(2014年2月18日午前7時05分) 文部科学省の桜田義孝副大臣は17日、点検漏れ問題で原子力規制委員会から事実上の運転禁止命令を受けている日本原子力研究開発機構の高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)を視察した。 機構が目指す本年度内の命令解除が困難な状況について記者団に「期限ありきの対応ではなく、保全計画をしっかりと見直すことが大事だ」と述べ、年度内にとらわれないとした。 桜田副大臣は、もんじゅ改革推進本部長として改革を統括する立場。昨年11月、規制委に見直しを報告した保全計画に誤記が相次いだことには「簡単なことをしっかりとやることだ。再度こういうことがないように」と苦言を呈した。処分については「機構が考えるべき問題だ」とした。 政府が策定中のエネルギー基本計画で高速増殖炉実用化に向けたもんじゅの活用の見直しが検討されている点には「決まっているわけではない」と強調。「高速増殖炉は必要だ」とし、高レベル放射性廃棄物などの量を減らす減容化の研究と合わせて「両方すべきだ。政府内で検討して結論を出したい」と述べた。 昨年11月以来の視察となった桜田副大臣は、保全計画の点検作業や非常用ディーゼル発電機の分解点検などを見た。この後、関西電力美浜原発も視察した。 もんじゅ点検漏れで改善策を報告 規制庁へ原子力機構 (2014年2月17日午後5時56分)福井新聞 高速増殖炉もんじゅ(敦賀市)で発覚した1万点以上の機器点検漏れをめぐり、昨年11月に見直した保全計画に多数の誤記が見つかった問題で、日本原子力研究開発機構の辻倉米蔵副理事長は17日、原子力規制庁の櫻田道夫審議官と面会し、保全計画のチェックを行う専従チーム設置を柱とした改善策を報告した。 辻蔵副理事長は保全計画の再点検に向け ▽理事長をトップとする「保全計画点検・改善小委員会」設置 ▽機器の点検業務と切り離し、保全計画のチェックに専念する専従チーム設置 ▽実効性のある作業要領の作成―などの改善策を説明。「現場とのコミュニケーションを積極的に図り、作業状況の把握に努める」と述べた。 櫻田審議官は「保全計画は安全管理の基礎であり、計画がしっかりできていないと設備が安全かどうか確認する前提が成り立たない」と批判。 小委員会や専従チームの設置については「有効だと思う」と評価した上で「体制を整えるだけでなく、きちんと運用する仕組みをつくることが大切だ」と注文をつけた。 保全計画をめぐっては、原子力機構が原子力規制委員会に見直しを報告した後、11月中旬から今年1月上旬まで内容を点検した結果、点検頻度や方法が正しく記載されていないものなど約800件の誤記が見つかった。 |
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浦島花子が見た日本 一部引用・・ しかし、この「軽やかに生きる」こと自体が、日本では難しい。どこに行っても世間体が付きまとうからだ。女はこうだ、男はこうだ、規則ですから、普通はこうですからと、何かにつけて言い訳がましいことを言う人が多いばかりか、「ほらそうでしょう」と言わんばかりの電車の中の雑誌の宣伝。 そんな「常識」から外れてる人間はこの日本社会ではどうにもなりません、とでもいうかのような風潮。言われた仕事を機械的にしていれば、自分で物事を考えずにすむのは楽な話だが、裏を返せば、企業が使い捨てしやすい人材がおおいに育つ社会構造だ。 お陰で、「企業が人を養っているから、企業が死んだら人も死ぬ」というような妄想を公言してしまうお年寄りが、この日本で生きる人たちの人権よりも、ブラック企業を保護しているといっても過言ではないだろう。 窮屈である。この窮屈さは、日本でしか味わえないと思う。「私は私、あなたはあなた」でよかったアメリカでは味わえなかった。言ってみれば、スーパースペシャルな日本人の特権だ。だが、この特権故に苦しみ、引きこもりや自死の選択をする人が、併せて何十万もいる日本。 「考えすぎでしょう」と言われれば、そうだとも思う。物事を考えすぎる悪い癖があることは自分でもよくわかっている。だが、しばらくは、そんな私の独断と偏見により、浦島花子としての「びっくり日本」を紹介させていただきたい。この機会を与えてくださったハフィントンポストに感謝。 全文はこちら。 