2014年02月25日(火)
人は負けると知りつつも、 どうしても戦わなければ ならない場合がある バイロン(イギリスの詩人) |
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日刊IWJガイド 2014.2.24日号 ~No.530号~ ■■■ (2014.2.24 11時00分) おはようございます!IWJの佐々木です。 先日、泉田新潟県知事の大雪に関する国への要請行動を取材しました。 記者は他に新潟日報と共同通信だけ。 これはいつも思うのですが、現場の記者はそれはもう熱心に、細部まで取材する人が多いんですよね。 記者だから当たり前なのですが。散々取材したあげく、おそらくデスクでカットや修正を施されるのでしょう。 2行のベタ記事になるならまだ良い方で、記事にすらならないものもあります。 これでは、「いくら取材しても記事にならないんじゃ…」とデスクや上層部好みの記事・取材になっていってしまうのも分かる気がします。 読売新聞には、「絶対に記事にならない」のにTPPの危険性を取材させられている記者もいますし。 先日、某会見場でこんな事がありました。 会見前、有名な某社のベテラン記者さんが、会社に電話をかけて「オリンピックの感想を聞くんでしたっけ?」と大声で指示を確認していました。電話を切った後、他の記者クラブ記者に「この場で聞く話かよ!!」とぶち切れていました。 サラリーマン記者も大変だな、と思います。が、だったら上に歯向かいましょうよ、と思います。 他の記者向けにアリバイ的にぶーたれるプライドがあるなら。 こういう「仕方ない」の積み重ねが、日本のマスコミの腐敗の温床になっているんでしょうね。 もちろん、記者にもそれぞれの生活がありますし、優秀で記者魂を持ったまともな記者は地方や海外に次々左遷させらていくのを見てますから、それと高給のアメとムチで、やられてしまうんでしょう。 まあ何が言いたいかというと、記者も悲喜こもごもだけど、そんなの国民には関係ないよね、という事です。 薄給でもありのままを伝えられれば記者としては本望だよね、という事を別段言いたいわけではありません。 …とりとめない話になってしまいましたが、本日もみなさま、よろしくお願い致します!! ◎「日刊IWJガイド」の購読申し込みはこちらから。 |
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2014/02/25 05:59 【ワシントン共同】ヘーゲル米国防長官は24日、2015会計年度の国防予算方針を発表し、アジア太平洋重視の政策を継続すると表明した。さらにイラクとアフガニスタンの「二つの戦争」からの決別と厳しい財政事情を背景に、米陸軍兵力を戦後最少規模に縮小する方針を示した。 ヘーゲル氏は「より小規模で能力の高い軍」を目指し、機動力を重視する考えを強調した。陸軍は現在の約52万人から44万~45万人規模に削減する方向だ。 一方でヘーゲル氏は「継続的な国防費削減は短期、長期的に米国の安全保障を危険にさらすだろう」とも述べ、議会による国防費抑制の動きをけん制した。 米陸軍 第2次世界大戦後最小規模へ 2月25日 8時26分 NHKNEWSweb アメリカのヘーゲル国防長官は国防費の削減を受けて、陸軍の規模を第2次世界大戦後、最も小さくする一方、特殊部隊やサイバー対策などを強化することで安全保障環境の変化に応じたアメリカ軍の転換を急ぐ方針を強調しました。 アメリカのヘーゲル国防長官は24日、記者会見し、来週発表される2015年度の国防予算案について、大枠を説明しました。 この中でヘーゲル長官は「即応性や装備の技術的な優位性を維持するため、予備役を含めた各軍の兵士を削減する」と述べ、国防費の削減を受けて、軍の規模を縮小する考えを示しました。 具体的には、ことし末までにアフガニスタンでのアメリカ軍の戦闘任務が終了することを受けて、陸軍の規模を現在の52万人から最大でおよそ8万人削減し、第2次世界大戦後、最も小さな規模となる44万人程度にまで縮小します。 その結果、2つの大規模な陸上戦闘に同時に勝利することを目指す「2正面作戦」を想定しないとする一方、対テロ作戦や地域紛争などに迅速に対応するため、少数精鋭の特殊部隊を増員することを明らかにしました。 また、ヘーゲル長官は旧型の爆撃機や有人の偵察機の運用を廃止して、その予算を無人偵察機やサイバー対策に振り分けるなど、限られた予算の中で選択と集中を進めながら、安全保障環境の変化に応じたアメリカ軍の転換を急ぐ方針を強調しました。 |
