2014年01月05日(日)
東京電力福島第一原子力発電所で汚染された地下水が海に流出している問題で、国と東京電力は、汚染源とされる地下のトンネルにたまった汚染水を取り除くための作業を今月から始めるなど、対策を本格化させる方針で、ことし汚染水問題の解決に道筋をつけられるかが問われます。 福島第一原発では、去年、汚染された地下水が海に流出し続けていることが明らかになり、国と東京電力は専門家会議がとりまとめた対策を今後、本格化させる方針です。 このうち核燃料がメルトダウンした建屋とつながっている「トレンチ」と呼ばれる地下のトンネルには汚染水が流れ込み、周辺に漏れて地下水を汚染しているとみられます。 このため、建屋とトレンチとを氷の壁で遮断する計画で、今月、冷却液を流す凍結管の設置を始め、4月ごろからトレンチの汚染水をくみ上げ始める予定です。 また大量の汚染水がたまっている建屋周辺の地下を大規模な氷の壁で囲む凍土壁の実証実験もことしから始まり、こうした対策で、汚染水問題の解決に道筋をつけられるかが問われます。 一方、廃炉に向けては、1号機から3号機の建屋内の調査が焦点になります。 今月、建屋1階の放射線量の高い場所に初めて測定機器を設置する作業を始め、その後、ロボットで除染を行う計画です。 事故による格納容器の損傷か所を特定する調査や塞ぐための研究も行われ、こうした作業がどこまで進むか、廃炉の工程を左右するだけに注目されます。 01月04日 19時16分 |
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1月4日 11時3分 日米両政府がことし中に行うことで合意した日米防衛協力の指針、いわゆるガイドラインの見直しでは、北朝鮮の弾道ミサイル攻撃に対応するため、自衛隊が敵の基地を攻撃する能力を保有するのかどうかを含めた両国の役割分担などが焦点となる見通しです。 日米両政府は去年10月、外務・防衛の閣僚協議、いわゆる「2+2」で、日米防衛協力の指針、いわゆるガイドラインの見直しに着手し、ことしの末までに作業を終えることで合意しました。 小野寺防衛大臣は日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増しているとして、防衛省・自衛隊の幹部に対し大胆な見直しを行うよう指示し、防衛省は年内の取りまとめに向けて、アメリカとの協議を加速させたいとしています。 こうしたなか、政府は先月閣議決定した防衛力整備の指針、「防衛計画の大綱」の中で、北朝鮮の弾道ミサイル攻撃への対応について、「発射手段などへの対応能力の在り方を検討し、必要な措置を講じる」という記述を盛り込み、自衛隊が敵の基地を攻撃する能力を保有することに含みを持たせました。 こうしたことからアメリカとの協議では、自衛隊が敵基地を攻撃する能力を保有するのかどうかを含めた日米両国の役割分担などが焦点となる見通しです。 |
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一部引用・・ 第一次朝鮮侵略・壬辰倭乱 文禄の役は1592年1月5日、秀吉が諸大名に「唐入り」の出陣命令を出したことに始まります。 3~4月には出陣基地である肥前名護屋城に全国から約31万人が集結しました。(*これら朱印状の現物が大阪城天守閣に残されています。凄いことです)このうち、九州・中国・四国33大名の軍約16万人を先ず朝鮮へ出陣させました。 4月12日に対馬を出発し、13日には釜山城・5月3日には漢城(今のソウル)を占領、この頃から義兵軍の反撃や明の参戦もあって、戦争は長期化の様相になりました。 一方、秀吉は九州の名護屋城に入り5月16日ソウル陥落の報に接し、息子の関白秀次に大陸征服計画の朱印状を送っています。(*これらも、現物が保存されています。) 翌年の1593年1月、平壌の闘い以降戦況は秀吉軍に不利になり南へ退却します。4月には明国の将軍沈惟敬と小西行長との間で講和条約が始まり、3年後の1596年にやっと明の大使が伏見城で秀吉と謁見する運びになりましたが、7月13日に「伏見の大地震」で城が崩落、会見は中断し、9月1日になってやっと大坂城で明の皇帝からの国書が渡されました。 この内容は秀吉を日本国王に任命するとだけで講和条件には一切ふれないもので、これに立腹した秀吉は、講和破棄と再出兵を決めました。 全文はこちら。 |