おじさんよ、「大使」を抱け――浦島花子が見た日本 一部引用・・ 前にも書いたが、23年間の海外生活中も日本には毎年のように帰国していたものの、お客さんでいる時には見えなかったものが住人になると見えてくる。今回は日本のおじさん達のびっくり言動に焦点を当ててみたい。 「男性バッシングか」と思う人もいるだろうから先に言っておくが、私には愛するおじさんが多数いる。連れ合いを始め、父と兄達、今も繋がりのある幼馴染みや高校、大学の同級生達、そして今まで一緒に働いた同僚達だ。他人をおじさんと呼ぶからには、私自身がおばさんであることは認知した上で話を進めるが、近頃私の愛するおじさん達を含むこの国でしたたかに生きる日本の男性が、ほんの一部の目立ちたがり屋のおじさん達の発言により侮辱されていることに黙ってはいられない。 まず1月にスカイマークが発表した「全席プレミアムシート」。その売り込みの一部として期間限定でCA(客員乗務員)に超ミニスカートのワンピースを着せるという。西久保愼一社長は「低価格」から「高品質」を狙うとあるインタビューで答えている。 「ミニスカートで高品質を」とは、ジョークと思っていたら本気の様子で驚かされた。そんな発想自体がスカイマークの全体イメージに低意識でチープなレッテルを貼るばかりか、「男はこんなのが好きだから」と男性を見下しているといっても過言ではないからだ。 全文はこちら。 |
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「領土を守る」とき、何が起こるのか 西部方面普通科連隊元隊員の証言 前文引用・・ 私は2003年から2006年春までの約3年弱、陸上自衛隊西部方面普通科連隊(以下、西普連)の隊員として勤務していた。 2002年に新設された部隊で、長崎県佐世保市の九十九島を一望する海岸線近くの相浦駐屯地を拠点としていた。新設時には約600名で編成された。 西普連は九州・沖縄地域全体を統括する西部方面総監直轄の指揮下にある特殊任務の部隊である。特殊任務とはつまり、事が起きた際には、方面総監の判断により、第一陣として派遣される即応部隊としての任務だ。 即応部隊はいつ何が起きても出動できるように、日々準備と訓練を行なう、徹底した現場主義な部隊だ。 結語部分引用・・ 私は、西普連のような、国益を守るために、時には死をも意識する青年たちの存在を、ほんの少しでいいから意識してもらいたいと思っている。同じ日本という国に生まれ、同じように義務教育を受けた青年たちが、どういう因果か自衛隊に身を投じ、「命をかけて国益を守ろう」と備えているということは、知っておくべきではないだろうか。 隊員は、常に矛盾した意識を持っている。それは、自衛隊が本格的に動くという事態は、本来、ないほうが望ましいが、一方で出動することでの自己存在の証明をしたいという気持ちと、自分たちが出動しなければいけない現実への悲しさである。 私たちは自衛隊が動くことの重大さを、改めて認識しなければいけない。 自衛隊が出動するということで、国際的、外交的に起きうる事態を想像することを、現実から背かずに私たちは正面から向き合うべきだ。万が一、事が起きた場合に、その責任と影響を受けるのは、他でもない私たちなのだ。 尖閣諸島を巡る問題で、中国との関係が悪化している。「一触即発」、「自衛隊はいざというときに領土を守れるのか」「中国海軍と自衛隊は対峙できるのか」など、さまざまな議論がある。しかし、自衛隊が出動するような事態は、絶対に招いてはいけない。西普連に出動命令が下った時、隊員たちは私がこれまで述べてきたように、死を覚悟し、主権を守るために場合によっては訓練で身に付けてきた「戦闘行為」を行なうだろう。しかし、その一線は絶対に超えてはならない。 私の「複雑な気持ち」の一端をご理解いただけただろうか。西普連の隊員、ひいては自衛隊員の多くが抱える、「出動しないほうがいい、でも自身の存在意義を少しでも示したい」という、矛盾を抱えている状態が、日本と隣国にとって一番良いことなのだ。 同時に、そういった思いをもった若者がいるということ、ただ黙々と自身の任務を思い、訓練をこなしながら、淡々と生活している人たちが、日本に多くいるという事実を、頭の片隅にでもいいので覚えておいてもらいたいというのが、私から伝えたい思いである。 全文はこちら。 |