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2014/02/25 09:13 福島市は、所有する市内町庭坂の吾妻高原牧場を3月末で廃止する。東京電力福島第一原発事故により、市内の牧草からは国の基準値を超える放射性セシウムが検出されているため使用できず、牛の受託事業の継続が困難と判断した。 同牧場は現在、事業を休止している。関連施設の市内在庭坂にある同牧場繁殖センターも3月末に廃止する。 市は原発事故後、市外の牧場へ預託する際の補助制度などを設けて対応してきた。 同牧場は昭和43年に開設し、乳牛と肉牛を畜産農家から預かっていた。ピーク時の45年には531頭いたが、原発事故直前の平成22年は109頭に減っていた。 |
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いまなお続く仮設暮らし、被災者の心を支える“茶のみともだち”ボランティア~村上清氏(Aid TAKATA) 2014.02.21(金) JBpress マット安川 進まない復興、縦割り行政の政策――陸前高田の復興支援団体「Aid TAKATA」を率いる村上清さんが初登場。官僚とのやりとりなど山積する日本の悩ましい問題をお聞きしました。 仮設住まいの被災者はまだ多数。復興は遅々として進まない 村上 陸前高田市は公共施設も商業施設も住宅も学校も、何もかもが市の中心部の平地に集中していました。津波はそれらを全部流し去り、街は文字通り壊滅しました。 震災前にあった8000世帯の半分、4000世帯が消え、亡くなった方は1800人強。今も215人の方が行方不明です。 何よりみなさんに知ってほしいのは、仮設住宅住まいの方がまだたくさんいることです。通常の仮設住宅は2200戸、空き屋などを使った見なし仮設も入れると全部で3000戸に上ります。 被災者の立場としては市長や市の職員は何をやってるんだと言いたくなりますが、彼らは24時間、本当に頑張っています。私は震災の日を香港で迎え、4日後には故郷の陸前高田に入りました。以来、一緒に活動してきましたから、彼らの奮闘ぶりはよく知っています。 津波で市役所も流されましたから、市長は唯一残っていた給食センターの事務室で陣頭指揮を執りました。市の職員の3分の1は亡くなり、無事だった方もみんな被災者です。そういう中、行方不明者の問い合わせへの対応に、物資の配給に、彼らは本当に一生懸命取り組みました。 もちろん自衛隊やボランティアの方々など、多くの方がご尽力くださいました。それでも復興は遅々として進んでいません。市街地のかさ上げ工事に着手できたのも、つい最近のことです。 政府は、中央官庁は、被災地のことを分かっているのか!? 復興が進まないひとつの要因は、何かをやろうとするとそのたびに煩雑な手続きを求められることです。 山を削って警察署と消防署、コミュニティホールなどを建てることが決まっても、それを発表してからいろいろな壁にぶつかりました。途方に暮れたのは、山の杉の木を切ろうとしたら林野庁から待ったがかかったときです。 40年前に国の補助金を使って植えた木だから、伐採するには補助金の対象から外さないといけない、それには半年かかるというんです。その後も次々とこの種のバカげた邪魔が入って、工事に取りかかれませんでした。 続きはこちら。 |
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2月25日 6時43分 茨城県の東海第二原子力発電所について、事業者の日本原子力発電は原発の安全性を確認する国の安全審査を申請する前に内容を説明するとした覚書を、来週にも立地や周辺の11市町村と交わすことになりました。 原発の事業者が、周辺市町村とこうした覚書を交わすのは異例です。 この覚書は、原発が立地する東海村のほか、周辺にある水戸市など合わせて11の市町村が日本原子力発電に求めていたものです。 覚書では、日本原子力発電が原子力規制委員会に原発の安全審査を申請する場合、11の市町村に内容を事前に説明し、このうち、より原発に近い6つの市と村に対しては申請に理解を得ることが盛り込まれています。 原発の事業者が審査の申請について、立地以外の周辺市町村と覚書を交わすのは全国的にも異例で、各地の原発への影響が注目されます。 覚書によって、周辺市町村の発言力が増すことになりますが、日本原子力発電は原発の運転再開が経営の課題で、市町村側が求める覚書を断れないとみられています。 覚書の締結は来月5日を軸に調整が進められていて、日本原子力発電は市町村に説明したうえで、運転再開を目指して来月中にも審査を申請したい考えです。 しかし、東海第二原発では事故で避難する可能性がある半径30キロ圏内の人口が100万人近くと全国で最も多く、市町村の避難計画はほとんど進んでいないうえ、運転再開も見通せない状況です。 |