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2014年1月4日 米ニューヨーク・タイムズ紙は2013年12月29日付で八重山の教科書問題について「教科書問題、歴史の書き直し求める日本指導者」との見出しを付けた自社署名記事を掲載した。 記事は竹富という小さな島が歴史修正主義の「グラウンド・ゼロ(中心地)」にされていると指摘。同問題を引き合いに、戦後の平和主義から民族主義的政策へとかじを切る保守的な安倍政権について「日本の学校教育に一層の愛国主義を加えている」とした。 安倍晋三首相の靖国神社参拝と絡め、沖縄を利用した日本の右傾化への懸念を示した。 竹富町教育委員会は、同じ八重山教科書採択地区内の石垣市、与那国町両教委の採択する育鵬社版とは異なる東京書籍版の中学校公民教科書を採択している。これに対し国は是正を要求している。 記事では「安倍首相がより強固な国家主義的立場を貫くとき、その超保守主義を和らげることのできる格好の場所として学校の教室が選ばれた」とする高嶋伸欣琉球大名誉教授の言葉を紹介。 沖縄戦当時、同級生をマラリアで失った竹富町教育委員会の慶田盛安三教育長が「われわれには未来に戦争の恐ろしさを伝える義務がある」「そっとしておいてほしい。平和の価値を子どもたちに伝えたいだけだ」と話していることも伝えた。(石井恭子) |
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一部引用・・ 執筆者: ニュースの教科書 編集部 2014年01月02日 16時03分 JST 菅 官房長官 野党分断に八面六臂の活躍。安倍政権最大のキーマン菅官房長官 安倍政権のキーマン中のキーマンといわれる菅官房長官の動きに注目が集まっている。菅氏は現在の政界には珍しく、水面下での政界工作を得意する政治家である。安倍政権はますます長期政権化の可能性が高まっているが、政務における最大の功労者は菅氏といってよい。最近ではあまり聞かれなくなったが、まさに政界の寝業師という形容がふさわしい人物だろう。 このところ安倍政権は、最大の懸念材料であった保守系野党勢力の切り崩しに成功している。 みんなの党の渡辺代表は2013年11月14日、安倍首相らと会食を行ったが、この会食が同党が特定秘密保護法案へ賛成する転換点になったといわれている。同党の方針転換に反発した江田前幹事長は12月9日、自らに近い議員とともに集団で離党届を提出し、新党である結いの党を結成した。 特定秘密保護法案の扱いを切り口に、みんなの党の内紛を表面化させ、党を割ることに成功したわけであり、政局的な観点からすれば安倍政権にとって大きな収穫であった。 続いて首相は12月23日、日本維新の会の橋下徹共同代表と東京都内のホテルで会談し、来年の通常国会に向けて意見交換を行った。維新の会も内部がまとまっておらず、野党再編の火付け役になれる状況にはない。 何より、石原慎太郎共同代表が後ろ盾となっていた猪瀬前東京都知事が辞任したことが大きく影響しており、石原氏は現在、身動きが取れない状況にある。首相との会談はこうしたタイミングでセットされた。 結果的に有力な野党の動きをすべて分断し、野党勢力の統合を封印する形になっているが、一連の工作について絵を描いているのが菅氏だといわれる。2013年中に進めるはずだった集団的自衛権の憲法解釈を2014年に延期することを首相に進言したのも菅氏といわれており、政局や世論を見極める勘は冴え渡っているようだ。 管氏は最近では珍しいたたき上げの政治家である。秋田県から集団就職で上京、働きながら法政大学を卒業し、国会議員の秘書を10年以上も続けた。政治家としてのデビューは横浜市議であり、2期務めた後、1996年に神奈川2区から出馬。ようやく衆院に初当選している。 続きはこちら。 |
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猪瀬知事騒動と、警察組織の腐敗を斬る! グローバルエリートが年末に世直し!? ムーギー・キム 一部引用・・ 警察の不備に関して読者の皆様からの寄せられたメールの数々を思い出したので、2013年年末世直し企画として、「警察の皆さん、ぜひ問題点を直視し、市民を犯罪から守ってください」というメッセージを送るべく、親愛なる読者の皆様からの投稿をご紹介させていただくことにしよう。 なお私は警察の中にも立派に誠心誠意市民を守るために頑張ってくださっている方々がたくさんいらっしゃることを重々理解した上で、それでも数ある問題から目を背けることはできないということで、最近のストーカー事件に対して未然に犯罪を防いだという報道に敬意を払いつつも、警察改革を後押しすべくこれらの読者の皆様からの声をご紹介差し上げたい。 ケース1.切迫した状況で頼りにならなかった警察 当時付き合っていた彼女の元彼Aがストーカーと化しました。私と彼女が家に帰ると合鍵を使って家の中で待ち伏せ。気がついたときにはAは彼女の上に馬乗り状態で包丁を突きつけていました。 別の男Bが私を羽交い締め。友人と共謀でした。私は隙を見て現場から逃げ出し警察を呼んで、共に事なきを得ました。容疑者二人は住居不法侵入容疑で現行逮捕となりました。 事前に警察に相談する暇はありませんでしたが、事件後の警察の対応には多くの疑問を感じました。 私が110番をしてから、現場に警官がかけつけるまで30分以上。到着したときは機動隊を含めて10人以上完全装備です。警察に言われたのは「凶器を持っている容疑者に少数で対応して、こっちが逆に負傷しても困る」と。何と頼りない警察でしょうか。その他取り調べの際は疑問を多く感じました。 全文はこちら。 |