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インド人と仲良くなるコミュニケーション インドで働くスゴい日本人 三浦 北斗 :コピーライター CMプランナー 一部引用・・ 違いを「善悪」で考えると、うまくいかない さらに、福本さんが続けて教えてくれた。 「インド人の多くは、自分の考えがうまくいくにはどうしたらいいか って考える。他人じゃなくて、いつも自分が最初にくる感じ。 自力で何でも解決しようとするし、自分のやり方がすべて。 そんなの和を重んじる日本人の感覚的には、ちょっと……みたいな 感じじゃん? だから、インド人のやり方は、おれたち日本人の常識で 計れないことが多い。この違いを『善悪』で考えてしまうと、 それは悪だ!ってなっちゃうよね。でも、インド人は別に悪いことを しているつもりはまったくない。これが彼らのやり方であり、これこそ 文化の違いとも言える。それを日本の基準で考えて、悪だ!って、 これではうまくいかないよね」 確かに。 言われてみれば、短いながらもここに住んで、仕事をしている中で、 日本の常識で見ればめちゃくちゃなものも、ただの『違い』だって 見た瞬間、なんでも普通に思えてくる。スッとカラダに入ってくる。 最初の頃、信じられないことの数々が、時間が経って驚かなくなるのは、 そういうことのようにも思える。 言われてみれば、とても基本的なことかもしれないけれど、 それができるかできないかが、すべてなのかもしれない。 話を聞きながら、赤ワインも、スッとカラダに入ってきた。 全文はこちら。 |
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米豪盗聴活動 国家的犯罪を即中止せよ 2014年2月18日 またもや不正な個人情報の入手、利用が白日の下にさらされた。 オーストラリアの情報機関が米国家安全保障局(NSA)に対し、米国法律事務所から盗聴した情報の提供を申し出た。 ニューヨーク・タイムズが米中央情報局(CIA)元職員スノーデン氏が持ち出した機密文書に基づき報じた。 米英両国やオーストラリア(豪州)などアングロサクソン系5カ国は「ファイブ・アイズ」と呼ばれる国際通信盗聴網を構築している。盗聴網は5カ国以外の国の政府や要人だけでなく、民間の弁護士もスパイ対象にしていることになる。 スノーデン氏の告発を契機に昨年来、CIAによる世界規模でのネット上の個人情報収集、NSAによるドイツのメルケル首相ら外国首脳約35人への盗聴など、米情報機関による手段を選ばぬ人権侵害が次々明るみになっている。 今回、さらに深刻な事態が浮き彫りとなった。2001年の9・11テロ以降、米政府は国内外での盗聴活動を「テロ対策」と主張し、正当化してきた。 しかし今回、オーストラリア政府が盗聴したのは、たばこやエビの輸出をめぐり、米豪両国と貿易摩擦を抱えるインドネシア政府に助言していた米法律事務所だ。テロとは無関係だ。経済外交で優位に立つための市民の権利侵害は許されない。 友好国首脳を盗聴対象にしたことは噴飯ものだ。同時に盗聴対象が人物、分野、目的など事実上底なしであることが判明した今回の一件も法治国家にあるまじき行為で、米豪の事実上の国家犯罪だ。 昨年11月、国連総会第3委員会(人権)は通信傍受など情報収集活動の悪影響を深く懸念し、インターネットなどデジタル通信上のプライバシー尊重や「独立した監視の仕組み」づくりを各国に求める決議を採択した。国際人権規約が定めるプライバシー権はネット上でも尊重されるとした。 決議を重く受け止め、不正行為を直ちに中止すべきは、米国など盗聴網を張り巡らせる関係各国であることは言うまでもない。 米政府はネット上の個人情報収集について、一時「米国市民には適用されない」と説明。米政府内にはいまだに、国家元首クラスの盗聴は控えるが、それ以下なら許容されるとの考えがあると聞く。これは独善以外の何物でもない。直ちに不法な盗聴をやめるべきだ。 琉球新聞 社説から。 ☆ブリジストンはじめ日本の自動車部品メーカーがアメリカ司法省に談合罪で挙げられた元ネタの蒐集は、米国家安全保障局(NSA)の盗聴などの諜報活動によるものだろうなぁ。 安いコストで、日本の民間企業から合計2000億近い罰金をせしめる効率のいいやり口だ。 |
