2014年02月20日(木)
2014年02月20日木曜日 岩手県一関市と平泉町でつくる一関地区広域行政組合(管理者・勝部修一関市長)は19日、福島第1原発事故で汚染された牧草のうち、国の新基準値導入に伴い両市町で新たに利用自粛となった飼料用牧草約4900トンを5月から、同市大東町の清掃センターで焼却することを明らかにした。 飼料用牧草の利用自粛基準値は2012年2月、1キログラム当たり300ベクレルから同100ベクレルに厳格化された。両市町で新たに4925トンの牧草が利用自粛の対象となり、各農家などに保管されている。 広域組合は1日約5トンを一般ごみと混ぜて焼却し、焼却灰は同市東山町の処分場に埋め立てる。全量処理に約5年を見込む。 広域組合は昨年から2度にわたり、施設周辺住民への説明会を開いた。組合は、新基準値導入前の汚染牧草1613トンを12年2月から13年8月にかけて焼却し「環境への影響は確認されなかった」と説明、追加焼却に理解を求めた。住民からはさらなる焼却を不安視する声も上がっていた。 勝部市長は「やむを得ないという大方の住民の決断を重く受け止め、安全対策を講じ処理したい」と語った。岩手県によると、県内で保管中の汚染牧草は一関、平泉両市町を含む16市町村で13年12月現在1万1950トン。 |
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02月19日 12時52分 東京電力福島第一原子力発電所で水漏れが相次いでいる、汚染水を保管するタンクについて、東京電力は、来年3月をメドに、ほぼすべてをより信頼性の高いタイプに切り替える計画案をまとめました。これは、18日開かれた汚染水対策を検討する国などの会議で、東京電力が示しました。 それによりますと、去年、大量の汚染水が漏れた『フランジ型』と呼ばれるボルトで締めるタイプのタンクおよそ750基について、東京電力は、より信頼性の高い『溶接型』に切り替える計画です。 18日示した計画案では、問題の『フランジ型』から汚染水を抜き取り、『溶接型』のタンクに移し替える作業を来月から始め、平行する形で溶接型のタンクを増やし、来年3月をメドにほぼすべてのタンクを信頼性の高い溶接型に切り替えるとしています。 東京電力によりますと、この間、汚染水を受け入れるタンクが一時的に減るおそれがあり、大雨などで汚染水が増えてタンクが足りなくなった場合、建屋に水を送るなどの緊急対応でしのぐとしています。 ただ、この計画案は、地下水をくみ上げて海に放出する『地下水バイパス』を行うなど、汚染水の量を減らすことが前提となっていて、漁業者の理解が得られていない中、計画通りに進むか不透明です。 国の現地対策本部長の赤羽一嘉経済産業副大臣は、「まず漁業関係者の理解を得ることが大前提で丁寧に説明していきたい」と話しています。 |
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02月19日 19時45分 福井県敦賀市にある原子炉廃止措置研究開発センター「ふげん」で、東京電力・福島第一原発の事故を教訓にすべての電源が失われたことを想定した防災訓練が行われました。 「ふげん」は、平成15年に運転を終え、解体作業が進められていますが、現在も使用済み核燃料が貯蔵されているため、ふげんを管理する日本原子力研究開発機構は毎年、防災訓練を行っています。 原子力機構の職員など約290人が参加した19日の訓練は、配管の一部が壊れて使用済み核燃料が貯蔵されたプールの水が漏れた、という想定で行われました。 訓練では対策本部のメンバーが集まり、貯蔵プールの水位や温度に異常がないかや、放射性物質が外部に漏れ出していないかなどの情報を集約したうえで、国や県などと連絡を取り合っていました。 東京電力・福島第一原発の事故を教訓に、すべての電源が喪失した場合の対応を確認する訓練も行われ、職員たちは空気中の放射線量を測定する専用の車を出動させる手順などを確認していました。 「ふげん」では、今年度中に使用済み核燃料の搬出作業を終える計画でしたが、東日本大震災の影響で茨城県の再処理施設に運び込めない状態が続いています。 全電源喪失想定、ふげん防災訓練 30キロ圏の自治体に通報 (2014年2月20日午前7時05分)福井新聞 日本原子力研究開発機構は19日、福井県敦賀市の原子炉廃止措置研究開発センター(ふげん)で総合防災訓練を行った。 地震などで全電源を失い、使用済み核燃料貯蔵プールの冷却機能が失われたと想定。原子力災害対策特別措置法の改正を踏まえ、30キロ圏内の自治体を含む62機関に通報した。 