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2014年01月04日(土)
2013年にノーベル賞を受けた京都大iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授と、神戸製鋼ラグビー部の平尾誠二総監督の対談。 山中教授は神戸大学の学生時代は神戸の六甲で下宿し、医学部のラグビー部でラグビーをやっていた。そして現在は京都大学教授として京都で活動している。一方、平尾誠二総監督は京都の同志社大学で学生時代を送り、今は神戸に住んでもう長い。二人は同じ歳だ。 対談の動画はこちら。 |
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1月4日(土)7時1分配信 ◇希望失い…東電の若手が続々退社、悔し涙 東京電力から賠償金の返還請求を受けた男性社員のうち一人は、福島第1原発の事故直後、吉田昌郎・元所長(死去)の指揮の下、最前線で収束作業に当たった。高い放射線量の中、震えながら作業したが、会社の対応は冷たい。希望を失い若い社員が次々と退社していく。士気の低下は著しく、廃炉作業に暗雲がたれこめている。【高島博之、神足俊輔】 【下河辺会長が退任の意向】年6月の株主総会前にも 政府は後任探しへ 男性社員は県外の出身。入社後は、福島第1、第2原発の勤務が長く、誇りを持って仕事を続けてきた。地域活動にも積極的に参加し「ここが故郷だと思っている」という。 「故郷をこれ以上汚すことはできない」。1号機が爆発した2011年3月12日、仲間とともに震える足を前に進めた。作業を終え、1号機から約300メートル離れた免震重要棟に戻ると、吉田所長(当時)が本社とのテレビ会議で怒鳴り声を上げていた。しかし、吉田所長は現地社員には優しかった。「おまえらよくやっているよ」と何度も励まされたという。 やりがいを感じながら過酷な作業を続けてきた。ところが、昨春、1通の封書が届く。文書には賠償金の一部返還を求めるとともに、同封の同意書に署名して返送するよう書かれていた。「そんなはずはない」。何度も読み返したが、やはり会社が自分にあてて書いた「請求書」だった。悔しくて涙があふれ、眠れない日々が続いた。同じ書類は同僚にも届いていた。暗く沈んだ雰囲気が現場に漂い、士気は著しく低下している。 そもそも社員の給与は事故直後から2割カットされている。そこに賠償金の打ち切り(12年)、返還請求(13年春)と続き、20歳代の若手を中心に既に十数人が職場を去った。収束作業を一緒にやってきた仲間も含まれている。「みんな『自分たちが動かしてきた原発で迷惑をかけた』と責任を感じ、歯を食いしばってやってきた」。しかし、会社の対応にやる気を失っていった。退社を伝えてきた仲間に男性社員は「まだ頑張ろう」とは言えなかった。 「高い線量の中を一生懸命やってくれたんだ。ちゃんと面倒を見るから」。吉田所長にかけてもらった言葉が忘れられない。「所長が生きていたら、こんなことにはならなかったのではないか」。そう考えることもある。「心が折れそうだが故郷のために頑張る」。何とか踏みとどまり、今日も東電の作業着に袖を通す。 ◇原発事故の賠償とADR 東京電力福島第1原発事故の賠償は、国の原子力損害賠償紛争審査会が策定した指針に基づき、東電が払う。指針は避難に伴う賠償を▽精神的損害▽一時立ち入り費用▽避難費用など8項目に分類。被害者が東電に請求する。支払額に納得できない場合、審査会の下部組織「原子力損害賠償紛争解決センター」(原発ADR)に申し立てる。 ADRは弁護士が仲介委員と調査官を務め、和解案を示す。2013年12月26日現在、9114件の申し立てがあり、6099件が和解した。 <福島原発事故避難>東電 社員に賠償金返還を要求 毎日新聞 1月4日(土)7時2分配信 ◇ADR和解案を拒否のケースも 東京電力福島第1原発事故による避難に伴う賠償金を巡り、東電が昨春以降、社員に対し既に支払った1人当たり数百万円から千数百万円の賠償金を、事実上返還するよう求めていることが関係者の証言で分かった。 確認されただけで、総額は1億円を超えるとみられる。中には、東電が尊重すると公表している政府の「原子力損害賠償紛争解決センター」(原発ADR)による和解案を、自ら拒否したケースもある。 返還請求により、20歳代の若手社員らが次々と退社しており、原発の復旧作業に影響が出かねない対応に批判の声が上がっている。 