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天皇機関説事とは1935年に起こった事件。 概要 軍部の台頭と共に国体明徴運動が起こり、思想・学問の自由は圧迫されてゆき、天皇機関説は国体に反するとして攻撃を受け始めた。 1935年(昭和10年)2月18日、貴族院本会議の演説において、菊池武夫議員(男爵議員・陸軍中将・在郷軍人議員)が、美濃部達吉議員(東京帝国大学名誉教授・帝国学士院会員議員)の天皇機関説を国体に背く学説であるとして「緩慢なる謀叛であり、明らかなる叛逆になる」とし、美濃部を「学匪」「謀叛人」と非難、井田磐楠らと貴衆両院有志懇談会をつくり機関説排撃を決議した。 菊池議員はこの前年にも足利尊氏を評価する記事を10年以上前の同人誌に書いた中島久万吉商工大臣を「日本の国体を弁えない」と非難して辞任に追い込んでいる。菊池議員はそもそも、南北朝時代に南朝方に従った菊池氏の出身で、天皇を神聖視する陸軍の幹部でもあり、また、右翼団体の国本社とも関係があった。 この菊池議員の演説をきっかけに軍部と右翼による機関説への攻撃が激化する。同年2月25日、美濃部議員が「一身上の弁明」として天皇機関説を平易明瞭に解説する釈明演説を行い、議場からは拍手が起こり、菊池議員までもがこれならば問題なしと語るに至った。 それでも議会の外では右翼団体や在郷軍人会が上げた抗議の怒号が収まらなかった。しかしそうした者の中にはそもそも機関説とは何たるかということすら理解しない者も多く、 「畏れ多くも天皇陛下を機関車・機関銃に喩えるとは何事か」と激昂する者までいるという始末だった。 美濃部達吉の「一身上の弁明」演説 去る2月19日の本会議におきまして、菊池男爵その他の方か私の著書につきましてご発言がありましたにつき、ここに一言一身上の弁明を試むるのやむを得ざるに至りました事は、私の深く遺憾とするところであります。……今会議において、再び私の著書をあげて、明白な反逆思想であると言われ、謀叛人であると言われました。 また学匪であると断言せられたのであります。日本臣民にとり、反逆者、謀叛人と言わるるのはこの上なき侮辱であります。学問を専攻している者にとって、学匪と言わるることは堪え難い侮辱であると思います。 ……いわゆる機関説と申しまするは、国家それ自身を一つの生命あり、それ自身に目的を有する恒久的の団体、即ち法律学上の言葉を以て申せば、一つの法人と観念いたしまして、天皇はこれ法人たる国家の元首たる地位にありまし、国家を代表して国家の一切の権利を総攬し給い、天皇が憲法に従って行わせられまする行為カ、即ち国家の行為たる効カを生ずるということを言い現わすものであります。 ― 「一身上の弁明」演説 美濃部議員の釈明演説が新聞に掲載されると、軍部や右翼の攻撃はかえって増幅した。これに乗じて、野党政友会は、機関説の提唱者で当時枢密院議長の要職にあった一木喜徳郎や、金森徳次郎内閣法制局長官らを失脚させ、岡田内閣を倒すことを目論んだ。 一方政府は、陸軍大臣からの要求をのみ、議会終了後に美濃部を取調べることを警察に指示、出版法違反を理由に美濃部議員の著書『憲法撮要』『逐条憲法精義』『日本国憲法ノ基本主義』の3冊を発禁処分とした。 また文部省は「国体明徴訓令」を発し、これにもとづいて政府は、1935年(昭和10年)8月3日と同年10月15日の2度にわたり、「国体明徴に関する政府声明」(国体明徴声明)を出して統治権の主体が天皇に存することを明示し、天皇機関説の教授を禁じた。 美濃部の貴族院議員辞職願 さらに美濃部議員自身も内務省警保局長・唐沢俊樹によって不敬罪で告発され、検事局で取調べを受けた。しかし、この取調べに当たった検事さえもが美濃部議員の著書で天皇機関説を学び、美濃部が試験官を務めた高等試験司法科試験に合格して検事になっていた有様だった。 結局、美濃部議員は起訴猶予処分となったが、同年9月18日に貴族院議員を辞職した。翌年、美濃部は右翼暴漢に銃撃され重傷を負っている。 1937年(昭和12年)、文部省は先の国体明徴声明を踏まえた『國體の本義』を制定して全国の教育機関に配布した。その内容は、天皇機関説は西洋思想の無批判導入であり、機関説問題は西洋思想の影響を受けた一部知識人の弊風に原因があると断じたものだった。 備考[編集] 2006年(平成18年)になって、天皇機関説を唱えた憲法学者ら19人に対して文部省思想局が報復の警告を行い、転向や修正を強要した旨を記した文書がアメリカ議会図書館で見つかった。 アメリカが終戦直後に日本で接収した『各大学における憲法学説調査に関する文書』で、およそ450ページ。個人名や具体例とともに政府による思想統制の過程が記されている。 引用元。 |
