2011年04月02日(土)
2011年04月01日(金)
2011年03月31日(木)
かつて超党派の自然エネルギー議員連盟が自然エネルギーの促進のために自然エネルギーによる電力の買い取りをルール化しようとしたことがある。 経産省は、それをつぶすために大急ぎでRPS法案をつくり、各党の幹部に根回しをして買い取りルールを潰し、RPSを導入した。その結果、日本の再生可能エネルギーは諸外国と比べ、大きく遅れを取ることになった。 昨年十二月には資源エネルギー庁の長官が直接、東京電力に天下った。原子力、放射線、核などに関する独立行政法人、財団法人、社団法人は数限りなくある。そうした団体に天下った数、出された補助金の金額を何度も資料請求したが、時間がかかりますと返事が来たまま、包括的な資料が出されたことは、自民党政権、民主党政権を通じて一度もない。 さらに、核燃料サイクルに至っては、その問題点がまともに議論されたことすらない。核燃料サイクルの問題に関しては、約11分間の次のビデオをご覧ください。 こちら 経産省と電力会社の癒着は、シロであることが証明されない限り、クロだ。 原子力に関するこうした不明朗なところが是正されない限り、安全性も確保されない。原子力は、その政策、体制、経済性、優位性、そして安全性、すべてがお天道様のもとで見直しが必要だ。 全文はこちら |
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総額およそ5億円。これほどの大金が、東京電力から東京大学大学院の工学研究科に寄付口座としてだけでも流れ込んでいる。これは、東大の全86寄付口座の中でも、単独企業としてあまりに突出した金額だ。その内訳は、以下のとおり。 建築環境エネルギー計画学 ・・・ 単独で1億4000万円 都市持続再生学 ・・・ 14社で1億5600万円 ユビキタスパワーネットワーク寄付口座 ・・・ 3社で1億5000万円 核燃料サイクル社会工学 ・・・ 単独で1億5000円 低炭素社会実現のためのエネルギー工学寄付研究ユニット ・・・ 単独で1億5000万円 出典は東京大学のHPにある こちら 東大だけではない。東工大や慶応義塾大学など、全国のあちこちの大学の大学院に、東京電力は現ナマをばらまいている。これらの東京電力寄付講座の内実は、2002年の長崎大学大学院で暴露された。そもそも東京電力が、自分の管区とはほど遠い長崎大学に手を伸ばしたことからも、手口の異様さがわかるだろう。 長崎大学医学部は、戦前の官立六医大の一つという伝統を誇り、その大学院医学研究科を2002年4月から医歯薬学総合研究科へと発展させることになった。ここに突然、東京電力が、9000万円で講座を寄付したい、と言い出した。テーマは、低線量放射線の人体影響。そのうえ、その趣意書からして、原発推進とも受け取れる表現が踊っていた。これに対し、当時の学長、池田高良(まさに被曝腫瘍が専門)は、趣意書の書き直しのみで、カネの受け入れを強行しようとした。 このため、学内外から猛烈な反対論が沸き起こり、夏には混乱の学長選となった。おりしも、東京電力は、福島原発第一のユニット3で炉心隔壁にひび割れがあったにもかかわらず、97年にむりにその交換を行い、2000人近い作業員がかなりの被曝をしていたにもかかわらず、その後も十数年に渡って隠蔽し続けていたことが、ようやく2002年の夏に発覚した。そして、斎藤寛(公害問題が専門)が学長に当選。長崎大学は、9月に臨時教授会を開き、東京電力の寄付講座受け入れを取りやめ、すでに大学側に振り込まれていたカネ全額を東京電力に突き返した。 1956年に水俣病が発見された際、地元の熊本大学は、ただちに現地調査を行い、有機水銀が原因であることを特定し、チッソに排水停止を求めた。ところが、日本化学工業協会は、東大教授たちに水俣病研究懇談会、通称「田宮委員会」を作らせ、連中が腐った魚を喰ったせいだ、などという腐敗アミン説をでっち上げ、当時のマスコミも、この東大教授たちの権威を悪用した世論操作に乗せられて、その後も被害を拡大し続けてしまった。 いままた、同じ愚を繰り返すのか。「核燃料70%の損傷」を、燃料棒292本の7割、204本のそれぞれにほんの微細な傷があるだけ、などという、アホな詭弁解説をまともに信じるほど、いまの国民はバカではない。なんにしても、テレビで口を開くなら、まず、東京電力から受け取った黒いカネを、全額、返してからにしろ。 テレビもテレビだ。公正、中立、客観を旨とする以上、解説を学者に頼むなら、原発賛否両方の学者を公平に呼べ。調べるプロなら、連中のウラ事情ぐらい調べておけ。 (純丘曜彰教授博士 大阪芸術大学) 引用先はこちら |