訓練は保安規定などに基づき毎年実施。今回は職員ら約290人が参加した。まずプールの配管から冷却水が漏れるトラブルが起きたと想定。ふげんの管理棟に事故対策本部を設置し、原子力規制庁や県、敦賀市、美浜町など約40機関にファクスで通報した。 冷却水漏れを止めた直後には震度5強の地震が発生。外部電源を失い、非常用ディーゼル発電機1台を起動したが、故障のため全電源を失ったとも想定した。昨年12月の原災法改正を受け、全電源喪失が5分以上と30分以上続く事故は30キロ圏の自治体に連絡が必要になったため、各段階で福井市や小浜市などにもファクスで通報した。 放射線量を測定するモニタリングポストが地震で使えなくなったと想定し、モニタリングカーも出動した。 ふげんには、使用済み核燃料466体が貯蔵されている。 |
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その1 衛藤首相補佐官「こっちこそ失望」 米の靖国参拝失望声明 2014年2月19日 東京新聞夕刊 衛藤晟一(えとうせいいち)首相補佐官が動画サイト「ユーチューブ」に投稿した国政報告で、昨年十二月の安倍晋三首相の靖国神社参拝後に失望声明を発表した米国について「むしろわれわれが失望だ」と批判していたことが分かった。 菅義偉官房長官は十九日の記者会見で「あくまで個人的な見解だ。日本政府の見解ではない」と述べた。 衛藤氏は「安倍政権は、民主党政権で崩れた日米関係修復に非常に大きな力を割いてきた。米国は同盟関係にある日本をなぜ大事にしないのか」と強調。「米国はちゃんと中国にものが言えないようになりつつある。米国の声明は、中国に対する言い訳にすぎない」と指摘した。 衛藤氏は自らが昨年十一月に訪米し、ラッセル米国務次官補らに首相が参拝した場合、米側に理解を求めたことも説明。十二月初めに在日米大使館を訪れた際には「(参拝に)できれば賛意を表明してほしいが、無理なら反対しないでほしいと伝えた。首席公使からは『慎重に』という言葉が返ってきた」と語った。 その2 衛藤首相補佐官、発言を撤回 時事通信 2月19日(水)15時11分配信 衛藤晟一首相補佐官は19日、安倍晋三首相の靖国神社参拝をめぐり米政府を批判した動画サイト「ユーチューブ」での自身の発言を取り消し、動画を削除する意向を明らかにした。国会内で記者団の質問に答えた。 (時事通信) 第2次安倍内閣 内閣総理大臣補佐官名簿 内閣総理大臣補佐官 (国政の重要課題担当) 衛藤 晟一 (えとう せいいち) こちら。 ☆この人も上司には弱い日本の勤め人政治屋か? この情報が正しいとすれば、本心は別だが上に言われたから言葉を引っ込めたようだ。 信念を持って発言した本当の政治家ではないようだ。 その3 <衛藤首相補佐官>米政府批判の発言撤回し、動画も削除 毎日新聞2月19日 ◇菅官房長官「個人的見解は通用しない」と取り消し指示 衛藤晟一(えとう・せいいち)首相補佐官は19日、安倍晋三首相の靖国神社参拝に対する米政府の「失望」声明を批判した自身の発言を撤回し、動画サイト「ユーチューブ」から動画を削除した。 菅義偉官房長官が同日、「首相補佐官は内閣の一員であり、個人的見解は通用しない」と取り消しを指示した。首相の参拝は中国、韓国だけでなく欧米にも懸念を広げ、政府や自民党は「不戦を誓うため」と今も説明に追われている。衛藤氏の発言はこうした「努力」を無にしかねず、安倍政権のダメージは小さくない。 【参拝に「失望」異例の厳しいコメント】首相に届かなかった米の「忠告」 菅氏は19日午前の記者会見で「政府の見解ではないと明言したい。首相の靖国参拝については謙虚に、礼儀正しく、誠意を持って説明し、理解を求めていく」と衛藤氏を突き放した。その後、首相と対応を協議し、発言を撤回させることで一致。菅氏が衛藤氏に電話で通告した。 首相は昨年12月26日、参拝直後に発表した談話で「不戦の誓いを堅持していく決意を新たにした。中国、韓国の人々の気持ちを傷つけるつもりは全くない」と説明した。衛藤氏は今回、「中国に対していくら抑制的に努力しても、中国の膨張政策はやむことはない」との見解を示し、それが首相の参拝につながったかのように発言しており、菅氏も看過できないと判断した。 政府関係者によると、この日、衛藤氏の発言を知った菅氏は「国会対応をどうするんだ」と激怒したという。 ただ、米政府の「失望」声明に対しては、首相官邸内で当初から、衛藤氏以外にも「こっちが失望した」という不満がくすぶっており、必ずしも同氏が突出しているわけではない。 