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2014年2月17日 朝刊 【北京=白石徹】食品の安全への不信が広がる中国で、農家が市場で販売する肉や野菜などの商品と、農家自らの食用品が異なる「一家二制」が存在すると考える消費者が73%に上ることが、中国人民大学の調査チームによるデータで明らかになった。 農産物を生産する貧しい農民らが、農薬まみれの食品を裕福な都市住民に高値で売りつけるという「地域間対立」のゆがんだ構図が浮かぶ。 調査チームは大消費地である北京市のほか、農産物を大量に供給する河北省や甘粛省の農家を実地調査した。その結果、市場に出すサツマイモは大量の農薬を使用して促成栽培するものの、農家は農薬を使わない物を食用にしていることなどが判明。 ある農民は「この地域では数多くの野菜が栽培され、高値で売られているが、農民は誰も口にすることはない」と証言。また、豚や牛、羊などの家畜を育てる農家は、販売用と自宅用の飼料を使い分けていた。 調査チームのアンケートによると、「一家二制」があると回答した都市住民は73%に上る一方、農家側も59%が「一家二制」の存在を率直に認めている。 中国では香港やマカオに適用する「一国二制」をもじって「一家二制」という言葉が流行。当初は共働き家庭で、外資系企業に勤めて高給をもらう配偶者と、国有企業に勤めて安い住宅を購入できる配偶者を「一家二制」として理想の家庭の意味で使っていたが、最近は言葉の内容が変質している。 中国では衛生省が二〇〇八年九月、中国製粉ミルクからメラミンが検出されたと発表し大騒ぎになった後も家畜飼料や卵などから検出された。メラミンを混入させれば、タンパク質の量を多く見せかけることができるため、農家が使用していたとみられている。 粉ミルク事件は乳幼児に犠牲者が出たほか、約五万四千人に腎臓結石の被害が見つかり、「食の安全」に対する不安が一気に広がる事件になった。しかし、中国ではその後も汚染された農作物が相次いで見つかり、昨年五月にはカドミウムが混入したコメが大量に流通していたことが発覚。 この五年間で食品安全法違反で摘発された事件は四十七万件を超えるが、消費者は氷山の一角とみている。 |
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2014年02月17日(月)
日本記者クラブの会員さんから送って頂いた記者クラブの会報の2月号を読みました。 記事はさすがにプロが書いた文章が満載です。 読んでいくとクラブゲストの多彩さとこんな人も呼んでいるのかと言う驚きがあります。 またその時点では書けなかったエピソードが、いまだから言えると開示されているのも記者クラブの会報ならではです。 今月号には福島原発の初めての記者クラブ取材団の記事がありました。 今頃までこういう企画を了承しなかった東電という組織にやはり驚きを感じました。 またこの取材の実現をいままで、強く押せないままできた日本記者クラブと、東電の力の差や壁を強く実感しました。 日本の大手メディアは日本の旦那衆の意向を我々一般の民に伝える伝声管としてその役割を忠実に果たしており、旦那衆の意に反することは控えているのがよくわかります。 どんな業界も業界団体のメンバーになれば、その中に入っている限り安泰だということは自分の体験でもよくわかります。そこから離れて業界の空気を読まずに、需要者に顔を向けて経営をするエネルギーは大変なことです。 タクシー業界のMKタクシーがそのいい見本です。 会報の中で読売、産経、日経、朝日、毎日などそれぞれの記者が共通の場で、それぞれの会社カラーの発言をしているのが面白いです。 企業に所属するとそのカラーに染まるのか、もともとそういう考えの持ち主だからそういう社風の会社に入るのか、面白い研究対象になりそうです。 ところで、人が新聞やテレビと言うツールを使って情報を商品化するビジネスが情報業界。 そして民間企業である限り、売ってなんぼ、売れてなんぼの世界から逃げるわけにはいかない。 今の大手報道企業の社員である日本記者クラブ員に、ジャーナリスト精神と個別企業の会社員であることの、自己の内部でのせめぎあいの緊張感はあるのか? 何となく心配です。 記者会見でも質問も出来ずに、ひたすらパソコンのキーを叩く若手は記者と言うよりキーパンチャーのような・・・。 会報の記事は全てHPで読むことができます。 こちら。 毎月10日発行です。一度是非アクセスされることをお勧めします。 |
