2013年02月25日(月)
日米、TPP関税撤廃の例外容認 共同声明発表 2013/02/23 06:31 【共同通信】 【ワシントン共同】日米両政府は22日午後(日本時間23日未明)の首脳会談後、環太平洋連携協定(TPP)に関する共同声明を発表した。 「TPP交渉参加に際し、一方的に全ての関税撤廃をあらかじめ約束することを求められるものではないことを確認する」と明記した。日本側が求めた関税撤廃の「例外」を事実上認めた内容で、日本の交渉参加に向けた後押しとなる。 安倍晋三首相は24日に帰国後、政府与党内で調整した上で、近く交渉参加表明を最終決断する見通しだ。 声明は「最終的な結果は交渉の中で決まっていく」として、配慮すべき分野があるとの認識を示した。 ☆下にある共同声明の英語原文をどう読んでも「日米、TPP関税撤廃の例外容認」とは書いてない。 しかも太字部分のように、記事の中に巧妙に主観的な解釈を潜り込ませている。 マスコミは国民を騙してはいけない。 International Business TimesのTPPの部分の記事 “Recognizing that both countries have bilateral trade sensitivities, such as certain agricultural products for Japan and certain manufactured products for the United States, the two governments confirm that, as the final outcome will be determined during the negotiations, it is not required to make a prior commitment to unilaterally eliminate all tariffs upon joining the TPP negotiations,” it said. 全文はこちら この記事では次のように、遅かれ早かれ安倍首相はTPPに加入することが必要になるし、オバマ大統領はそのことが両国の経済的繁栄につながる言っていると締めくくられている。 In the end, TPP involvement could prove necessary for Abe -- even if it is delayed until after the composition of the Diet’s upper house has been decided. The prime minister’s ambitious plans for economic revitalization will get a kick-start from monetary easing and financial stimulus -- but to stay solvent over the long term, serious structural changes are in order. The deregulation that would accompany TPP membership would help to lay the foundation for long-term growth. That’s something Obama is interested in as well, which he made clear in his remarks after the bilateral meeting. “Prime Minister Abe and I both agree that our No. 1 priority has to be making sure that we are increasing growth and making sure that people have the opportunity to prosper if they're willing to work hard in both our countries,” Obama said. “And so we’ll be talking about a host of issues and steps that we can take in our respective countries to encourage the kind of trade, expanded commerce, and robust growth that will lead to greater opportunity for both the United States and Japan.” このオバマ大統領の発言はまだ日本の大手新聞では報道されていないようだ。 ☆宗主国アメリカ様へお約束したからにはもう絶対後戻りは出来ない・・という敗戦後68年変わらない属国の手法が今も生きる。 大手新聞をまきこんだスピンコントロールは、あまりにもストレートで露骨すぎる。 アメリカなど他国ではマスコミ従事者は時の為政者の「スピンコントール(世論誘導)」にかからないように神経を張っているのに、日本の大手新聞は意図的に協力していることを知っておくしかない。 スピンコントロールとは『政治的情報操作』や『世論誘導』を意味する言葉。 政府や検察や警察や官庁などが、マスコミが漏らして欲しいと思う情報を予めマスコミに提供して、リークさせるのが記者クラブ制度。 新聞社は、政府や行政機関を批判監視しているという名目で、特ダネやスクープとしてリーク情報を報じるけど、実際は、権力が報じて欲しい情報を記者クラブに提供することで、メディアに情報取得の特権を与えるという利益供与になっている。 諸外国では、政府がスピンコントロールをして、マスコミがそれを責めるのが普通だけど、日本ではスピンコントロール自体が政府と大手新聞社とテレビ局の間でシステムとして構築されているので、 一般読者消費者は、 新聞など大手マスコミが政府の一員として国民をスピンコントロールしていることに気づかない。 spin control 原典 Slang. an attempt to give a bias to news coverage, especially of a political candidate or event. |