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エネルギー基本計画「原発は重要電源」維持へ 経団連会長は新設の必要性に踏み込む 原発新設の必要性に言及 経団連・米倉会長 経団連の米倉弘昌会長は20日、山口県宇部市での会見で、原発について、「一定割合の発電を担うなら、新規の発電所も認めざるを得ない時期が来る」と述べ、新設が必要だとの考えを示した。 安倍政権は、「原発の新増設」については新たなエネルギー基本計画には盛り込まない方針だが、米倉会長は新設の必要性に踏み込んだ。 引用先。 ☆この人は使用済み核燃料の処理場も決められない現状をどう思っているのだろう。国民の生命財産維持より、今日のメシを稼ぐ方が大切だということらしい。! |
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2014年02月25日 07時05分 原発から出る高レベル放射性廃棄物を地下深く埋める最終処分場について、経済産業省の作業部会は24日、適地の選定基準案を示した。立地不適地として、火山の半径15キロ圏内▽活断層の周辺▽過去10万年間に300メートル以上隆起した地域--などの基準を示し、候補地から外すよう求めた。 だが、この基準に該当しない適地は国土の7割に及ぶとされ、科学的基準による絞り込みは事実上、不可能との見解を示した格好だ。【山田大輔】 国は昨年12月、従来の公募方式を断念し、「科学的根拠に基づいて有望地を選定し、国が複数地域に申し入れる」と方針転換した。作業部会は、地質や地震、地下水などの専門家12人で構成し、昨年10月から6回の会合を開催。処分事業を担う原子力発電環境整備機構の報告を基に妥当性を検討した。 その結果、放射性物質を閉じ込める金属容器や粘土の緩衝材が損傷しないよう、地中の温度が十分低く、強い酸性の地下水に浸されないことが重要と判断。火山から半径15キロ圏内は不適地とした。 既知の大きな活断層周辺では、断層の長さに応じて一定範囲での設置を回避するとしつつも活断層の場所や活動状況のデータは今なお不十分と指摘。不明瞭な小断層は処分場の施設の配置を工夫することで適地になりうるとし、詳しい調査段階で判断すべきだとした。 さらに、処分場が地下に設置されても地盤が隆起して地表近くに動いたり、風雨で浸食されたりするリスクを踏まえ、過去10万年間に300メートル以上隆起した場所を除外している。 活断層は東北地方の太平洋側や中国地方、紀伊半島などで少なく、火山は北海道日高地方や三陸沿岸部、九州東部などで今後も形成されにくいとされている。「適地」は広範囲に及ぶため、作業部会は全国の適地マップを作製していない。 今後、同機構はこうした基準に従い、全国の不適地を除外。その上で、3段階の調査などを経て30年後をめどに操業を始める。地下施設の規模は約10平方キロ。操業は50年間を予定し、閉鎖後も300年間モニタリングする。 |
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02月25日 10時30分 原子力大国フランスで長年、原子力の研究開発に携わってきた専門家が24日、敦賀市で講演を行い原発から出るいわゆる「核のゴミ」の処分方法について「国が政治的な決定を行い問題を解決していくことが必要だ」と訴えました。 この講演は福井大学附属国際原子力工学研究所が開いたもので原子力を学ぶ学生や研究者などおよそ80人が参加しました。 講演の中で、原子力大国として知られるフランスで40年以上にわたって研究開発に携わってきたジャック・ブシャールさんは原発が運転すると発生する高レベル放射性廃棄物、いわゆる「核のゴミ」の処分をめぐるフランスの現状について説明しました。 ブシャールさんは、フランスでも、「核のゴミ」の処分方法をめぐって意見の対立はあったが国民的な討論会を行った上で、最終的にはゴミそのものの量や有毒性を減らす研究、それに、ゴミを地下深くに埋めて最終的な処分を行う研究などを国が責任をもって進めるとした法律を策定し、一般市民の納得を得るよう努力したという経緯を説明しました。 その上で「この問題のつけを次の世代にまわさないために最終的には国が、国の責任において政治的な決定を行うことが必要だ」と強調しました。 原発を巡る最大の課題とも言われる「核のゴミ」をめぐっては日本政府は、国が前面に立って、地下深くに埋めて処分する候補地の選定を進めるとしていますが実現の見通しは立っていません。 |