菅氏から注意を受けた衛藤氏は「同盟国として(事前説明を)これだけやっているのに『失望』と言われたのだから、私としてはあまりにもがっかりだねという皮肉の一つだ」と記者団に述べ、発言内容を正当化した。 そのうえで「補佐官として言うべきではないというなら、申し訳なかった」と語った。 菅氏は19日午後の会見で、今後の日米関係への影響を問われ「取り消したので、そこはないと思っている」と否定した。しかし、閣僚の一人は「(首相の周囲に)ちょっと自由に発言する人が多い」とあきれ、政府関係者は「身内から足を引っ張るなという声が出るだろう」と不快感を示した。 在日米大使館の報道担当官は19日、毎日新聞の取材に対し「何もコメントすることはない」と述べるにとどめた。【朝日弘行、村尾哲】 ◇衛藤首相補佐官の発言要旨(抜粋) 昨年12月26日に安倍晋三首相が靖国神社に参拝した。これは一種の公約になっていた。私も11月20日から米国に行く機会があったので、ラッセル国務次官補らに「首相はいずれ参拝する。 ぜひ理解をお願いしたい」と伝えた。「首相が純粋な気持ちで参拝することは理解できる。ただ、中国、韓国がいろいろ言うと大変だから、慎重にしてほしい」というのが全体的な空気だった。 帰国した日に(中国が)防空識別圏を一方的に発表した。中国に対していくら抑制的に努力しても、中国の膨張政策はやむことはない。ぎりぎりの中での首相の決断があったと思う。 私は昨年12月初めに在日米大使館に行き、「(首相の参拝時に)できれば賛意を表明してほしいが、無理なら反対はしないでほしい」と伝えた。首席公使からは「慎重に」という言葉が返ってきた。首相はバイデン副大統領にもそのようなことを伝えている。 だから、米国が「失望」と言ったことに対して、むしろ我々の方が「失望」だ。米国は同盟関係の日本をなぜこんなに大事にしないのか。米国はちゃんと中国にものが言えないようになっている。「我々は失望しているんだ」と中国に対する言い訳として言ったに過ぎない。 ☆このアメリカの顔色を見て態度を変える自民党の国会議員と自民党の幹事長は,日本を独立国だと思ってきた日本人をどこまでも愚弄するようだ。 衛藤さん、ここまで思っているなら、いったん口に出した言葉を撤回っしなさんな。それでも九州男児か、情けなか。 |
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国民の不満を未来志向へ変える知的指導者の役割 海外の有識者や政府関係者の疑問 日本は国益をどう判断しているのか? 最近訪日する外国のジャーナリストや学者、あるいは政府関係者から最も頻繁に質問を受けるのは、日中関係や日韓関係が一体どうなっていくのか、ということである。彼らの関心は次のようなことである。 少なくともこの2~3ヵ月を見れば、安倍首相の靖国神社訪問やNHK会長並びに経営委員の発言など、日本国内の要人の言動が中国や韓国の反発を招いている。中国や韓国の反応は予期されたところであるが、米国の反発も公になっている。 ところが、日本国内からは「このような要人の言動は受け入れられない」という声が高まっているとは感じられない。また、そもそも「日中・日韓関係は重要だから何とかしなければならぬ」という切迫感も感じられず、日中や日韓の政府間できちんとした話し合いが行われている気配も感じられない。 一方、ワシントンやロンドンなどでは、日中両国の大使が激しい非難合戦を行っているように見受けられる。防空識別圏の一方的宣言や攻撃的な海洋活動で中国に対する批判が高まったが、日本の歴史に関連する言動の結果、残念ながら「どっちもどっちだ」といった受け止め方がされ出している。 これは、国際社会における日本の評価が低下しているということである。日本国内では集団的自衛権の問題をはじめ、保守のアジェンダが次々と登場し、靖国神社への再度の参拝問題を含め、今後も近隣諸国との関係が悪化していくことすら考えられるが、それで良いということか。一体日本は、どのような国益判断をしているのか。 これは日本に限ったことではなく、程度の差はあれ欧州や米国でもそうであるが、超保守的な勢力が勢いを増し、ナショナリズムが頭をもたげ、国々は内向きになっている。 日本では、反中・反韓の雰囲気も充満している。先の東京都知事選挙では、社会、特に若者の保守傾向が顕著に表れたとされる。政党でも与党だけではなく、野党の中でも保守勢力が強くなっている。 「ネトウヨ」と言われる人々のネットでの極端な発言も、耳目を集めている。在日韓国人人口が多い地域でのヘイトスピーチや週刊誌・月刊誌の中での中国や韓国の取り上げ方は、ますますセンセーショナルとなっている。首相の靖国神社参拝も、国民の半数近くが支持しているという世論調査も報じられている。 