2011年03月30日(水)
避難している人は着の身着のままで家を飛び出したままだ。 多くの人が我が身のことと思い、すぐに寄付をした。 日本赤十字社には一日も早く届けて欲しいと願っている。 赤十字社のHPによると、 3月25日(金)現在: 100万6,271件 401億7,986万3,867円 の寄付金が集まっている。 寄付金はすぐにも届けて欲しいというのが募金に応じた 庶民の思いだ。 しかしどこを探しても避難地の方々に日本赤十字社から金が出ているという報道はない。 (どなたかご存知の方がおられたら教示を願います) 日頃から寄付金の使途の不透明さを言われている日本赤十字さん、 今日にでもお金を届け、その出金状況を公表してほしい。日本赤十字社のHP。 日本赤十字社の役員構成 こちら。 常勤副社長の大塚義治氏は元厚生労働省の事務次官。HPから引用 日本赤十字社には、役員として社長1人、副社長2人、理事61人及び監事3人が置かれており、いずれも社員の中から代議員会において選出されます。 平成22年10月1日現在、日本赤十字社の役員のうち退職公務員等は次の4人です。 副社長 兼 日本赤十字学園理事長 大塚 義治 就任年月日:平成17年4月1日 経歴:平成15年 厚生労働事務次官 理事 西本 至 就任年月日:平成18年7月1日 経歴:平成11年 厚生省生活衛生局長 吉原 健二 就任年月日:平成8年4月1日 経歴:昭和61年 社会保険庁長官 昭和63年 厚生事務次官 ※非常勤、無報酬 三浦 大助 就任年月日:平成20年4月1日 経歴:昭和54年 環境庁大気保全局長 昭和56年 厚生省公衆衛生局長 昭和58年 総理府公害等調整委員会委員 ※非常勤、無報酬 *これは、「特殊法人等整理合理化計画」、「公務員制度改革大綱」及び「特別の法律により設立される民間法人の運営に関する指導監督基準」に基づいて公表するものです。 . |
2011年03月29日火曜日 河北新報(本社仙台)サイト 周辺住民不安と憤り 福島第1原発建屋外高濃度水 東京電力福島第1原発2号機で28日、タービン建屋の地下から海の方に延びるトンネルと立て坑の中の水から、毎時1000ミリシーベルトを超える放射線量が検出された。付近は建屋外で、放射線管理区域に含まれていない。地中や海の放射能汚染が危ぶまれる事態に、原発周辺の自治体の人たちは一層、不安を募らせた。 第1原発が立地する福島県大熊町から会津若松市に避難している板金工遠藤明永さん(33)は「(原発を)復旧させようという気持ちは分かるが、状況が悪化していくことに憤りを感じる」と強調。「これでまた、地元に帰ろうという気持ちが遠のいてしまった。東電の社長や社員が避難所に来て、直接謝ってほしい」と語気を強めた。 双葉町の町民で、家族と別れてさいたまスーパーアリーナ(さいたま市)に1人で身を寄せる農業林忠義さん(60)は「第1原発から自宅まで車で5分ほどの距離しかない。状況が日に日に悪くなり、すごく怖い。帰れないというより、帰りたくない」と視線を落とした。 福島県会津美里町に避難している楢葉町の鈴木剛総務課長は「とにかく放射性物質を海や敷地外の土地に出さないよう、対応してもらうしかない。早く町に帰りたいと思っているのに…」と言葉少なに語った。 2011年03月30日水曜日 村覆う見えない恐怖 放射能に揺れる福島・飯舘 東京電力福島第1原発事故の影響で、水道水や土壌から高い濃度の放射性物質が検出された福島県飯舘村。