【東電再建計画】強まる国頼み 問われる改革姿勢 国の指針は、避難者に(1)精神的損害(月10万円)(2)交通費など自宅への一時立ち入り費用(3)避難先で購入した家電製品--などを賠償すると定める。東電社員も他の被災者と同様、賠償金の支払いを受けてきた。 しかし、ある男性社員は、2012年秋に賠償を打ち切られた。「立ち入り制限のない区域の賃貸住宅に転居した11年夏の時点で避難は終了したとみなす」というのが理由だ。転居前も賃貸住宅に住んでいたのだから、別の賃貸住宅に引っ越した段階で避難は終了した、という。しかし、社員以外なら引っ越しを伴う以上、賠償は打ち切られない。 男性社員を驚かせたのは昨春、賠償実務を担う東電の「福島原子力補償相談室」(東京都千代田区)から届いた文書。「控除させていただく調整額について」との表題に続き「(既に)お支払いした金額と、正しく算出した金額が異なっていることが確認された」として、差額が数百万円に達すると記載されていた。東電側は、引っ越し(11年夏)以降に受領した数百万円の差額を「もらい過ぎ」と判断したとみられる。 男性社員が相談室に電話し「控除」の意味を聞くと「今後の支払いから相殺する」と答えた。賠償を打ち切られ、今後の支払いのない社員にとっては事実上の返還請求だ。男性が「今すぐ返せというのか」と重ねて聞くと「返還方法は決まっていない」と答えた。 男性社員は13年に原発ADRに申し立て。原発ADRは東電の主張を退け「避難は現在も続いている」とし、賠償金の返還義務を否定したうえで、逆に数百万円の支払いを東電に命じる和解案を示したが、東電は拒否した。 複数の証言を総合すると、返還請求を受けている社員は少なくとも15人おり、総額は1億円を超す。ある社員は取材に対し「賠償を打ち切られた社員は約100人。その多くが返還請求を受けている」と話した。 東電は10月、福島県内で執行役ら幹部と社員との意見交換会を開いた。毎日新聞が入手した、その際のやり取りを記録した音声データによると、社員らは「振り込まれた金まで返せということで、皆の怒りが爆発している」と憤った。幹部は「よく調べてみます」と述べたが、その後も対応は変わらないという。【高島博之、小林直】 |
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2014年 01月 3日 11:55 JST 1月2日、米紙ニューヨーク・タイムズは社説で、米NSAの情報収集活動を暴露したエドワード・スノーデン容疑者について、米政府は恩赦や司法取引などの措置を適用すべきだと訴えた。写真はバスに掲載された同容疑者を支持する広告。ワシントンで昨年12月撮影(2014年 ロイター/Gary Cameron) [ワシントン 2日 ロイター] -米紙ニューヨーク・タイムズは2日付の社説で、米国家安全保障局(NSA)の情報収集活動を暴露したエドワード・スノーデン容疑者について、米政府は恩赦や司法取引などの措置を適用すべきだと訴えた。 同紙は、スノーデン容疑者の暴露により、米国人が個人の電話や電子メールなどの情報がどう把握されているか十分に理解できるようになったと主張。暴露された情報には重大な価値があるとし、スノーデン容疑者には亡命生活以外の道を与えるべきだと訴えた。「(情報を暴露するために)犯罪行為を行ったかもしれないが、国家に多大な貢献をした」と指摘した。 また同紙は、オバマ米大統領がスノーデン容疑者に「帰国する動機」を与えるべきだとの考えを示した。 このほか英紙ガーディアンも1日付の社説で、オバマ大統領に対し、スノーデン容疑者に恩赦を与えるよう求めた。「現政権で冷静な考えを持つ人物らが、スノーデン氏が尊厳を持って米国に帰国できる方法を検討していることを願う」とし、「大統領による人道的な対応を求める」と訴えた。 NSAの元契約職員であるスノーデン容疑者は昨年6月、香港滞在中にNSAの監視活動を暴露。その後ロシアへと渡り、一時的な亡命を認められた。 |
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2014年1月3日 朝刊 犯罪の容疑者がなぜ不起訴になったか、米軍が処分したかどうか、何も日本国民に知らされない。神奈川県内で米軍人ら日米地位協定対象の容疑者が5%(二〇〇八~一二年)しか起訴されていなかった問題は、これらの点でより深刻だ。 先月閣議決定された新防衛大綱では「日米同盟強化」が掲げられた。政府や米軍、法務検察は、安全保障が国民生活を脅かすという負の部分にも目を向け、丁寧に説明すべきだ。 (皆川剛) 事件発生から数日後。被害者のもとに米軍の法務部から電話がかかってくる。謝罪と示談の申し出があり、容疑者の上司を伴って訪問を受ける-。こんな例が多いと、米兵らによる事件を多く担当してきた中村晋輔(しんすけ)弁護士は言う。 