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2014年2月24日 夕刊 一九六六年六月に静岡県清水市(現静岡市清水区)で起きた一家四人殺害事件で、死刑判決が確定した袴田巌死刑囚(77)=第二次再審請求中=の凶器購入先とされた刃物店で働き、公判で「袴田死刑囚の顔に見覚えがある」と証言した女性(87)が「本当は見覚えがなかった。思っていることと違うことを証言した」と話していることが、共同通信の取材で分かった。 また、女性の長男高橋国明さん(64)は、女性が六七年七月の静岡地裁での公判に検察側証人として出廷し帰宅した際に「証言の仕方を教えてくれるんだね」と話していたことを明らかにした。袴田死刑囚弁護団の村崎修弁護士は「公判前に捜査機関が証言を誘導した可能性がある」とした。 昨年十二月に提出した弁護団の最終意見書には盛り込まれていないが、村崎弁護士は「凶器とされた小刀では事件を実行できないとする弁護団の主張を裏付けている。捜査機関が証拠を捏造(ねつぞう)したことを示す重要な証言として裁判所に訴えていきたい」としている。 女性は事件当時、同県沼津市にあった刃物店の店主の妻。現在は病気療養中だが意思疎通は十分でき、高橋さんと取材に応じた。 一審や控訴審では「捜査員から見せられた顔写真の中に見覚えのある顔があった。事件の二~三カ月前に見たような気がする」などと証言していた。 しかし高橋さんによると女性は店を訪れた捜査員に数十枚の顔写真を見せられたが、見覚えのある顔はなかった。 別の日に捜査員が「犯人がこの店で刃物を買ったと話している」と言い犯人が書いたものとして手書きの地図を見せた。女性は地理関係が正しかったので「だったら店に来たのだと思う」と答えたという。 <袴田巌死刑囚の再審請求> 1966年6月30日、みそ製造会社専務宅から出火、焼け跡から一家4人の刺殺体が発見された。静岡県警は同年8月、強盗殺人容疑などで従業員袴田巌死刑囚(77)を逮捕した。 公判で無罪を主張したが、80年に死刑が確定。第1次再審請求は2008年3月に最高裁が特別抗告を棄却した。同年4月に姉秀子さん(81)が申し立てた第2次再審請求の審理は昨年12月に終了し、静岡地裁が早ければ、今春にも再審の可否を判断する。 |
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(2014/02/20) 太平洋戦争中の日本軍や戦後の米軍が沖縄で行った性暴力などを告発する、パネル展「軍隊は女性を守らない」(実行委主催)が19日、札幌市北区北7西6の北海道クリスチャンセンターで始まった。(2月20日朝刊 札幌圏版に掲載) 動画はこちら。 |
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2014年02月25日 07時12分(最終更新 02月25日 09時27分) ◇生々しく記録、研究史の空白埋め得る1次史料 日本近現代史上、最大のクーデター未遂となった1936年の2・26事件で、事態収拾に奔走した憲兵司令部幹部の「機密日誌」が見つかった。反乱将校を自殺させようとする戒厳司令部と、証人として身柄を確保しようとする憲兵側との攻防が生々しく記されている。憲兵幹部が記した史料はほとんど知られておらず、研究史の空白を埋め得る1次史料だ。 見つかったのは憲兵司令部の総務部長で、司令官代行だった矢野機(はかる)・陸軍少将(1887~1992年)の「戒厳機密日誌」。陸軍けい紙9枚に、事件が起きた2月26日から、28日を除く3月2日まで記されている。 事件発生後、陸軍内部では穏便に決着させようとする長老らと、鎮圧を主張する強硬派が対立。矢野は自殺させず逮捕するために、陸軍省と参謀本部高官の間を奔走した。 29日の記述では、香椎(かしい)浩平・戒厳司令官が「叛徒(はんと)タル将校ノ罪ハ大イニ憎ムヘシ、将校ハ全部之(こ)レヲ斃(たお)スヲ適当トス」などと述べ、逮捕した場合は自殺させるのが適当と主張した。これに対し矢野は「此ノ機会ニ軍ノ明朗化ヲ期ス、該将校ハヨキ証拠人ナリ」などと主張。反乱将校は自殺した1人を除き、逮捕された。 「日誌」は、ほかの史料などおよそ70件とともに千葉県習志野市の酒屋「張替酒店」で昨年秋に見つかった。同店は1905年創業で、軍人との交流が深かった。矢野は千葉県出身で地元に縁があった。 加藤陽子・東京大教授(日本近代史)は「戒厳司令部の極論を抑え、反乱将校の逮捕に尽力した憲兵司令部幹部の動きが分かったことで、事件がより立体的にみえてきた」と話している。【栗原俊雄】 |