人口約6100、農業や畜産業で暮らす小さな村は突然、原発事故と放射能漏れの渦中に巻き込まれた。村に残る人たちは、見えない恐怖に神経をすり減らす日々を強いられている。 ▼テレビ音なし 「マスコミは『(放射性物質は)ただちに健康に影響はない』というが、将来はどうなのか。ここに住む人の視点に立った情報が知りたい」。生後10カ月の長女らと村で暮らす佐々木美絵さん(26)は訴える。 家族の事情で村外へ避難できない。「社会的に弱い人ほど情報も手に入らない。取り残されるのでは、という不安がある」と佐々木さん。 情報を入手するために、震災や原発事故を報じるテレビを見ずにはいられないが、音にストレスを感じるようになり、画像だけを流す。音の出ないテレビの前で、原発事故が早く収まることを祈る毎日だという。 飯舘村の水道水から飲用の暫定規制値(1キロ当たり300ベクレル)を超える965ベクレルの放射性ヨウ素を検出―。20日、県がそう発表してから、村の生活は一変した。 土壌などの汚染も明らかになった。土1キロからヨウ素117万ベクレルとセシウム16万3000ベクレル、雑草1キロからは254万ベクレルのヨウ素と265万ベクレルのセシウム。 数値はいずれも20日をピークに下がる傾向にあるが、村は今も、全住民に水道水の摂取を控えるよう求めている。 ▼村内現在4000人 「国や県が検査結果の意味や対策をしっかり説明しなければ、風評被害や住民の不安は拡大していくばかりだ」。菅野典雄村長は頭を抱える。 農業や畜産業への影響は大きい。4月にはコメ作りが始まるが、作業の遅れは避けられない。地震の直後、飯舘村小宮の農業安斎徹さん(61)は種もみを水に漬けたが、例年のように田植えができるかどうかを危ぶむ。 「田植えが遅れてしまえば、収量は半分にまで減るだろう。たとえ収穫できても、飯舘産のコメが売れるのだろうか」と安斎さんは話す。 村は高級和牛ブランド「飯舘牛」でも知られるが、村内の畜産業関係者からは「ブランド自体を捨てなければいけないかもしれない」との悲痛な声も上がる。 村外への避難で、6100人の村民は一時、3000人に減った。その後、避難先から戻る人も目立ち、今は約4000人になっている。原発から北西約40キロの飯舘村。安斎さんは不安とともに疑問も抱く。「放射性物質の数値だけが一人歩きしている」。県外の友人から毎日のように「避難しないのか」と言われるが、村を離れるつもりはないという。(太楽裕克、橋本俊) |
☆世界的にバイオの研究開発企業として著名だった「林原」。岡山県が誇る企業だった。なんで??。一回粉飾決算してしまって、その翌年からは無間地獄へ落ちたのかもしれない。人はみなちょぼちょぼなんかなあ。 2011年3月29日 08時43分 共同 林原、不正経理を27年継続 融資1千億円引き出す 会社更生手続き中のバイオ企業、林原(岡山市)について東京地裁に提出された調査報告書の全容が28日、判明した。金融機関に虚偽の決算報告をするなどの不正経理は1984年(10月期、以下同じ)に始まり、発覚した2010年まで27年間続けていた。 90~01年には架空の売り上げを計上して業績好調を装い、金融機関から融資を計1千億円引き出して、一部を不動産や計42億円分の美術品購入に支出。創業家などへの違法な疑いのある配当も20年間続けた。 研究開発やメセナで実績を上げた有名メーカーを破綻に追い込んだ乱脈経営が、公的な調査で明らかになった。報告書は林原健・前社長ら旧経営陣の責任を「調査・検討する必要がある」と指摘。今後、管財人らによる損害賠償請求や刑事責任の追及に発展する可能性もある。 報告書によると、林原は84年から「金融機関に提出した決算書類で数字上の操作を継続的に行っていた」と指摘。90年からは計287億円の架空売り上げを計上した。02年以降は負債を少なく見せるため、金融機関に虚偽の借入残高表を提出。更生手続き中の林原商事(岡山市)、林原生物化学研究所(同)も決算書類を操作するなど、グループ内で粉飾が常態化していた。 |