「通常は容疑者の意向をもとに弁護人が示談交渉にあたるが、米軍はシステマチック(機械的)に示談を成立させていく。世論の沈静化を図っている印象を受ける」と中村弁護士。日米「密約」で決まった捜査制約に加え、示談成立の割合が高いことが、起訴を少なくしているとみる。当事者の被害は回復される半面、事件の真相は明らかにならず、米軍駐留に関する社会的議論は深まらない。 5%という起訴率には、さまざまな見方がある。 横浜地検は取材に、米兵ら地位協定対象者と、それ以外の容疑者で「捜査方針に区別がない」とした上で、「微罪処分」を起訴率が低い理由に挙げた。窃盗や暴行などのうち軽微な犯罪なら送検しなくてよいとする、犯罪捜査規範で定められた制度だ。 微罪処分が適用されない米兵らは、ちょっとした犯罪でも、すべて送検される。だから起訴率の分母が増える、という理屈だ。 確かに神奈川県内では二〇一二年、窃盗と暴行の微罪処分は、総事件数の半分超だった。だが、米兵らが絡む事件に多い性犯罪や傷害などは、微罪処分がないのに、起訴率に差があり、反論は当てはまらない。 同じ基地県でも、神奈川と沖縄との違いがある。二〇〇八~一二年の県ごとの起訴率を比べると、沖縄が神奈川より三~五倍高い。「世論の関心の高まりが、検察官の心理に影響を与えている」と読み解くのは、沖縄国際大大学院教授の前泊博盛(まえどまりひろもり)さんだ。 沖縄では、一九九五年の少女暴行事件など、地位協定が捜査の障害になる重大事件が多い。そうした時、沖縄県民が声を上げ、議会も追及する。県民の怒りは捜査の追い風にもなる。 「沖縄では、権利は奪い取るものという意識が強い」。前泊さんは神奈川との違いをそう話す。 処分を米軍に任せる検察官の姿勢も一因と指摘するのは、米海軍佐世保基地を抱える長崎地検で次席検事を務めた弁護士の郷原信郎(のぶお)さんだ。 一般に、裁判にするほど重くないが不起訴はためらわれる事件を略式起訴することが多い。傷害や暴行、住居侵入では年間の起訴の半数を超えることもある。「略式起訴は、ある意味、日本的な妥協になじむ解決。 地位協定対象事件では、後に米軍内の処分が想定されるため、略式起訴しない例が多く、起訴率を下げている」と分析する。 「平和新聞」編集長でジャーナリストの布施祐仁(ゆうじん)さんは、「起訴をせず、処分を米国に任せ、国民に情報を伝えない。主権国家としての刑事政策はないに等しく、米国に依存している」と検察の姿勢を批判する。 <神奈川県内の米軍基地> 東アジアを管轄する米海軍第7艦隊の司令部がある横須賀基地をはじめ、厚木基地など計14施設があり、総面積は約20平方キロメートル。33の米軍施設がある沖縄県に次ぎ、神奈川は「第二の基地県」と呼ばれる。 <起訴率> 検察が処分を終えた全ての事件のうち、起訴と略式起訴の合計件数の割合。犯罪白書では、自動車による過失致死傷罪は事件数が桁違いに多く、犯罪の意思を持たない人も多く当事者になるため、一般刑法犯に含めない。 |
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水島 宏明法政大学教授・元日本テレビ「NNNドキュメント」ディレクター 投稿日: 2014年01月03日 11時30分 クリームコロッケなどの冷凍食品に農薬が混入されていた事件。 警察による捜査で工場での製造過程で農薬が混入する可能性は低くなり、工場内に出入りできる何者かが混入させた疑いが強まっている。 犯人は誰なのか。目的は何だったのか。どうやって混入させたのか。 それらは今後の捜査の進展を待つより他はない。 それよりも、ここまでのテレビや新聞の一連の報道を見てきて気になったことがある。 混入された有機リン農薬「マラチオン」の毒性に関する報道があまり詳しくないのだ。 流通している食品がどこまで危険なものなのかは、読者・視聴者が真っ先に知りたい情報のはずなのに、「会社側の発表」を垂れ流したような報道が目立つ。 私も以前、農薬の毒性に関するドキュメンタリーを取材したことがあるが、「マラチオン」などの有機リン農薬は、毒ガスのサリンとのいわば親戚のようなもので、生物の神経細胞に大きな影響を与える。 もちろん「急性」の毒性もあるが、「慢性」の毒性も見逃せない。 私が取材した有機リン農薬による慢性中毒の患者は「化学物質過敏症」を発症して、日常生活をとても制約された生活を送っていた。 そうした問題も見通して、この事件の報道が行われているとはとても言えない。 続きはこちら。 |