保守勢力の伸長とナショナリズムの台頭 失われた20年のフラストレーションの発露か 失われた20年は、日本人の意識を変えてしまったのかもしれない。経済が停滞し、それを打ち破るアクションはとられず、結局は小泉首相の時代を除き、短命の内閣の繰り返しとなった。 一方において、中国は10%を超える経済成長を達成し、あっという間に日本を追い越し、世界第2位の経済大国として躍り出た。新しいアクション、新しいビジョンを求めた政権交代も、大きな失望に終わった。 日本の多くの人々が強いフラストレーションを蓄積していったことは、想像に難くない。そのようなフラストレーションが、時には排他的なナショナリズムの高揚につながっていると考えるのは、間違いであろうか。 北朝鮮拉致問題が、ある意味その分水嶺であったのかもしれない。2002年の小泉首相の北朝鮮訪問によって、初めて金正日国防委員長は拉致を認め、5名の日本人被害者の帰国が実現した。当然のことながら、日本国民の北朝鮮に対する憤りは大きかった。日本は戦後長い間加害者と見られ、低姿勢の外交に徹してきたところ、初めて日本が被害者として声を大にして相手を糾弾することに、躊躇を感じることがなくなった瞬間であった。 それから10年を超える歳月が経過しているが、この間、韓国大統領の竹島訪問や急速に台頭する中国の拡張的海洋活動、尖閣諸島への挑発的行動などを見て、国民の中に強い反中、反韓感情が蓄積され、反中、反韓の言動に現れて来たということなのだろうか。これに対して、政治家も知識人もその流れに抗することがなくなっているということなのだろうか。 過去にもこのような保守・ナショナリスト勢力が存在していなかったわけではない。過去の歴史問題についても、戦争を美化するような発言、南京虐殺を否定する発言、近隣国に真正面から謝罪することを心良しとしない雰囲気もあった。 しかし、これまではそのような発言があっても政権中枢はこれを抑え、ナショナリズムが排他的となり、近隣諸国との関係を大きく傷つける結果となることを避けてきた。 国際社会の尊敬を失いかねない危険 知的指導者は健全な世論づくりを 今の状況は危険ではないだろうか。何よりも危険だと思うのは、日本が国際社会の尊敬を失ってしまうことである。どの国でも極端な議論はあり、排他的なナショナリズムに染まっていく世論が一部に生まれることは、止むを得ないのかもしれない。 しかしながら、民主主義、とりわけ主要先進国の民主主義の強みは、そのような極端な議論を抑える仕組みが存在することである。政治指導者や知識人がバランスのとれた議論を展開し、国論をつくらなければならないのである。 米国のニューヨーク・タイムズ、ワシントン・ポスト、英国のフィナンシャル・タイムズといったオピニオンリーダー的役割を果たしてきた主要紙が、こぞって主張するのもその点である。彼らが鳴らす日本の右傾化に対する警鐘は、世論の一部に歴史や外交を巡って極端な議論があることに対してではなく、日本の与党、野党の政治指導者や知識人が健全な世論づくりの役割を果たしていないのではないかという点に対してである。 NHKの経営委員という公共放送の要職にある人たちが極端な議論をしたとき、個人の見解であるから問題ないということよりも、公共放送を監督していく立場からは問題があるという捉え方が何故できないのか、ということなのだろう。 今日の日本社会で懸念されるのは、知的退廃である。アクションをとることは重要であるが、原理原則に則った知的議論が欠けていく気配を感じる。政治家、官僚、メディア、財界、学界といった知的指導者が、十分な役割を果たせていないのではないか。 日米関係の信頼性が損なわれる危険も 東アジアの安定に向けた高次元の議論を 日米関係の信頼性が失われていくことも、大きな危険である。安倍首相の靖国神社参拝に対して米国政府が公然と「失望した」と述べたのは、同盟関係からすれば異様なことである。 ケリー国務長官やオバマ大統領が、あえて日韓関係や日中関係の改善を希望する、場合によっては米国が仲介するというのも、日本外交に対する信頼性が損なわれているからではないのだろうか。中国や北朝鮮の今後は、極めて不透明である。安定した強い日米同盟関係がなければ、日本は安泰ではない。 歴史問題で中国や韓国に日本批判の口実を与え、結果的に国際社会における日本の地位の低下をきたすようなことは、今後慎むべきではないか。その上で日本の政府には、「東アジアの平和と安定のために何をするか」という国を超えた、より高い次元の議論をしてもらいたいと思う。 これは尖閣問題や竹島問題で、日本の立場を変えることを意味するものではない。