日本の持つ最高の英知を結集して強力なオールジャパン復興政府を樹立すべき~大震災で 一部引用・・ 日本人大衆の被統治能力が賞賛される中でしかし、もたつく対応に日本政府・東京電力に対しその統治能力のレベルの低さに、痛烈な批判が日を追って海外で広まっています。 情報収集が後手に回り、情報開示も遅れ、記者会見で不手際を見せ、作業手順も右往左往している、いっこうに統治能力を発揮できない日本政府と東京電力に対しては、海外メディアは痛烈に批判しています。 世界が賞賛する被統治能力・ガバナビリティ【governability】を示す日本。 世界が酷評する統治能力・リーダーシップ【leadership】を示す日本。 日本の持つ二面性が顕在化したということです。 全文はこちら ☆この文章を読んで、 世界が賞賛する被統治能力・ガバナビリティ【governability】を示す日本。 と言うところに、自分としては複雑な思いを感じる。 突然、家と日常生活を放り出して、原子力発電所の場所から同心円で 20キロ離れたところに行けという、こんな目に会わされても、お上の言うこと、やることに黙って従順に従っていくしかない我々。 現在その対象区域の人たちが東電本社にお願い(or抗議)に行き、離れた土地での安定した衣食住の継続的な確保を求めたとも聞いていない。 今は中国を含めて、諸外国から被災地の国民の行動が称賛されている。しかしそのうちに「日本人の一般人は、自分らでお互いに牽制しあってるのか、お上にはな~んもよう言わん羊の群れのようだ」となる。 ある長所は短所であり、短所は長所でもあるが、この大人しさを見ると、ふと昭和10年代の日本人と今の日本人の身のふるまいは殆ど変わっていないような気もする。 このままいけば、昨日の中国電力の社長記者会見の社長発言のように、また新しい原子力発電所が日本各地に間違いなく出来るだろう。 日経webから引用。 中国電力社長、原発推進を表明「これまで以上に説明」 中国電力の山下隆社長は28日の記者会見で「エネルギーの安定供給や地球温暖化防止の観点から原発の開発は必要だ」と述べ、今後も原子力発電所の建設を進める考えを示した。山口県上関町に建設を計画している上関原発については「国レベルで徹底した安全対策の議論がなされたあと、住民に理解してもらうようこれまで以上に説明に努める」と話した。 同社は来年3月に島根原発(松江市)3号機の営業運転開始を予定。上関原発は2018年3月に1号機の営業運転を始める計画だが、福島第1原発(福島県)の事故を受け、敷地造成工事を中断している。 ☆山下社長さんも家族を持っておられるだろうし、この記事を自社のコメント抜きで掲載する日経のデスクも家に帰れば、生活者の一人でもあると思うが、一般の日本人としての運命共同体の一員の意識はないらしい。 この国で暮らす限り、全員が同じ船に乗っていると思っていたのだが、この期に及んでも放射能事故の可能性がある発電所をまだ作ると宣言するのは、中国電力の社長さんや日経さんやその家族は、我々とは違う別の安全な豪華客船に乗っているのかも知れない。かれらのことをエスタブリシュメント(国家的旦那衆)と言うのだろうか。 それにしても、山下という中国電力の社長の名前と、この記者会見は間違いなく後世まで世界の記録に残るだろう。 |
知らなかったが3月27日に原発建設反対・銀座デモがあった。 大新聞やテレビの報道ではこのデモがあったことに気が付かなかった。今回の被災地で行方不明者を探すのに大きな役割を果たしたツイッター。これからは官報のような記事しかない既存大手メディアとは無関係のSNS情報ルートで日本人が動きそうだ。 |
2011年03月29日(火)
3月29日 21時52分 NHKサイト 深刻な事態が続く福島第一原子力発電所で、高い濃度の放射性物質を含む水を除去する作業を支援するため、フランスは、新たに2人の専門家を派遣したことを明らかにしました。 これは、東京電力の要請を受けて行われたもので、新たに派遣された2人の専門家は、高い濃度の放射性物質を含む水の処理に詳しく、どのように除去するのが最も効率的なのか、東京電力側と対策を検討することにしています。今回の事故を巡って、原発保有国第2位のフランスは、これまでに放射線を測定する専門の車両や発電機、それに防護服などを日本に送りましたが、原発に詳しい専門家の派遣は今回が初めてです。フランスのベソン産業担当相は「経験を積んだフランスの原発専門家が果たせる役割は大きい」として、要請があればさらに専門家を送る用意があるとしています。 |