2013年2月25日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 新聞・テレビ・雑誌から / 世界と日本 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/achikochitei/trackback/7180/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
| 新聞・テレビ・雑誌から / 世界と日本 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/achikochitei/trackback/7180/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
大飯再稼働で17億円増収 福井県の12年度核燃料税 2013/02/25 11:09 【共同通信】 福井県は25日に発表した2012年度2月補正予算案で、大飯原発3、4号機(同県おおい町)が12年7月に再稼働したことに伴い、関西電力からの新たな核燃料税収入として約17億円を計上した。 当初予算では、全原発が停止したままとの前提で約61億円を計上していた。12年度の同税収は約78億円となった。 核燃料税は、電力事業者に対し、原子炉に装荷した核燃料の価格に応じて課税。原発停止が長期化する中、福井県では11年11月、停止中であっても発電能力に応じて課税し、税率も12%から17%に引き上げる全国初の条例が施行された。 ☆福井県のこの増額税収は、全て関西の全所帯が払っている電気代が原資だ。福井県の財布もしっかり原子力ムラの一部になっている。 そういう仕組みを考え出した「電事連」には、頭のいい人たちが今も多いのだろう。 |
2013年2月25日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 東日本大震災・原発 / 新聞・テレビ・雑誌から |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/achikochitei/trackback/7196/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
| 東日本大震災・原発 / 新聞・テレビ・雑誌から |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/achikochitei/trackback/7196/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
02月24日 10時14分 ベラルーシ訪問団が報告 チェルノブイリ原発事故のあとの住民の健康管理など放射線への対策を学ぶため、去年、旧ソビエトのベラルーシを訪問した福島市の視察団による報告会が開かれました。 報告会は23日、福島市で開かれ、およそ500人が集まりました。視察団は、福島市が企画し、公募などで選ばれた住民や医師など30人あまりが去年11月、8日間の日程で、ベラルーシの病院や学校などを訪問しました。 報告会は視察団を代表して4人が報告しました。 このうち教員の菅野泰英さんは現地の学校で毎週1回行われている放射線の授業について▼小学生の低学年の授業では、子どもたちに地元産の野菜や果物の中から放射線量が低いものを選ばせて知識を試し▼小学5年生からは実際に食品の放射線量を計測する方法を教えていることなどを報告しました。 また、医師の今野修さんは、首都ミンスクにある子どもたちの保養施設について、放射線量が高い地域の子どもたちに毎年1回、24日間滞在してもらい、定期的に健康管理を行っていることを紹介しました。 福島市は来月3日にもベラルーシから研究者を招いて農業のあり方について考えるフォーラムを開くことにしています。 |
2013年2月25日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 東日本大震災・原発 / 今日の気になるネット情報 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/achikochitei/trackback/7195/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
| 東日本大震災・原発 / 今日の気になるネット情報 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/achikochitei/trackback/7195/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