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2014年01月03日 12時28分 JST The Huffington Post ■日本版「「戦場に行ったこともない奴が語る愛国主義には吐き気がするよ」 オリバー・ストーン監督に聞く戦争と歴史」(8月14日) 今年の5月にスタートしたハフィントンポスト日本版。一つスプラッシュの記事を選ぶとすれば、この夏のオリバー・ストーン監督へのインタビューを挙げたいと思います。 オリバー・ストーン監督はかつて「原爆投下が戦争を終わらせ、日米両国の多数の人命を救った」と信じていましたが、いまでは「『原爆投下は正しかった』というのはアメリカが創作した神話であり、トルーマンという『凡人』によって引き起こされた悲劇だ」と断言しています。 ハフィントンポスト日本版は記事を読んだ読者が「考え」、さらに自ら「発信」して頂ける場を目指しています。その点において、この記事はソーシャルはもとより、サイト上にも多くのコメントがあり、多くのユーザーが発信に参加して頂いたということで、大きなポイントになりました。 画一的ではなく、様々な視点で過去も振り返り、再考することは必要ではないでしょうか。我々は人の意見を拾い上げるというプラットフォームとしての立場があります。横並びではなく、様々な立場から多くの意見発信がなされた良い記事だったと考えております。 (松浦茂樹編集長) 引用元。 |
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一部引用・・ 重篤な人権問題が発生している南スーダン状況を矮小化し、視聴者の興味と理解を得やすい「日韓問題」にすり替える意図が見えるからである。 日本が今世紀も繁栄の継続を希望するのであれば、世界の平和と安定に向けての目に見える形で貢献を行い、世界の信頼を勝ち得る必要がある。 現地に駐留する韓国軍は膨大な人数に膨れあがった避難民の人命を守るために予備の弾薬が必要といっており、国連を仲介しての要請であればそもそも拒絶するという選択肢はなく、今回の展開はPKO参加を決断した時点で、既に想定された話である。 NHKはこんな枝葉に過ぎない話を針小棒大に伝えるのではなく、他に報道すべき重要事項があるのではないのか? そもそも、BBCは取材クルーを現地に送り込み生の映像を視聴者に提供している。視聴者の目となり、耳となり現地の状況を伝えている訳である。NHKが何故BBCと同じ事をしないのか、実に不思議である。報道機関としてのNHKは既に諦めたのであろうか? 私の勝手な想像であるが、NHKが劣化するのは彼らのメインの視聴者層を「高齢者」と「B層」をターゲットにしているからではないのか? 「高齢者」は勿論南スーダン問題には何の関心もない。大相撲の中継がある期間であれば、現役世代が仕事に忙しい夕方の4時から、終了する6時まで相撲の取り組みを見続ける。 B層もまた、高齢者同様南スーダン問題を含め国際状況には何の興味もない。生まれた場所から離れようとせず、昔からの友人が人間関係の中核である。国際問題や人権問題の様な難しいテーマを考える事は好きでもないし、考える頭もない。 偏見から、何となく反中、反韓であり、中国や韓国を罵倒する意見に後先を考えず拍手喝采する。 地元志向だから当然「あまちゃん」を支持しており、大晦日の紅白歌合戦で「あまちゃん」の特別コーナーが設定される事を期待している。 NHKの本音はきっと南スーダンの様な危険な場所にクルーを送り出す積りは毛頭ないし、南スーダン問題の様に難しいテーマを真面目に対応する積りもない。 こういう事に興味のある意識の高い人は、きっと英語は出来るのだろうからBBCを活用したら如何ですか? NHKは高齢者とB層への暇潰しの材料の提供に徹します、という事なのであろう。 何れにしても10年後のNHKの姿は私には想像出来ないし、読者、視聴者に徹底的に寄り添うBBCとのスタンスの違いには今回改めて驚かされた。 全文はこちら。 |
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13年12月31日付・高知新聞朝刊 問う、特定秘密保護法案 姜尚中・聖学院大学教授「国民 外に置かれる」 今月上旬に成立した特定秘密保護法に対しては、学術界からも強い疑義が出た。ノーベル賞受賞者、益川敏英氏らが「特定秘密保護法案に反対する学者の会」を結成すると、賛同する学者はたちまち3千人超に。呼び掛け人の一人で、政治学者の姜尚中・聖学院大学全学教授(63)に、同法を取り巻く社会状況を分析してもらった。 ―特定秘密保護法の成立後、世論調査では同法反対が約60%を占めています。一方、賛成も約25%。一定の国民は支持しています。 「法が日常生活にどう影響するのか、見えにくかったと思います。中国や北朝鮮の動きを不安に感じ、安全保障に関わることは秘密にして当然、と考える人もいました」 ―姜さんは著書「愛国の作法」で、「安心への脅威が国の求心力になる」と指摘しています。不安でいっぱいの人間は問うことも抵抗することもせず、不安をぬぐうためなら個人の自由や権利に対する侵害を受け入れる、と。 