(2011/03/29 11:48)神戸新聞サイト 神戸市消防局 福島原発冷却活動に出発 東京電力福島第1原発の冷却放水活動を行うため、総務省消防庁から派遣要請を受けた神戸市消防局の緊急消防援助隊員53人が29日、現地に向けて出発した。 市消防局は今月22日の派遣要請を受け、放射線や化学兵器への対応に詳しい特殊災害隊員を中心に援助隊を編成。現地に大容量ポンプ車や特殊災害対策車など9台を持ち込み、31日と来月1日の2日間、同原発3号機への放水活動に当たる。 午前10時から神戸・三宮の東遊園地で行われた出発式で、矢田立郎市長は「安全に配慮しながら、沈着冷静、そして士気高く任務に当たってほしい」と隊員らを激励。指揮隊長の浜田宗徳消防司令長(46)は「阪神・淡路大震災で全国から受けた支援へのお返しとして、神戸消防の持てる力すべてを傾注し、対応に当たる」と決意を述べた。 援助隊はこの後、約200人の市職員らに見送られ、消防車両で福島へ向かった。 (岡西篤志) |
○2011/03/29 10:29 共同通信サイト プルトニウム検出の意味は 東京電力福島第1原発の敷地内の土壌から、毒性の極めて強いプルトニウムが検出された。どんな意味があるのだろう。 Q プルトニウムの特徴は。 A 人体への影響が極めて大きい アルファ線を出し、呼吸などで体内に入ると骨や肺に沈着して、強い発がん性を帯びるため非常に厄介だ。同位体のうち、代表的なプルトニウム239の半減期は約2万4千年と非常に長く、体内に入ると放射線を出し続け、排出されにくい。核分裂を起こし膨大なエネルギーを出すため、核兵器の材料にもなる。 Q アルファ線とは。 A 透過力が弱く、空気中では3センチも進めず、水も通り抜けられない。 しかし、人体に入ったときの影響力はヨウ素などから出るガンマ線の約20倍とも言われている。 Q 健康への影響は。 A 今回検出されたうち、事故の影響と考えられるプルトニウム238の濃度は、2地点のうちの高い方で土壌1キロ当たり0・54ベクレル。東電は「通常の土壌中の濃度と同じ。人体に問題になるものではない」と説明している。経済産業省原子力安全・保安院や専門家も、ただちに健康に影響はないとの見解だ。 Q どこまで放出されているのか。 A プルトニウムは重い元素であり、遠くには飛びにくいと考えられている。ただ、今回は原子炉建屋の外でも高濃度の放射性物質が検出されており、専門家は「動向をチェックすることが必要だ」と指摘。東電は今後も土壌を定期的に採取して調べるとしている。 Q 今回の事故でこれまでに検出されたヨウ素やセシウムとはどう違うのか。 A 気体となって放出されるヨウ素やセシウムと違い、プルトニウムは沸点が約3232度と非常に高く、気体状になる前に溶け出したと考えられる。これは、損傷した燃料そのものが水に混ざって外に 出ている可能性があることを意味し、より深刻な状況になったといえる。 Q どこから出てきたのか。 A 3号機ではプルトニウムにウランを混ぜた混合酸化物(MOX)を燃料にするプルサーマルを実施しているので、ここから出た可能性がある。ただ、プルトニウムは原子炉内でウラン燃料が中性子を吸収すると生成されるため、ほかの号機の燃料にも含まれている。現時点では出所の特定は難しい。 Q 今後の対策は。 A これ以上放出が続かないようにしなければならない。燃料が損傷するのを抑えるため、原子炉や使用済み燃料プールの冷却をこれまで以上に強化し、封じ込めることが求められる。(2011年03月29日 共同通信社) ○2011年3月29日 11時38分 東京新聞サイト 水の排出、解決めど立たず 福島第1原発事故 東日本大震災による福島第1原発事故で東京電力は29日、原子炉や使用済み燃料プールの冷却機能回復に向け、1号機のタービン建屋地下にたまった高濃度の放射性物質を含む水を復水器に移す排出作業を進めた。 