立場が相容れない問題は問題として、共通の利益が見出せる分野でウイン・ウインの関係をつくる作業を始めるということである。 重要なことは、失われた20年を経て蓄積され、強いナショナリズムや反中・反韓にもつながっている国民のフラストレーションを、新しい考え方に吸収していくことである。リアリズムに則って、これからの日本の繁栄のために具体的戦略を示していくことである。 少子高齢化により人口が減少していく日本が、日本に閉じこもっているわけにはいかず、世界の需要を活用していくことが求められている。このためには、まず東アジア地域の将来図を描き、目的実現のための具体的戦略を示すことである。それこそが、日本の外交に求められているのだろう。 引用元。 |
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2014.02.18(火) (英エコノミスト誌 2014年2月15日号) アジアの状況は米国の思うようには進んでいない。 ケリー米国務長官が訪中、習主席らと会談 2月14日、北京で、習近平国家主席との会談に臨むジョン・ケリー米国務長官〔AFPBB News〕 米国のジョン・ケリー国務長官が2月12日、中国、韓国、インドネシア、アブダビ歴訪に向け米国を出発した。 バラク・オバマ大統領率いる米国政権はアジアを軽視しているとの批判を受け、米国政府関係者は当然のことながら、ケリー長官が北東アジア、東南アジアを訪れるのはこの1年で5度目となることを懸命に強調している。 アジア地域では特に、ケリー長官は中東和平交渉に気をとられ、オバマ大統領の第1期目に発表されたアジアへの「ピボット(旋回)」、あるいは「リバランス」をおざなりにしていると批判されている。 ケリー長官の飛行距離は増える一方だが、米国のアジア外交は順調とは言い難い。新興大国の中国との関係は緊張をはらみ続けている。地域最大の同盟国である日本とも、複数の重要課題を巡って意見の食い違いがある。地域的貿易協定を締結する努力も、設定した期限を何度も過ぎている。 アジアの一部外交筋は、中国が領有権争いで強硬な主張をするのは、米国が関与を弱めていると見られるせいだと非難する。2013年10月に東南アジアで2度のサミットが開催された際、オバマ大統領は、米国政府機関が一部閉鎖に追い込まれたために、これらのサミットを欠席した。これによって誤ったメッセージが伝わったというのが、彼らの言い分だ。 日本と中国の狭間で 原因は何であれ、彼らの言う中国の強硬な主張の結果、米中が互いに望むと表明している広範な協力関係が阻害されている。それどころか、ケリー長官のアジア歴訪には、地域の緊張の影が重くのしかかる。とりわけ、日本と中国がともに尖閣諸島(中国名: 釣魚島)に海と空から目を光らせている中、両国の衝突が懸念される。 米国は、尖閣諸島の主権に関してどのような立場にも立たないとしながらも、尖閣諸島は日本の施政下にあり、そのため日米安全保障条約の適用対象となるとの見解を示している。 米国の高官は2月に入り、2013年11月に中国が一方的に防空識別圏(ADIZ)を設定したことを改めて批判した。 ADIZは東シナ海の一部に及び、尖閣諸島上空を含む。この高官は中国に対し、中国が台湾や東南アジア諸国4カ国と領有権を争っている南シナ海にもADIZを設定すれば、米軍部隊の配備を変更することもあり得ると警告している。 続きはこちら。 |
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福原愛が中国人のハートをつかめた理由トップアスリートはグローバル社会の架け橋 こちら。 |
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一部引用・・ 以前は成人病と呼ばれていたものを“生活習慣病”と呼び換えることで、 「病気になったのは自己責任だ!」=「お前の生活習慣が悪いから病気になったのだ!」 という思想が導入されたという指摘には“はっ!”としました。 本文はこちら。 |