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スリーマイルが教えるフクシマの未来(その11) 2014.02.20(木) 1979年にメルトダウン事故を起こしたスリーマイル島原発(アメリカ・ペンシルベニア州)周辺での現地取材報告を続ける。 今回は、TMI原発事故の健康被害を20年間追跡調査しているピッツバーグ大学公衆衛生大学院の疫学者、エブリン・タルボット教授のインタビューをお届けする。ピッツバーグ大学は、原発事故直後にペンシルベニア州政府が集めた原発から5マイル(8キロ)内に住んでいた住民3万2000人のデータをそのまま引き継ぎ、20年間追跡調査している。 これまでコロンビア大学とノースカロライナ州立大学の疫学調査の結果を報告してきた。コロンビア大学調査は、病院に保存されていた原発周辺住民の事故以前の病歴データと、事故後の病歴データを比較して、放射能プルームの流れた方向とがんの発生の因果関係を調べたものだった。 「健康被害あり・原発事故との因果関係なし」と結論を出した。ノースカロライナ大学は1990年に同じ元データを再検証し「健康被害あり・原発事故との因果関係あり」と正反対の結論を出した。 病院データを元にした2つの調査に比べると、ピッツバーグ大学調査は住民そのものを20年間追跡しているところに大きな特徴がある。また事故直後には州政府が「放射性物質の放出はあっても少量で、健康被害はない」との見解を打ち出し、住民から反発を受けたことを考え合わせると、そのデータを引き継いだピッツバーグ大学が34年後にどのような結論を出しているのか注目に値する。 フクシマとTMI事故の発がんリスクはどちらが高いのか ピッツバーグはペンシルベニア州西部の都市だ。鉄鋼業など全米有数の重工業の中心地として長い歴史を持っている。世界最初の原子力潜水艦「ノーチラス」のエンジン原子炉を造り、その後も原子炉メーカーの2大巨頭の1つ(片方はジェネラル・エレクトリック)だった「ウエスティングハウス」社は1886年にピッツバーグで創業された。 ピッツバーグ大学は私立大学だが、ペンシルベニア州政府の公的研究の委託を多数受ける州立大学的な側面を持っている。スリーマイル島原発事故の疫学研究が行われているのも、こうした流れにある。臓器移植、ポリオワクチンの開発、ビタミンCの発見など、医学研究では世界でも有数の実績を持っている。 タルボット教授は、地元ペンシルベニア州出身。自宅近くのキャノンズバーグにウラン精製工場跡があり、1950年代まで稼働していた。その土壌にウランの精製屑が廃棄され放射能汚染されていた。そこで発生した健康被害を調査し、肺がんなどの発生がほかの地域よりはるかに高いことを明らかにしたのが、1982年に書いた博士号論文だった。 続きはこちら。 |
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買い出しで満員の列車転覆。死者174人、負傷者800余人。 八高線列車転覆事件(1947) 朝日新聞 毎日新聞 事故内容: 1947年(昭和22年)2月25日 7時50分 八高線東飯能駅 - 高麗川駅間の20‰下り勾配で、C57 93が牽引する超満員(屋根の上に乗客を乗せざるを得ないという異常ともいえる運転状態が常態化していた)の乗客を乗せた、八王子発高崎行き、6両編成の客車列車が過速度により半径250mの曲線を曲がりきれずに後部4両が脱線し、築堤上から5.6m下の畑に転落。 客車の木造車体が大破し、184名が死亡し495名が負傷するという大事故となった。 死傷者の大部分は食料買出し目的の乗客だった。列車は超満員の乗客によって加重されたことにより、下り勾配で十分なブレーキが効かず、車両は事故の直前、左右に激しく揺れていた。 184名という死者は1940年(昭和15年)1月に発生した西成線列車脱線火災事故に次ぐものであり、負傷者とあわせた被害者数では当時最悪の鉄道事故だった。 この事故で、事故車両が木造客車だったために被害が拡大したことからその脆弱性が問題視され、木造車の淘汰が決定したが、鋼製客車の新規製造のみによる置き換えはコスト的に困難だったため、木造客車の台車と台枠を再利用し、その上に鋼製車体を載せる鋼体化改造が実施されることになった(→国鉄60系客車#製造の背景も参照)。 引用元。 |
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2014年02月24日(月)