同様のたまり水がある2、3号機では、満水の復水器を空けるために別のタンクに水を移すことを検討。タービン建屋には冷却機能を回復させるのに必要な電気系統の設備が集中しており、こうした水の排出が急務だが、解決のめどは立っていない。 経済産業省原子力安全・保安院は29日の記者会見で、1~3号機の建屋外の立て坑で見つかった高い放射線量の水が、海にあふれた状況は確認されていないが、継続的に調査するよう東電に指示したことを明らかにした。水は除去する方針だが具体策は未定。水位が高い1号機では流出防止のため土のうを積むなどして対応。2、3号機は水位が安定しており、対策を検討している。 また1号機では、原子炉を冷やす水の注入に使っている消防ポンプを、29日中にも仮設の電源ポンプに切り替える。東電によると、原子炉の温度が上昇しているため、28日夜から水の注入量を増やしている。 29日は、3号機の使用済み燃料プールに生コン圧送機で真水の放水を計画。4号機では中央制御室の照明復旧を目指す。(共同) ○15:59追加掲載 2011年3月29日 夕刊 東京新聞サイト プルトニウム「微粒子、水と流出か」 福島第一原発の敷地内で原発から放出されたと考えられるプルトニウムが見つかったことは、燃料の損傷が進んでいることを示している。 土壌のサンプルから見つかったのはプルトニウム238、239、240の三種類。検出量はごくわずかで過去の大気圏内核実験で飛んできたプルトニウムと同程度だった。 ところが、成分を調べると、核実験ではあまり生まれない238の割合が高かった。このため東京電力は今回の事故で飛散したプルトニウムではないかとみている。 京都大原子炉実験所の山本俊弘准教授は「ガスになりやすく水に溶けるヨウ素とは違い、プルトニウムは重くて外に出にくい。それが、離れた場所で見つかるということは、核燃料がかなり壊れていると考えた方がいい」と指摘する。 ウランなどを焼き固めた燃料棒内のペレットは、炉の運転で燃焼している間に割れることがよくあるという。山本准教授は「その燃料が壊れて粉末の微粒子が出た可能性がある。重いので水に紛れ込んで流れ出たのかもしれない」と推測する。 一方、小林圭二・元京都大原子炉実験所講師は「微粒子になったプルトニウムが、水素爆発や格納容器内の水蒸気を抜くベントなどで飛び散ったのではないか」とみる。 今後について小林氏は「まず、どこまで汚染が広がっているのかを押さえないといけない。調査点を増やして面的な広がりを調べる必要がある」と話す。 ◆五重の壁破れ憂うべき事態 経済産業省原子力安全・保安院は二十九日未明の会見で「五重の壁が破れてしまっていることを示す。非常に憂うべき事態だと思う」と話した。 |
2011年3月29日 06時58分 「日当40万円出すから」 原発作業員 確保に躍起 危機的な状況が続く福島第一原発。その復旧作業は放射能、時間との闘いで、作業員の確保が急務となっている。東京電力の要請を受けた協力会社は、各地にいる作業員たちを呼び寄せようと躍起になっている。中には法外な高給を提示された作業員もいる。 「日当四十万円出すから来ないか」。福島県いわき市からさいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)に避難している作業員藤田竜太さん(27)の携帯電話に、旧知の原発のメンテナンス業者から誘いが入った。 現場は福島第一原発。高給である以上、それだけ高い危険が待ち構えていることはすぐに分かった。電線の敷設作業をしている友人からは「おれ、もう被ばくしているかも」と聞かされた。 長男はまだ三つと幼く、妻(26)には新しい命が宿った。ためらいなく断った。藤田さんは、「五十代以上の人は高給につられて原発に戻っているらしい。でも、おれはまだ若いし、放射能は怖い。もう原発の仕事はしたくない」と語った。 一方、協力会社の男性社員(41)は、勤務先から「人が足りないから戻ってくれないか」と第一原発での作業を要請され、四月以降に福島に戻る。 