ある団員の報告書がこちらにあります。 |
2013年2月25日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 東日本大震災・原発 / 今日の気になるネット情報 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/achikochitei/trackback/7197/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
| 東日本大震災・原発 / 今日の気になるネット情報 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/achikochitei/trackback/7197/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2013年2月25日 09時45分 【平安名純代・米国特約記者】米主要紙は23日、安倍晋三首相とオバマ大統領の22日の首脳会談を報じたものの、いずれも小さな扱いで、米軍普天間飛行場の移設問題について触れた記事はほとんどなかった。安倍首相の政権交代の成果に焦点を当てた日本の報道が「内向き」に見えるほど、冷ややかな視線が目立った。 ニューヨーク・タイムズは23日付国際面の中段に「日米、親密な関係を再確認」という見出しで、両首脳がホワイトハウスで握手する写真を大きく掲載。しかし、「主要政策に関する新たな発表はなく、在沖米軍基地の移設を加速するかどうかは公言しなかった」と指摘。一方で、両首脳が互いに歩み寄る姿勢が見えたとし「少なくとも日米関係が、これまでより温かなものとなる兆しを見せた」と評価した。 ウォール・ストリート・ジャーナルの1面は日銀総裁候補に関する東京発の記事。日米首脳会談は6面の1段扱いで「安倍首相、防衛力強化を誓う」の見出しで、オバマ大統領に「防衛予算を10年以上ぶりに増額させることを公約」。日本の防衛力強化が「米国の負担軽減につながる可能性がある」と報じた。 一方で、テレビやラジオによる報道はほとんどなかった。CNNテレビが、会談を終えたオバマ大統領が大統領執務室で自動強制削減について答える様子を放映したものの、日米首脳会談に関する具体的な言及はなく、日本に対する米メディアの関心の低さが鮮明となった。 ☆インターネットで米国紙を検索しても、今回の首脳会談の記事にアクセスするのに苦労した。 アメリカ人読者に関心のないことは扱いが小さいという当たり前のことなんだろう。 それにしても政府のスピンコントロールに意図的に強力する日本の大手新聞は、せめて事実報道にとどめないといけない。 誇大記事や捏造記事で、中国の新聞やテレビの報道に敗けたくないってか。 |
2013年2月25日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 新聞・テレビ・雑誌から / メディア / 世界と日本 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/achikochitei/trackback/7194/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
| 新聞・テレビ・雑誌から / メディア / 世界と日本 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/achikochitei/trackback/7194/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
【福島第一原発の現状】 海底土放射能100倍に 沖合、昨年末1カ月で急上昇 2013年2月23日 今週(十六~二十二日)の東京電力福島第一原発では、北に約十キロ離れた福島県浪江町の沖合二キロで採取した海底土の放射能の濃度が、急上昇していたことがわかった。 東電によると、昨年十二月の放射性セシウム濃度は一キログラム当たり二三七〇ベクレル。十一月の同二五ベクレルと比べ、百倍近くに増えた。急上昇の原因は不明だが、東電は「原発から新たに放射性物質が漏れ出したというデータはない。海流や波、天候の影響ではないか」とする。 また、1号機の原子炉建屋の一階床に穴を開け、そこから小型カメラや線量計、温度計を入れ、高濃度汚染水がたまる建屋地下を調べた。水面近くでは作業員の被ばく限度(五年間で一〇〇ミリシーベルト)に六分半で達する毎時九二〇ミリシーベルトと、依然高い放射線量を計測。水温は約二三度だった。画像では、水面が白っぽく写り、底には茶色い砂のようなものが堆積していた。 3号機の使用済み核燃料プールに燃料交換機の部品が水没し、東電は水中カメラで撮影したプール内の画像を公開。核燃料や貯蔵ラックに損傷や変形などは確認されなかった。 |
2013年2月25日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 東日本大震災・原発 / 新聞・テレビ・雑誌から |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/achikochitei/trackback/7192/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
