれで終わりにしましょう。 女の子が幼いうちに強制的に結婚させられることも、戦争で子供の命が失われることも、子供が学校に通えないことも、これで終わりにしましょう。 私たちで終わらせましょう。この「終わり」を始めましょう。今、ここから、ともに「終わり」を始めましょう。 ありがとうございました。 |
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画面クリックで拡大。 1月6日神戸新聞から引用。 |
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画面クリックで拡大。 1月10日付神戸新聞から引用。 |
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拷問、黒人差別、子供の人権無視・・・ 根底にあるのは奴隷制度の後遺症? 2014.12.24(水) 「I can't breathe(息ができない)」と、エリック・ガーナーさんは何度も呻いた。それでも、警官はヘッドロックを緩めず、数分で殺してしまった。7月17日、ニューヨーク州での出来事だ。 ガーナーさんは、路上で煙草を違法販売しているのではないかと疑われ、ニューヨーク市警の4人の警官に取り囲まれ、ねじり伏せられ、「息ができない」と11回言って、死んだ。 米各地で大規模デモ、警察による黒人殺害に数千人が抗議 黒人男性を死亡させた警察官が相次いで不起訴となったことに抗議するデモ行進 ©AFP/JIM WATSON〔AFPBB News〕 通りがかりの人が、その一部始終をビデオに撮って、ネットにアップした。ビデオを見ればわかるがガーナーさんは丸腰だ。手には何も持っていない。職業は庭師で、6人の子供がいた。黒人。 一方、殺した警官は白人で、以前にも黒人に対して暴行を働いたことがあったという。ところが、12月3日、アメリカのニューヨーク州・スタテン島の大陪審は、この警官を起訴しないと発表した。 大陪審の審議は非公開で、1日で済んだ。殺人はおろか、過失致死の疑いもなし。 根深い米国の黒人差別、警官による殺害だけでなく冤罪も ニューヨーク市警では、逮捕の際に首を絞めることは禁止されているし、監察医も殺人と認めている。 そのうえ今回は、ファーガソンの件とは違い、一部始終を記録している証拠ビデオまである(不思議なことに、ビデオをアップした人は、数日後、別件で拘束された)。 とても法治国家での出来事とは思えない。 ファーガソンの件というのは、今さら説明する必要もないかもしれないが、8月に、黒人の青年、マイケル・ブラウンさんが、ミズーリ州のファーガソンで白人警官に射殺された事件だ。 こちらも武器は所持しておらず、ホールドアップしながら射殺されたというが、11月24日、大陪審は射殺した白人警官を不起訴にした。それ以来、アメリカ全土で抗議デモが止まない。そこに、今回のガーナーさんを絞殺した警官の不起訴決定が重なり、デモはますます大きくなり始めた。 また、この発表のあった12月3日は、オハイオ州の公園でおもちゃのピストルを持って遊んでいて、白人警官に射殺された12歳の黒人少年の埋葬日とも重なった。葬儀では担任の教師が、「彼は一度も学校を休んだことがなかった」と泣いていた。 次のページ⇒アメリカの黒人差別は、私たちの想像を絶する。オバマ… |
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| 気になるネット情報から / アメリカとの関係 |
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2011/09/21 にアップロード「ずっと好きだった」の替え歌。 元歌:ずっと好きだった |
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| 気になるネット情報から / 東日本大震災・原子力発電所 |
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一国の首相が総理大臣名で民間の一番組「たかじんの何でも言って委員会」に花輪を出した。 そういえば、安倍さんは辛坊さんや、やしきたかじんさんと一緒に温泉につかるところを何回も放映させていた。 やしきたかじんさんと裸の付き合いをするところは、安倍さんは本当のところは民族差別感*を持たない開けた人なのかも。 日本の芸能界、興行界は韓国系日本人がいなければ、番組が成立しないのは事実だから。 死んだ松田優作は世界的な俳優だったし、「花子とアン」で花子の父親役をやった伊原剛志も、NHKの朝ドラの主役をやった安田成美も。ちょっと古いところでは岩城滉一も。 アメリカでは西部劇「シェーン」の悪役、ジャック・パランスは大好きな俳優だが、彼はロシア系アメリカ人だし、「ウェストサイドストーリー」のヒロインを務めたナタリー・ウッドも両親はロシア人だ。 映画やテレビや舞台の世界は、出自を問わない実力で成り立つ世界なのだろう。 *Wikipediaからやしきたかじんについての部分引用。 父の権三郎については(長期間絶縁状態にあったせいもあるが)極右思想の持ち主であったこと以外は本人からは一切公表しておらず、語りたくないと発言している。 1926年に朝鮮半島から14歳で弟とともに大阪に渡ってきたとされる父親は、水石鹸を作る工場を起こすなど事業を成功させたが、何度か破産も経験しており、4人の息子たちの将来を案じ、日本人の妻である家鋪光子(やしきの母)とは籍は入れなかった[13]。 高校時代、権三郎に歌手志望の旨を伝えると、「そんなヤクザ紛いなことをやらすためお前を育てたんじゃない」と激怒されたという。1987年2月23日付の朝日新聞のインタビューでは日新ステンレス(本社・大阪市、家鋪秀王社長、資本金5000万円、従業員約80人。いずれも倒産時)の社長で、父親と実兄が会社を経営していた事を明かしているが、あくまでも朝日新聞によると、その後、日新ステンレスは自己破産している(負債総額は約105億円)。 だが、高校時代に父の財布から金を盗もうとしたのがバレた時、顔の形が変わる程殴られてしまい、それで盗みは悪いことだと自覚したという一面もある(『そこまで言って委員会』内での発言)。 実兄の秀王は2010年にがんで死去。弟に関しては淀川区の中島中学校の校長をしていることも明かしている。 その一方で、母親と顔がそっくりと言い[14]、「小学校のころ友達に『同じ顔の人が二人いると思ったらたかじん君とお母さんだった』と言われた」、「シャチハタ親子(シヤチハタネームで押したようにそっくりという意味)」などとも発言している。 なお出生については、フリージャーナリストの角岡伸彦がやしき本人の死後、「父・権三郎は在日韓国人1世であり[15][16]、たかじんは母親の籍に入り日本国籍となり、家鋪姓を名乗った」としている[15][16]。 角岡によると芸能界に入る前、たかじんは友人であり、後に彼の詞を書くことになる荒木十章に泣きながら「実は親父は韓国やねん」と語ったことがあった。 荒木は「親父が在日韓国人というのはコンプレックスになってたんでしょうね。当時のことやから、就職のことなんかを考えると、しんどいなというのはあったと思うんです」と語っている。[17][16] |
2015年1月11日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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