(共同通信)2014/02/17 12:07 東京電力が福島第1原発の事故直後から昨年10月まで、汚染水の測定でストロンチウム90などベータ線を出す放射性物質の濃度を過小評価して公表していた可能性があることが判明し、信頼性を損ないかねないなどと批判の声が出ている。 田中俊一 (たなか・しゅんいち) 原子力規制委員長は会見で「東電には測定に関する基本的な知識が欠けている。指導、監督を強めていく」と語った。 東電は6日、昨年夏に採取した汚染水で濃度の過小評価があったと公表。14日には汚染水や土壌などの試料167体で過小評価した可能性があることを明かした。 昨年8月に発覚した地上タンクからの約300トンの汚染水漏れに関する試料も含まれており、最高8千万ベクレル検出という数値はさらに大きくなる可能性がある。 東電は昨年7月、事故直後に高濃度汚染水の流出があった2号機海側で新たに掘った観測用井戸の水から、ストロンチウム90を含むベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり90万ベクレル検出されたと発表した。 その後、9月にはストロンチウム90だけで同500万ベクレルを検出したが、5カ月後の今月6日まで公表しなかった。 原子力規制庁が昨年、分析結果の報告を求めたが、東電はデータに疑義があり調査のため公表を見合わせると説明。 今年1月の規制委作業部会で東電が「ストロンチウム90を過大評価している可能性がある」と報告すると、「説明の付かないデータが出たから公表しないというのはおかしい」「ベータ線を出す放射性物質の方が低く出ている可能性もある」と批判が相次いだ。 調査の結果、3カ所ある分析施設の一つではストロンチウム90を過大評価していたが、別の施設ではベータ線を出す放射性物質を過小評価していたことが判明した。 都合の悪いデータを隠していたとも受け取られかねない一連の経緯に、東電の 尾野昌之 (おの・まさゆき) 原子力・立地本部長代理は会見で「違う対応もあり得た。反省したい」と陳謝した。 過小評価の原因は誤った測定方法だった。高濃度の汚染水の場合、薄めて測らないと検出器に入る放射線が多すぎて数え切れなくなるが、昨年10月に手順書を整えるまで対応が徹底されていなかったという。 |
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フランス:核のごみ捨て場計画難航 新たな安全確認要求 毎日新聞
2014年02月23日 01時40分(最終更新 02月23日 01時50分) フランス北東部ビュール村で進む放射性廃棄物最終処分場の建設計画で、住民と計画運営機関などとの「討論会」を主催する独立公共組織「国民討論委員会」が今月12日、2025年の操業開始を目指す現行の計画は性急で、安全確認のための貯蔵試験期間を新たに設けるべきだとする最終報告書をまとめた。 建設認可申請の前提となる討論会の最終報告書を受け、操業開始が先送りされる可能性が出てきた。住民の不信感から討論会が中止された経緯もあり、日本でも将来予想される「核のごみ捨て場」の設置が、一筋縄では進まない現状が浮かんでいる。【パリ宮川裕章】 最終報告書は計画推進を前提として、専門家と住民の意見を基に、地下での火災のリスクなどを指摘。財源や建設費についての詳細な情報提供も求めた。そのうえで、「安全確認に必要な追加試験が現行日程では間に合わない」として、新たな貯蔵試験期間の設定を提案した。 国会議員や有識者などで構成する国民討論委員会は当初、昨年中に14回の討論会を予定していたが、反対派住民や活動家の抗議行動の影響で全て中止された。代替策としてインターネット討論会や、計画地のムーズ県と、隣接するオートマルヌ県などの住民代表17人が専門家らと質疑を交わす形式に変更した。 住民の反発の背景には、06年に地下での最終処分場の建設基本計画を決定した際、地上での貯蔵施設建設の選択肢も残すよう求めた当時の討論会の報告書が反映されなかった不満がある。住民代表は3日、最終報告書とは別に、計画の代替案や補足案の検討を求める意見書もまとめた。 また、運転中の試験施設に伴う助成金が地元自治体に交付されているが、最終処分場計画での補償内容は未定だ。意見書では経済発展支援や鉄道網の拡充などの要求も盛り込まれた。国民討論委員会の最終報告書は「意見が軽視されているとの住民感情が拡大している」と指摘し、「住民、専門家、運営機関、政府間の信頼醸成」を求めている。 計画運営機関の放射性廃棄物管理機関(ANDRA)は12日、最終報告書を受けた声明文で「討論会で出た要望に応えるため、5月15日までに政府に提案する」との方針を示し、「特に貯蔵試験期間を設けるという案については検討する。技術面でも討論会を踏まえた計画変更は可能」と説明する。 続きはこちら。 |