男性は計測器を使ってそこが作業できる場所かどうかを調べるのが主な仕事。原発の現状からすると、まさにそこが最前線ともいえる。「特別な報酬があるわけではないが、危険な作業が待っているだろう。断ったら、恐らく会社にはいられない」と半ば強制だと受け止めている。 同県田村市の男性(58)によると、第一原発で働く知人の父に、「五十歳以上の人で原子炉近くに入ってもらえる人を探している。手当は普通より多く払うからお願いできないか」という電話がかかってきたという。 東京電力は現場の労務環境について、「放射線量が高いので、一人当たりの作業時間に限りがあるため、人員の交代が頻繁に行われている」と説明。また、「協力会社にお願いしながら人員を確保している。作業費は協定に基づいて協力会社に支給しているが、個々の金額についてはコメントできない」としている。 (社会部・堀祐太郎) (東京新聞) 2011年3月29日 01時46分 東京新聞webサイト 福島原発、敷地内にプルトニウム 核燃料から放出の可能性 東日本大震災による福島第1原発事故で東京電力は28日、原発敷地内の土壌5カ所からプルトニウムを検出したと発表した。今回の事故で核燃料から放出された可能性があるとしている。濃度は過去に行われた核実験の際に、日本で検出されたのと同レベル。「通常の環境土壌中の濃度レベルで、人体に問題になるものではない」としている。今後、敷地内と周辺の環境モニタリングを強化する。 一方、1~3号機の建屋地下から海側に延びるトンネルと、地上につながる立て坑に水がたまり、2号機外の立て坑では毎時千ミリシーベルト以上の高い放射線量が検出されたことが分かった。 この線量では、15分で今回の作業員の被ばく線量の上限である250ミリシーベルトを超える。30分いるとリンパ球が減少、4時間程度で半数の人が30日以内に死亡するとされる。 2号機は原子炉損傷の可能性が指摘され、タービン建屋地下には高濃度の放射性物質を含む水がたまっている。東電はこの水がトンネルなどに流れ込み、海にも流出した恐れもあるとしている。 原子力安全委員会の班目春樹委員長は2号機について「大量に水が漏れているとは考えていないが、原子炉圧力容器が破損した可能性と、その周囲から漏れている可能性のどちらもあり得る」と述べた。 東電によると、水が確認されたのは27日午後3時半~4時ごろ。公表まで丸1日以上かかり、安全委員会が連絡を受けたのも28日夕と、通報や情報公開が遅れた。 トンネルや立て坑は、被ばくの恐れがある区域を隔離した「放射線管理区域」の外側にある。トンネル内には冷却用の海水を引き込む配管などが通っている。 立て坑は1~3号機で深さ約16~22メートル。いずれも上端近くまで水がたまり、放射線量は1号機では毎時0・4ミリシーベルト。3号機は、がれきがあり測定できなかった。立て坑から水があふれたかは不明で、海までは約55~70メートル離れている。 水の線量が最も高かった2号機外の立て坑内は、空気中も同100~300ミリシーベルトの高い線量だった。 2号機タービン建屋地下のたまり水との関連について、東電は「同じものであることは否定できない。できるだけ早く(水の)処置をしたい」としている。一方、経済産業省原子力安全・保安院は、引き続き注水による炉心冷却を優先する考えを示した。 圧力容器の破損については東電が28日未明、可能性に初めて言及。保安院は否定的な見方だが「あらゆる可能性を念頭に置く」としている。 各号機の冷却機能回復に向けた作業は28日も続いた。東電はタービン建屋地下にたまった水を排出するため、高濃度の放射性物質を含む水をポンプで復水器に回収する作業を1号機で続けたが、2、3号機は復水器が満水の状態。復水器内の水を別のタンクに移すことを予定している。(共同) 2011年3月29日 05時45分 原子炉圧力容器、破損の可能性 「大変憂慮」原子力安全委 原子力安全委員会は28日、記者会見し、福島第1原発2号機のタービン建屋地下にたまった水について、原子炉圧力容器が破損し、水が漏れ出た可能性があるとの見解を示した。タービン建屋外でもたまり水が見つかり、班目春樹委員長は「大変な驚きであり憂慮している。