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日中関係を再び「政冷経熱」へと導く民間交流促進策 中国人の日本旅行ブームは安倍首相の靖国参拝でも止まらない 一部引用・・ 訪日中国人の増加は安全保障上のリスク緩和にも有効 中国人は日本を訪問し、日本人と直接接するだけで日本に対するイメージが変わることは、それを経験した多くの中国人が自らブログ等で語っている。 日本をよく知らない中国人の多くが日本を軍国主義国家と思い込んで嫌悪しているが、日本を訪れさえすればそれが誤解であることに気づく。中国で日本旅行ブームが拡大し、日本および日本人を自分の目で見てきちんと理解する中国人が増えれば、誤解に基づく嫌日感情も徐々に修正されていくはずである。 現在、中国で日本を敵視するナショナリスティックな感情の高揚は中国の軍備増強を促すエネルギーにもなっている。中国人の日本訪問者数が増加し、相互理解が促進されれば、日本にとって経済上のメリットが得られるのみならず、安全保障面でもリスク緩和の効果が期待できる。 全文はこちら。 |
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「狂信者とは心変わりをすることができず、 話題を変えようとしない人のことである」 ウィンストン・チャーチル |
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2014年2月19日 夕刊 降圧剤ディオバン(一般名・バルサルタン)の臨床研究のデータが操作されていた問題で、東京地検特捜部は十九日、薬事法違反(誇大広告)の疑いで、販売元の製薬会社ノバルティスファーマ(東京都港区)の本社の家宅捜索を始めた。 問題発覚後、調査を進めてきた厚生労働省は一月、実行者を特定できなかったとして、被疑者不詳のまま告発状を提出した。 特捜部は誰が何の目的でデータを操作したかや、同社が組織的に関与していなかったかなど全容解明を目指す。 ディオバンの臨床研究は二〇〇二年以降、五大学が実施。このうち東京慈恵医大と京都府立医大の研究では、血圧を下げるだけでなく、他の降圧剤と比べて脳卒中や狭心症の発症を抑えるとされた。 同社はこれらの論文を約七百回、医学雑誌の広告記事や医師向けの講演会などで紹介。国内で年間一千億円超を売り上げる看板薬に成長させた。 しかし、外部の医師がデータに不審な点があると指摘したことをきっかけに、同社の社員が臨床研究のデータ解析に加わっていたのに、論文で社員であることを伏せていた問題が発覚。さらに昨年七月、両医大がデータ操作があったことを認めた。この社員は昨年五月、同社を退職している。 ノバルティスファーマは「意図的なデータの操作や改ざんがあったことを示す証拠はない」との内部調査の結果を公表している。 「疑念払拭」とノ社が反論記事 専門家集め座談会 2014/02/19 21:41 【共同通信】 降圧剤ディオバンの研究データ操作問題で、論文公表後の2012年に「データが不自然」との疑念が英医学誌への投稿で指摘された際、販売元のノバルティスファーマが「問題はない」との趣旨の反論記事を日本の医療雑誌に提供していたことが19日、分かった。 専門家の座談会形式で、日本高血圧学会幹部らが「疑念を払拭できた」などと発言していた。 東京地検特捜部は同日、不正な論文を広告に利用した疑いが強まったとして薬事法違反(誇大広告)容疑でノ社を家宅捜索。研究を実施した京都府立医大や、データ管理を請け負っていた神戸市東灘区の会社も捜索先に含まれる。 |
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ノバルティス問題:日本の学術研究が抱える構造的問題 白血病治療薬臨床研究関与事件~研究代表者に問われる責任 一部引用・・ この臨床研究は、「東京大学血液・腫瘍内科」と、同医師らが運営していることとなっておりノバルティスが深く関わっていた「東京CMLカンファレンス(以下TCC)」、によって行われている。 この問題について現在、東京大学で内部調査が進められている状況であるが、今回は臨床研究を主導した、東京大学血液・腫瘍内科の内部の責任の所在について検討してみたい。 ノバルティスに関わった医師たち 今回の臨床研究の概要については、UMIN-CTRというサイトで誰でも確認することができる。 責任研究者の欄に記載されているのは「黒川峰夫」東京大学血液・腫瘍内科教授である。今回の臨床研究で使用された実施計画書によると、黒川教授は「東京大学血液・腫瘍内科」側の研究代表者であるとともに、「TCC」の代表世話人でもある。 もっとも、教授が実際に臨床研究の進行を行うわけではなく、そうした業務は通常、教授より若手の研究者が行う。今回の臨床研究で内部を運営していたのはA医師である。A医師は臨床研究の実施病院との連絡や、臨床研究の実質的な運営を黒川教授の下で任されていた。 そしてA医師が臨床研究を実施する各病院の医師に送ったメールの、添付ファイルの文書のプロパティ欄における製作者の会社名が「Novartis」となっていた。 またTCCは以前よりノバルティスのMR(medical representative=医薬情報担当者)が関わっていたとされている団体であるが、A医師はそちらの取りまとめも行っている。 全文はこちら。 |