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2014年2月23日 10時19分
河野洋平元衆院議長(77)が本紙の単独インタビューに応じ、安倍晋三首相が集団的自衛権の行使を容認するための解釈改憲について、国会での議論を経ずに閣議決定する方針を示したことに関し「相当不安を感じている」と強い懸念を示した。
首相は、自らが設置した有識者懇談会「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」が報告書をまとめた後に政府与党内で協議した上、憲法解釈の変更を閣議決定する手順を国会で説明している。 これについて河野氏は「安保法制懇は私的諮問機関だ。メンバーは首相が選んでおり、だれの(第三者の)同意も必要としていない。閣議決定するからいいというのも、相当違う。閣僚も首相が選んでいるからだ」と批判した。 さらに河野氏は「首相は『最高の責任者は私だ』と内閣法制局長官を抑えようとしている。これまで積み重ねてきた議論を、私的諮問機関の結論で簡単に乗り越えるのはいかがなものか」と、法的根拠のない機関が事実上、政策決定を担う手法を非難した。 首相は今国会で「政府として検討を進め、与党でも調整し、最終的なものを閣議決定していく方向になる」(20日)「改憲でなくても解釈変更で可能だ」(5日)などと、再三にわたり解釈改憲への意欲を示している。 こうした首相の発言は、「集団的自衛権は国際法上保有しているが、憲法上行使は許されない」と解釈してきた歴代政権と、この解釈を担ってきた内閣法制局長官の答弁と矛盾する。
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2014.02.21(金) Financial Times
(2014年2月20日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 安倍晋三首相が率いる日本と習近平国家主席が率いる中国との関係を評価するのは極めて簡単だ。どちらも相手をあまり好きではない。 日中双方が、政策目標を推し進める道具としてナショナリズムを利用している。どちらも恐らく、相手側に押しがいのある「タフな男」がいることは都合がいいと考えている。 評価するのがそれほど簡単でないのが、日米関係の状態だ。本来であれば、日米関係は日中関係よりもはるかに容易に読み解けるはずだ。結局、日本は米国にとってアジアで最も重要な同盟国であり、第2次世界大戦の終結後、米軍の戦闘機と部隊を受け入れる「不沈空母」だったのだから。 緊張する日米関係 日中外交問題、両国がドイツを引き合いに そして今、数十年間にわたり米国から促された末に、ようやく強固な防衛態勢を築き、平和主義の日本が長年大事にしてきた「ただ乗り」の国防政策を見直す意思を持った安倍氏という指導者がいる。 だが、長年求めてきたものを手に入れた今、米国政府はおじけづいている様子を見せている。 その兆しの1つは、安倍氏が昨年12月に靖国神社を参拝した後に米国政府が「失望」を表明したことだ。靖国神社は中国と韓国から、自責の念がない日本の軍国主義の象徴と見なされている。 以前は、米国政府は内々に靖国参拝への不満を述べたが、公然と日本を非難することはなかった。日本政府は今回、米国が日本語できつい響きのある失望と訳された「disappointed」という言葉を使ったことに驚かされた。 ほかにも緊張の兆候が見られた。米国の政治家は、安倍氏の歴史観に対する懸念を表明している。バージニア州の議会は、学校教科書に日本海を表記する際には韓国名の「東海」を併記するよう求める法案を可決した。米国政府は、安倍氏の指揮下で、やはり米国の重要な同盟国である韓国と日本の関係も悪化したことを懸念している。 日本の観点から見ると、論争になっている島嶼に対する日本の支配権に対し、中国政府が防空識別圏設定の発表で巧妙に対抗してきた時、米国政府は十分な力強さをもって日本を支持しなかった。 米国政府は確かに中国の防空識別圏内に爆撃機「B52」を2機送り込んで不満を表したが、米国のジョー・バイデン副大統領は北京を訪問した時に、この問題をことさら取り上げなかった。 続きはこちら。
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2014年02月23日(日)
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