事態がいつ収束するか予測できない」と懸念を表明した。 2号機原子炉で一時、燃料が露出し「空だき」の状態になったとして、班目委員長は「燃料の被覆管がかなり溶け、ペレット(円柱に焼き固めたウラン燃料)も一部溶融した可能性がある」と指摘した。 班目委員長は圧力容器や冷却材を収めた「原子炉格納容器」について、1号機は問題なく、2号機は破損、3号機は「状態が分からない」とした。 2011/03/29 08:52 【共同通信】 スリーマイル事故の14万倍 福島事故の放射性物質 東京電力福島第1原発の事故で放出された放射性物質の量は、1979年に発生した米国のスリーマイルアイランド(TMI)原発事故で放出された量の14万~19万倍に上るとの試算を米国の市民団体、エネルギー環境調査研究所(IEER)のグループが29日までにまとめた。 IEERのアージャン・マキジャニ所長は「事故の深刻度の国際評価尺度で、TMI事故と同じレベル5だとする日本の公式見解は、幻想としか思えず、多くの誤解を招くものだ」と批判。評価尺度はより深刻なレベル6に当たると指摘した。 IEERによると、事故でこれまでに環境中に放出されたヨウ素131の量は240万キユリー(1キユリーは370億ベクレル)と推定され、これだけでTMI事故の放出量の14万倍。これに加えて、放射性のセシウム134とセシウム137が計50万キユリー程度放出されたとみられ、合わせると放出量は19万倍に達する。 IEERによると、放射性のヨウ素もセシウムの量も旧ソ連のチェルノブイリ原発事故で放出された量の10%程度。だが、チェルノブイリ事故の放出源は原子炉1基だけだったのに対し、福島の事故の場合、三つの原子炉と四つの使用済み燃料プールが放出源になったとみられ、半減期が約30年と長く、体内に取り込まれやすいセシウム137の量も多いため、環境への影響が長く続くことが懸念される。 マキジャニ所長は「日本政府は、事故の実態を市民によりよく理解させるため評価をレベル6に引き上げ、これまで放出された放射性物質の量や、今後予想される放出量などを詳細に公表すべきだ」としている。こんなコメントが非公開指定で入っていました。 「昨日までと今日からは福島原発事故は局面が変わったと思います。 昨日来の福島原発の状況からすると、事故を起こした原子炉は全くの制御不能状態であることがはっきりしました。 おそらく世界の専門家を総動員して策を練っても、いまや現実には現場の放射能が高すぎて対策案を作業することが不能であり、工事自体が出来る局面を過ぎてしまったのではないでしょうか。 決死隊(特攻隊)を募って工事を試みるかもしれませんが、動員に必要な人員が確保できるかどうか。 あるいはロボット工事車両があればいいのですが、あればとっくに出しているでしょうね。 それともアメリカ軍に放射能対応特殊部隊がいるのかどうか? いて欲しいですが。 今日から、この原子力発電事故は日本の手から離れて世界的難事として認識されるのではないでしょうか。 はっきり言って日本の原子力関係技術者ではお手上げだと思った方がいい。彼らは絶対安全だと言い切ってきたから、最悪の場合の対策案を考えることを当然放棄してきました。だから事故後も全て後追いの説明しかなく、斑目原子力安全院長も対策案を示したことはありませんし、これからもないでしょう。 プルトニウムは外部被ばくは大したことはありません。しかし空中や水中に流れ出し、もし体内に入ると生涯「内部被ばく」を受けるそうです。 海であれば、魚類など海産物の体内に蓄積されるので魚を食べると「内部被ばく」を受けるおそれがある。 今回のトレンチの水が大量に海に流れ出さないことを祈るしかありません。海に国境はなく海流は地球を何年もかけて還流しています。」 ☆ 私には何とも返信のしょうがありません。 いずれにせよ一切いまいる場所を動くつもりはないので、ジタバタせずに、日本人の持つ叡智を信じ、この列島の神々に祈るばかりです。 |
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