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ロイター 浜田健太郎 斉藤真理 2014年02月14日 14時51分 JST 東京電力が、福島第1原発の海側にある観測井戸から昨年7月5日に採取した地下水から、1リットル当たり500万ベクレルもの高濃度の放射性物質ストロンチウム90が含まれるとの分析結果を9月12日に得たにもかかわらず、公表が約5か月遅れていたことが分かった。 同社は、500万ベクレルの分析結果を今月6日に公表していたが、その結果を得ていたのは昨年9月12日だったと今月12日になって公表した。結果の把握から、実際の公表まで5カ月間、沈黙を守っていたことになる。ストロンチウム90の国の海への放出基準値は、1リットル当たり30ベクレル。 東電広報担当者によると、昨年7月24日の段階で、ストロンチウム90の値が全ベータの数値を上回っているサンプルがあることに気づいた。ストロンチウム90の数値は全ベータの内数のため、数値の逆転はありえず、測定に何らかの誤りがあるとして、その原因が判明するまではストロンチウム90の数値は公表を見送ったと、同社は説明する。 その後、測定機器の設定など問題点の洗い出しや、より高性能な機器への入れ替えにより、数値の信頼性が得られたとして、数値の公表に至ったという。 一方、原子力規制庁の金城慎司・福島第1原発事故対策室長は、ロイターの取材に対し「昨年9月12日時点で、このような数値が出たことの報告は受けていない。昨年11月から規制庁は何度もストロンチウム90のデータを出すよう要求している」などと述べた。 分析結果を得てから公表が約5カ月間も遅れたことについて同広報担当者は「昨年夏以降、タンクからの汚染水の漏えいなど検査箇所がどんどん増え、調査のための要員が不足したことで、時間がかかった」と述べた。[東京 13日 ロイター] |
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2014年2月15日 知事辞任と名護市辺野古への新基地建設断念を求め、県庁包囲行動に参加した人々=14日午後0時20分すぎ、那覇市の県庁前広場 県議会の2月定例会が14日招集された。米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に向けた仲井真弘多知事の埋め立て承認について、野党側が「県民への説明責任が全く果たされていない」として、承認の経緯を審議する調査特別委員会(百条委員会)を設置する緊急動議を提出し、社民、県民ネット、共産、社大の野党4会派と中立会派そうぞうによる賛成多数で可決した。 県議会での百条委設置は識名トンネル工事の虚偽契約問題に関する設置以来2年ぶり、3度目。 野党・中立系会派は1月の臨時会で仲井真知事の辞任要求決議を可決させている。百条委には承認を撤回させたり知事を解職したりする法的権限はないが、県外移設公約を事実上翻した知事への追及と辞任への圧力を強める構え。 百条委には証人として知事、さらに稲嶺進名護市長らを参考人として招致する考えだ。 設置が決まった後の本会議で仲井真知事は辺野古移設に関連し「私の言葉足らずで県民にさまざまな心配をおかけした。 (埋め立て申請を承認した)自分の判断の根拠やこれによって実現できる危険性除去などをしっかり説明したい」と述べたが、県外移設などについて言及はなかった。昨年の11月定例会での欠席についても陳謝した。 一方、自民、公明県民の与党2会派は「(埋め立て承認は)百条委設置にそぐわない」「代表質問などでの答弁を聞いた上で設置を判断するべきだ」などとして設置に反対した。 設置決定を受けて最初の百条委が開かれ、委員長に當間盛夫氏(そうぞう)、副委員長に仲村未央氏(社民護憲)を互選。審議日程も決めた。19日から土日を除く24日までの4日間、集中調査を実施し、知事を呼ぶ予定。 百条委が加わったことで定例会の会期日程も変更となり、3月28日までの43日間とすることを議会運営委員会で確認した。 百条委設置をめぐる与野党の攻防で議事進行が大幅に遅れ、午前の予定だった知事の県政運営方針演説は午後10時すぎにずれ込んだ。県議会の周辺では、正午から知事の辞任と埋め立て承認撤回を求め、主催者発表で約2千人が参加した県庁包囲行動が行われた。 知事は本会議で総額7239億円の一般会計当初予算案や改正条例案など全87議案を提案した。提出したのは予算案36、条例案39、議決事項12の各議案。 |