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......なぜ日本が「賠償金」を立替えるのか 弁護士ドットコム 投稿日: 2014年02月14日
日本が米軍の「賠償金」を立替え? 米軍ヘリ「墜落事故」で民間に被害が出たら・・・
沖縄・嘉手納基地の米軍ヘリが墜落し、航空機関士が死亡した昨夏の事故について、米軍は1月下旬、墜落原因が「パイロットの操縦ミス」だったと発表した。 事故が起きたのは、昨年8月。米軍嘉手納基地に所属するヘリコプター(HH-60G)が、沖縄県宜野座村のキャンプハンセンの敷地内に墜落したのだ。報告書によると、事故機は「8の字」を描くように飛行する訓練中、他のヘリとの衝突を回避しようとして、墜落したという。 痛ましい内容だが、訓練に事故はつきものとも言える。今回はたまたま民間人の被害者は出なかったが、もし万が一、米軍ヘリが起こした事故で、民間人に被害が出たり、建物・家屋などに被害が出たとしたら、賠償はどうなるのだろうか? 普通の「事故」のように、米軍に対して損害賠償を求めていくことになるのだろうか? 2004年には、沖縄国際大学のビルに米軍ヘリが墜落し、建物に大きな被害が出たこともあったが……。沖縄の林朋寛弁護士に聞いた。 ●米軍の代わりに「日本国」が賠償責任を負う? 「そのような場合、損害賠償責任を負うのは『日本国』です。 『日米地位協定の実施に伴う民事特別法』の第1条は、米軍人が職務上、日本国内で他人に違法な損害を与えた場合は、日本国が賠償すると定めています。 つまり、損害賠償責任が生じるような事故を『米軍人』が起こした場合、まずは『日本国』が彼らに代わって、被害者に対する損害賠償をすることになっているのです」 米軍が起こした事故でも、直接的な損害賠償責任を負うのは、なんと「日本国」ということだ。米軍は全く賠償をしないのだろうか? 「いいえ、そうではありません。これは分かりやすくいうと、日本国がいったん肩代わりし、後から米国にその分を払ってもらう、という仕組みです。ただし、注意すべきは『米国に全額を払ってもらえるわけではない』という点です。 たとえば、米国のみに事故責任がある場合には、米75%・日25%の割合で賠償金を分担することになっています(日米地位協定第18条5項(e))。 つまり、たとえ米国側に100%責任のある事故でも、日本国は25%を負担しなければならない、と取り決められているのです」 ●事故を起こした米軍人の責任は? では、被害者個人が、事故を起こした米軍人個人に対して民事訴訟を起こし、損害賠償を請求していくことも不可能なのだろうか? 「訴訟を起こすこと自体はできますが、請求は認められません。 なぜなら、国家賠償法で公務員個人の賠償責任が否定されているのと同様の理由で、米軍人個人の賠償責任が否定されているからです。 また、日本の判決による米軍人への強制執行手続は、日米地位協定第18条5項(f)で否定されています。つまり、もし裁判所に支払いを命じる判決を出してもらっても、強制的に取り立てることができないのです」 そうなると、被害者は、金銭的な救済こそ受けられるものの、司法を使って米軍や米国の事故責任を追及するのは不可能、ということになりそうだ。林弁護士はこうした点を踏まえたうえで、次のように話していた。 「沖縄国際大学のヘリ墜落事故でも、被害を受けた大学や職員等には、日本国から賠償金が支払われ、米国から日本国に対して、米国負担分が償還されたようです。 独立国であるはずの我が国のありようとして、こうした取り決めや米軍基地の現状に問題はないのか、事故をきっかけに、日本国民として考えるべきことは多いと思います」 引用元。
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3年目を迎える被災地の実情 2014年02月17日(Mon)