「日本を取り巻く国際環境がかなり厳しくなっている、という認識を多くの国民が持つようになりました。大震災や原発事故もあった。(人々は)不安を沈静化してほしい、国に対し『もっとコミットしてほしい』と考えます」 「国内総生産(GDP)で日本の比にならなかった中国や韓国が、競争力を持つようになった。領土・歴史問題は、国際的な力関係が変わる中で起こってます。一方、絶大な力を持っていた米国の影響力が相対的に低下したことは、日本にとって不安です。『米国なしでは周囲の脅威に対応できない』という考えを多くの国民が受け入れている。ならば必要な法整備をすべきだ、という論理で秘密保護法は生まれました。私はこの法は行き過ぎだと思います」 ―どういった点が行き過ぎだ、と? 「例えば、中国は機密情報を共産党が独占し、一般市民は軍隊がどう動くのかを知りません。世界有数の戦力を持つ日本もそういう状況に向かえば、互いの国民が外に置かれたまま、衝突することになりかねない」 「最大の歯止めは国会ですが、同法はここに最大の問題があります。(10条で)機密情報を国会に出さなくても良い、という裁量が行政側に残された。三権分立における行政権のごく一部が肥大化し、立法と司法が力をなくす。そうなると、行政の暴走を止めることはできません」 ―秘密保護法は「米国からの要請」といわれています。 「対米関係が深まり過ぎて自衛力を日本国外に出すと、日本でもテロが起きるようになりかねません。9・11以後、米国はテロにおびえています。捜査権限を強化した愛国者法をつくり、3万人規模の国家安全保障局(NSA)も創設。それでもテロへの恐怖は消えていません」 「日本は欧米と違い、中東で戦争をしてこなかったから、中東では『先進国で日本だけは違う』と思われている。これは資産です。長い時間をかけたこの資産を捨ててはいけません」 |
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2014年01月03日(金)
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2014年1月3日 朝刊 在日米海軍横須賀、厚木基地があり、沖縄の次に米兵らの犯罪が多い神奈川県で、二〇〇八~一二年の五年間に一般刑法犯(自動車による過失致死傷を除く)として起訴された米軍人・軍属とその家族は、送検された百二十二人のうち、わずか七人(5・7%)だったことが法務省への情報公開請求でわかった。 強姦(ごうかん)などの性犯罪では十六人全員が不起訴だった。(皆川剛) 法務省から「合衆国軍隊構成員等犯罪事件人員調」の開示を受け集計した。なお、同じ基地県でも沖縄では、五年間に米兵ら三百十四人が送検され、起訴は六十七人(21・3%)。神奈川の低さが際立つ。 横浜地検が起訴した七人のうち、日本で正式に裁判になったのは、〇八年に同県横須賀市で発生したタクシー運転手強盗殺人事件で無期懲役が確定した横須賀基地所属の元一等水兵と、〇九年の傷害事件の二人のみだった。 性犯罪のほか、住居侵入、暴行、横領などは起訴率0%。地検は不起訴理由を明らかにしないが、開示文書によると、公務中を理由にされたり、公務外だが日本の法務省が「裁判権を行使しない」と判断した容疑者が計四十人いた。 昨年十月の日米合同委員会で、日本で罪を犯した米兵らに対する軍事裁判や懲戒処分の結果が、今月から日本側に通知されることが決まった。だが外務省によると、日本の検察が不起訴にした場合は、懲戒処分は通知されないという。 在日米軍司令部に、神奈川県内で不起訴となった米軍関係者の処分について尋ねたが、「対象者の十分な情報がない。米国は軍人らの違法行為に対するあらゆる申し立てを深刻に捉えている」などと回答したのみだった。 九割以上の米兵容疑者らを不起訴にした検察も、その後の処分の有無を把握していない。 ◆密約で決まった捜査期間制約 在日米軍人ら、日米地位協定対象者の起訴率が低い背景には、捜査に費やせる期間の制約など、日米間で取り交わした「密約」で決まった、協定の構造上の不平等がある。 日本の検察は、米兵らの事件事故について、起訴の判断をするまでの期間を「最大三十日」に制限されている。 これは、一九七二年に全国の地検に配られ、二〇〇二年に改訂、半世紀近くたった今も使われている非公開マニュアルに書かれている。 懲役六カ月未満の犯罪なら、米側に事件発生を伝えてから十~十五日、懲役六カ月以上なら二十~三十日以内に裁判権行使(起訴)の意思を伝えねばならない。期限を過ぎると、裁判権放棄とみなされる。 この枠組みは、サンフランシスコ講和条約発効直後の一九五三年に日米間で合意された「日本側が実質的に重要と認める事件のみ裁判権を行使する」との密約に基づき、マニュアルに明記された。 本紙取材では、米兵らに対する任意捜査でこの期限内に起訴に持ち込む難しさを指摘する検察関係者が複数いた。 一方、横浜地検の大野宗検事正は広報官室を通じ「厳正公平、不偏不党を旨に処分している」と回答した。 <日米地位協定> 日米安全保障条約に基づき、在日米軍の法的地位や基地の管理運用を定めた協定。米軍人・軍属とその家族を対象に、公務中に事件事故を起こした場合、米側に裁判権があると規定している。公務外でも、米側が先に身柄を拘束した場合は、原則として起訴するまで日本側に引き渡されない。 |