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日高義樹氏に聞く「いま備えるべき日本の安全保障」論
2014.02.14(金) 井本 省吾 一部引用・・ 内向きになるアメリカ、ドル体制維持のために中国選ぶ 日高 アメリカのオバマ政権はアジアのパートナーとして日本よりも中国を選んだと理解していいと思う。日本より経済力の大きくなった中国を大事にするのは当然だという空気が今の米政財界にあります。 米国経済は短期的には立ち直ったけれど、累積財政赤字は依然として大きく、ドル体制を維持するには米国債を買ってもらうなど中国の経済力に頼らざるを得ない。 中国はすでに米国債の最大の保有国だが、今後も買い続けてもらう。その見返りに中国が人民元をドルにペッグし、国際通貨として石油代金などの支払いに使うことを許す。 発表はされていないが、昨年6月にカリフォルニアで開かれたバラク・オバマ大統領と習近平・中国国家主席との会談で、そうした合意がなされたと私は推測しています。 ドル体制維持のために中国を選んだ。しかも、イラクやアフガニスタンなど中東地域での軍事外交で疲弊したこともあって、米国は孤立主義に向かっています。「遠いところで戦争するなんて、もうまっぴら。外国のことなんて知らないよ」。 最近の米国の世論調査を見ると、そうした声が過半数を占めています。べトナム戦争の泥沼に嫌気がさして厭戦ムードが広がった1960年代後半以来の内向き志向ですね。 井本 そこから、日米安保条約の意味合いが変わってきたと? 日高 そう、安保条約の空洞化、安保は時代遅れになったということです。 歴史的に言うと、アメリカの安保条約締結の狙いは、まず日本をソ連に取られないようにすることだった。1951年のサンフランシスコ条約調印時、日本を独立させたら、すぐに日本はソ連軍を駐留させるのではないか、という不信感があった。 また、日本は経済力と軍事力を回復すると、またぞろ中国に進出するかもしれない。それを阻止しようとも思っていた。
井本 日本を抑えるために平和憲法を制定させ、在日米軍基地を置く。いわゆる「瓶のふた」論ですね。
日高 もう1つ大きな狙いが日本の経済力の活用。日本を下請けにして日本の安くて高品質の商品を購入、アメリカの商品も日本に買わせる。財政が悪化してからは米国債を大量に買ってもらう。しかし、日本経済の低成長化と中国経済の台頭で、こうした時代が終わりました。 軍事的にも従来は台湾有事、朝鮮半島有事という、起こり得る2つの戦争の後方基地として日本が必要だった。しかし、今や台湾はミサイルを持ち、北朝鮮も核保有国だから、地上戦闘はあり得ない。日米安保条約で台湾有事、朝鮮有事での軍事的意味合いが薄れたわけです。 井本 安保条約は、米ソ冷戦時は対ソ連、共産体制への防波堤としての意味が大きかったですよね。
日高 1971年のキッシンジャーの中国訪問は共産国家の中ソを分裂させて、中国を米国の味方につけるためでした。当時の中国は経済のみならず軍事力も弱かった。一方、日本は経済力がついたのだから、憲法を変えさせて日本の軍事力で極東の安定を保とうとも、米国は考えていた。
1990年代初頭のソ連崩壊以降も、その考えを持ち続けていました。だけど、いくらアメリカが要請しても、日本は逃げまくってほとんど何もやらなかった。そうこうしているうちに、中国の軍事力が強くなってしまった。1970年代以降、日米安保は形骸化し時代遅れになりながらも、惰性で今日まで続いてきた、というのが実態ですよ。 全文はこちら。 ☆アメリカの本音の意向を伝える役割を果たす日高さん。日本が核武装することも勧めている。そのあたりの筋立ては私には容認できないが、アメリカの立ち位置ではこうなるという、この彼の論評は読んでおいて損はない。
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