| 東日本大震災・原発 / 新聞・テレビ・雑誌から |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/achikochitei/trackback/7192/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
【国策への異議16】司法判断分かれる 差し止め認めても自戒 2013/02/23 14:39 福島民報 東日本大震災の揺れは関西地方にも及んだ。 大阪市は震度3を記録した。大阪高裁の民事第一部裁判官室はビルの13階にあり、震度の数字以上の激しい揺れに見舞われた。 判事の井戸謙一(58)は、報道で宮城県沖が震源と知り、同県に立地する東北電力女川原発への懸念が脳裏をよぎった。 東京電力福島第一原発の緊急事態を知ったのは自宅に帰った後だった。テレビにくぎ付けになった。「翌日、福島第一原発1号機が爆発した時、まさか水素爆発だとは思わなかった」 「首都圏から関西の方まで放射能が襲ってくるのではないか」。チェルノブイリ原発事故の放射性物質拡散のデータを日本に当てはめると、「関西地方も、ひとごとではない」と感じた。 携帯電話で妻と子ども3人にメールを送った。「大変な事故が起こった。どう生きていくかを自分で考えるように」 ■志賀原発 福島第一原発事故から5年前の平成18年3月。井戸は金沢地裁に勤務していた。石川県にある北陸電力志賀原発2号機の運転差し止めをめぐる訴訟の裁判長だった。 原告は住民ら135人、被告は北陸電力。井戸は判決で原告の訴えを認めた。昭和30年代に日本に初めて原子炉が導入されて以来、原発に対して、司法が出した初めての運転差し止めの判断だった。 判決は、地震による事故で許容限度を超えた被ばくの恐れがあるとして、原子炉から最大約700キロ離れた熊本県をはじめ、本県を含む16都府県の原告全ての請求を認めた。 井戸は判決で「地震が起きた場合、被告が構築した多重防護が有効に機能することは考えられない」と地震による事故の可能性を認めた。 さらに「想定を超えた地震によって周辺住民が許容限度を超える放射線を被ばくする具体的危険があると推認すべきだ」と指摘し、「放射性物質が放出された場合、周辺住民の人格権侵害の具体的危険は受忍限度を超えている」と結論付けた。 ■逆転 全国初の原発運転差し止めの判決から約3年後の平成21年3月、控訴審の判決が名古屋高裁金沢支部であった。裁判長は「原子炉の耐震性は妥当」として、一審判決を取り消し、住民側の請求を棄却した。 裁判長は「活断層や、地震動の評価は妥当で、能登半島地震や新潟県中越沖地震の影響に照らしても、事故により住民らが被ばくする具体的危険性は認められない」と指摘した。 住民側は上告したが、22年10月28日、最高裁第一小法廷は「(憲法違反などの)上告理由に当たらない」としただけで、判断は示さずに上告を退けた。福島第一原発事故が起きる4カ月余り前だった。 ■弁護士登録 井戸は退官後、弁護士に登録し、滋賀県彦根市に事務所を設けている。福島第一原発事故で関西地方に避難した人の相談にも携わっている。 事故から2年を迎えようとしている中で、自らが出した運転差し止めの判決について、自戒を込めて振り返る。 「原発で事故が起こる可能性が考えられたので、差し止めの判決を出した。ただ、その可能性は何%か、ごくわずかだと思っていた。 しかし、たとえ低い可能性でも、もし事故が起これば、甚大な被害を及ぼすのだという意識が判決当時、まだ足りなかった。感覚が甘かったと思い知らされた」(文中敬称略) |
2013年2月25日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 東日本大震災・原発 / 今日の気になるネット情報 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/achikochitei/trackback/7190/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
| 東日本大震災・原発 / 今日の気になるネット情報 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/achikochitei/trackback/7190/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2013/02/23 11:04 双葉町議会の佐々木清一議長と岩本久人副議長は22日、いわき市役所で渡辺敬夫市長と会談した。佐々木議長らは、井戸川克隆前双葉町長が役場機能本体がいわき市移転となったことについて「反省している」などと述べたことについて謝罪した。 佐々木議長は「前町長が発言したことについておわび申し上げる。議員や町民の思いではなく、本人の言葉だが、いわき市民や市長にはご迷惑を掛けた」と頭を下げた。高野利彦町議会事務局長が同行した。佐々木議長らはいわき市議会の根本茂議長と遊佐勝美副議長とも会談した。 7日の会見で井戸川前町長は「(県内の)放射能はやはりひどいと思う」と述べ、「いわきの放射線量が高いと考えているということか」との記者団の問いに「ええ」と答えていた。 ☆現実論として双葉町の幹部はこういう行動をとらざるを得ないのだろう。原発事故と言う人災を東電が防いでいれば、こんな事態は起こらなかった。前町長も議長たちも内心は本当に無念だろうと思う。 井戸川前町長の発言は、いわき市に向けられたものではなく東電と原子力ムラに向けられたものだが、足元の日常生活ではそういう次元の話は理解が難しい。 いずれ歴史が井戸川さんの評価を定めるだろうが、何十年後かのその頃には、今の利害関係者で生存している数はわずかだろう。 「ならぬものはならぬ」。井戸川さんに本来の福島県人の一つの姿を見る。 |