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▲1851年の今日、海で遭難した土佐中浜村の漁師・ジョン中浜万次郎が、琉球に帰国した。 彼は遭難後、アメリカの船に助けられ、同国で教育を受け、10年後に日本に帰ることが出来た。 こちら。 ▲1868年の今日、鳥羽・伏見の戦(戍辰戦争)が始まった。 こちら。 |
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2013年12月31日(火)12時50分配信
うそをついて健康食品を販売したなどとして、元社員4人が特定商取引法違反(不実の告知)罪で有罪判決を受けた東京都中野区にあった健康食品販売会社「日本健康促進協会(日健)」の求人を、ハローワークが出していたことが分かった。 求人が出ていた時期には同社に関する苦情が消費生活センターに寄せられていたが、センターを所管する消費者庁、ハローワークを所管する厚生労働省は情報を共有していなかった。 事件ではハローワークの紹介で入社した女性が有罪判決を受けており、専門家は「行政の情報共有とチェック体制の強化が必要」と指摘している。【吉川雄策】 【「使い捨て型」と「選別型」】大学3年生の就活解禁 「ブラック企業」を見抜く方法 日健の元社員4人は昨年5~7月ごろ、山口、福岡、大分など6県の62~87歳の男女7人に電話し、健康食品の売買契約をしていないのに「以前契約してますよね」などとうそを言って商品を買わせようとしたとして今年6月に逮捕された。 山口地裁は今年10月、4人のうち26~35歳の男性被告3人に懲役1年~1年6月の実刑判決を、女性被告(60)に懲役1年2月、執行猶予3年を言い渡し、確定した。 東京労働局によると、日健の求人は昨年3~6月に計4回出されていた。有罪判決を受けたこの女性は昨年3月末、東京都文京区のハローワーク飯田橋で日健の求人を見つけたという。すぐに紹介手続きが取られ、4月から本格的な勤務についた。 国民生活センターによると、女性が日健の求人を見つけた昨年3月には「注文していない商品が送り付けられた」などの日健に関する苦情が各地の消費生活センターに寄せられており、今年6月までに196件に達したという。だが苦情の情報はハローワークに伝達されなかった。 「ハローワーク飯田橋」は「法令に基づいて適切に対応した。求人を紹介した時点では問題はなかったと思っている」と話し、厚生労働省、消費者庁は「情報共有は現実的に難しい」としている。 女性は「このままだときちんとした職探しをしても知らない間に違法行為に組み込まれる人が出て消費者被害も増える」と訴えている。
することはあってはならない。ハローワークの社会的責任は大きい。省庁間の情報共有が進まなければ、今後も振り込め詐欺をする会社などが入り込む余地がある。情報共有と職業安定所によるチェック体制を整えるべきだ。
◇有罪判決…「自分の判断力のなさ 悔しい」 有罪判決を受けた女性(60)が「日健」に就職したのはさまざまな事情があった。 大卒後、外資系会社に入社しキャリアを積んだが、14年前、家族の介護のために退職せざるを得なかった。その後、不動産会社に就職したものの、2008年のリーマン・ショックでアルバイト採用にされたという。 生活のため化粧品の電話勧誘などをしながら仕事を探していた時、ハローワークで日健の求人を見つけたという。他にも10人ほどがハローワークの求人を見て日健に入社した。 入社後、しばらくして職場の雰囲気が変わり、電話勧誘員たちにマニュアルを渡され、勧誘の際、本来存在していない売買契約が成立しているようにうそをつくことを強要されたという。女性は責任者の男性(26)に「問題があるやり方だ」と抗議したが聞き入れられなかったという。 女性は山口地裁での判決公判で「こういう会社と知らずに入ったが、最後は自分の判断力のなさ。情けない」と涙を流した。毎日新聞の取材に対し「被害者の皆さんには申し訳ない。でも、ハローワークの紹介がなければ犯罪に関わることはなかった」と悔しそうに話した。
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2014年01月02日(木)
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