宮城県内のある仮設住宅で、そこに住む人たちの話を聞いていたら悲しくなった。同じ地域のなかで、仮設の人々への「差別」が生まれていると思ったからだ。 仮設の住民が最初に訴えたのは、子どもたちの遊び場がないという話だった。 「校区外に出ている子どもがいる」と通報 もともと仮設の住民たちが住んでいた海岸に近い地域は、津波の直撃を受け、多くの住宅が流された。その地域にあった小学校も被災したので、別の場所の中学校に間借りしながら、元の場所に新しい校舎ができるのを待っている状態だ。仮設と小学校とは離れているので、子どもたちはスクールバスで通学している。 子どもたちは授業を終えると、スクールバスの時間があるのでまっすぐ帰ってくるしかないのだが、仮設に戻っても遊び場所がない。仮設の場所は、その地域にある小学校のグラウンドだったので、仮設の敷地内には、遊ぶスペースはない。地域の小学校には、仮設で削られたあと若干の校庭が残っているが、ここで放課後に遊ぶのは、その小学校で遊ぶ子どもに限られている。 その小学校からは、閉校する前の30分程度は仮設の子どもたちも遊んでもよいと言われているのだが、子ども同士の縄張りもあり、実際に遊ぶのは難しいという。 仮設の周りは、住宅と農地が広がっているところだから、遊ぶ場所がないわけではないが、仮設の子どもたちは「校区外」ということで、子どもだけで出歩くことを禁じられている。 子どもたちが仮設の外に出ると、地域の子どもたちから「校区外で遊んでいいのか」といった非難を浴びるのだという。子どもだけで近くのコンビニに買い物に行ったら、地域の住民から「校区外に出ている子どもがいる」と、学校に通報されたこともある。 子どもたちは仮設内に隔離されているわけで、たとえ元の小学校の改築が完成しても、仮設が離れているため、この状態が変わることはない。 金網で囲まれた「仮設ゲットー」 校区外に子ども同士で出かけるのを禁止している小中学校は多い。校区外は遠いというだけではなく、校区の境目には大きな道路があったり、校区外だと近所の大人の目が行き届かないので、非行につながったりするという理由もあるだろう。 しかし、このルールを機械的に仮設住宅にあてはめれば、子どもたちを窒息させることは明らかなのに、誰もそれを改善しようとしない。そればかりか、校区を盾にとった隔離が差別にもつながるおそれがある。そのことに、学校の先生たちや地域の大人たちが声を上げようとしないのは、なぜなのか。 私は、住民の話を聞きながら、「ゲットー」を思い浮かべた。ドイツが第2次大戦中に侵攻した地域で、ユダヤ人を強制的に移住させ、隔離したところだ。ユダヤ人の出入りを制限するために、多くのゲットーは土の壁で囲われた。ここの仮設も、防犯上の理由からだろう、周囲は金網で囲まれている。 仮設の子どもたちにとっては、自由に遊べる地域の子どもはうらやましい存在だろうが、地域の子どもたちにすれば、仮設に自分たちの遊び場を奪われた「被害者」であり、仲よく遊ぼう、というのは、言うは易く行うは難し、ということだろう。 遊び場を失ったこどもたちは、家のなかで、ゲームをすることになる。仮設内の母親たちの共通する悩みは、子どもたちが震災前よりも太ってきたことで、このままでは成人病になるのではと心配している。 深刻さが慢性化している被災地の住民たち この仮設と同じような条件の仮設は、被災地のどこにでもある。住民の本音を聞けば、こうした「差別」に頭を痛めている人たちはたくさんいるのではないか。 被災地では、仮設コミュニティーの「解体」が少しずつ始まっている。自治体が用意する高台移転の造成が進んできたためで、そこに土地を買って新居を建てることを考えている人もあるし、そこまでの金銭的な余裕がない人は、災害復興住宅ができれば、そこへの移住を考えている人もいる。自治体にあてがわれた土地や住宅ではなく、自分で新天地を求めて出ていく人も多い。 心配なのは、金銭的な理由などで仮設から出られない人が多数いることだ。次第に仮設の住民が減るなかで、残された住民たちがさらに強い差別を受けるおそれは十分にある。 仮設の場所は、もともと学校のグラウンドだったり、公園だったりしたところが多く、その地域の人々にとっては、早く仮設を撤去してほしい、という要望もあるだろう。それがなかなか実現しないとなると、不満の矛先が仮設に残る人々に向かうことはありうることで、子ども同士になれば、遠慮もなく大人たちの本音を表に出すことになるだろう。 3年目を迎える被災地では、道路や防潮堤など復興が進んでいるように見えるところもある。しかし、被災地の住民たちの実情は、深刻さの慢性化ではないか。「仮設ゲットー」の実情を聞いて、その思いを強くした。 引用元。
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2014年02月19日(水)
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2014年02月18日(火)
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