2013年2月25日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 東日本大震災・原発 / 新聞・テレビ・雑誌から |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/achikochitei/trackback/7189/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
| 東日本大震災・原発 / 新聞・テレビ・雑誌から |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/achikochitei/trackback/7189/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2013年2月25日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 東日本大震災・原発 / 新聞・テレビ・雑誌から |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/achikochitei/trackback/7188/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
| 東日本大震災・原発 / 新聞・テレビ・雑誌から |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/achikochitei/trackback/7188/
※ブログ管理者が承認するまで表示されません
多額の税金をつぎ込んで完成しながら一滴も上水道事業に利用されなかったダムが岩国市の山あいにある。同市周東町の山口県営中山川ダム。 利水計画を進めた企業団は採算が見込めず昨春解散。光、周南、岩国3市が権利を引き継いでいまも借金払いを続ける。景気浮揚を旗印に再び脚光が当たる公共事業だが、重い負の遺産が地域に横たわっている。 「ことしは水不足が深刻だったが、これで近隣市町に安定した水の供給ができる」。中国地方が異常渇水に苦しんだ1994年秋。平井龍知事(当時)は中山川ダム完工式でこうあいさつしてくす玉を割った。 流域の光市と玖珂郡周東、玖珂、熊毛郡熊毛、大和町(いずれも当時)に上水を供給する多目的ダム。131億円もの事業費が投じられ、1市4町で組織する広域水道企業団が約59億円を負担した。 上水道を確保して人口増を図り、地域発展にも結びつけたい―。県の後押しもあり、地域は大きな「夢」を描いた。しかし、ダム建設途中でバブルは崩壊し、人口増などの計画もあっさり頓挫した。 ダムは当初予定より8年遅れで完成したものの、上水施設や配管を整備するための100億円を超す計画を実現する力は企業団にはなかった。事業を止めると補助金返還を迫られるため、計画はたなざらしにされた。結局、企業団は元利合わせ約72億円の事業費だけを背負い込み、2012年に解散した。 企業団を構成した1市4町は平成の大合併で光、岩国、周南3市になった。その3市はダムの水利権を分割取得するのと引き換えに企業団の負債を継承。払い続ける借金はいまも約18億円残る。 企業団解散後、周南市は光市の浄水場を経由して熊毛地区にダムの水を引く準備を始めた。配水管工事も進めているが、整備にはさらに約58億円が必要な見通しだ。一方、光、岩国両市では現時点で水利権を活用する予定はない。 甘い見込みで窮地に陥った公共事業のツケはいまも地域に重くのしかかる。 【写真説明】131億円もかけて完成しながら一滴も上水道として利用されないまま企業団が解散した岩国市周東町の中山川ダム ☆ 誰も責任を取らなくてもいい仕組みは続く。ダム建設で地元の土建業が潤えば、地元の住民にも金がまわる。そして地方では議員さんたちの中心人物は土建業をやっている方が多い。土建国家日本は、普通のくにたみが日常の自分の市や町の行政に関心を持ち、もっと議員の選挙にいかない限り続く。 これだけの金が教育や産業育成や老人福祉や在宅看護に廻っていたらとは議員さんはあまり思わないようだ。 しかしさすが地方紙!このような調査報道は本来のメディアの任務であり存在理由だ。 もし本社が東京にある全国紙の記者が調査したとしても、編集デスクが掲載を止めるから全国紙の記事になることはない。
2013年2月25日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 新聞・テレビ・雑誌から / 日本社会の仕組み改良 | トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/achikochitei/trackback/7193/ ※ブログ管理者が承認するまで表示されません
2013年02月24日(日)
2013年2月24日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 東日本大震災・原発 / 新聞・テレビ・雑誌から | トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/achikochitei/trackback/7186/ ※ブログ管理者が承認するまで表示されません
|
0 件のコメント:
コメントを投稿