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スティーブン・ナギ [国際基督教大学准教授]
2015年12月23日
「賛成か、反対か」「イエスか、ノーか」。日本の政治・社会をめぐる言論状況は、近年こうした極端な二極化が目立つ。かつては見られた多様な意見、中道的なものの見方はどこへ行ってしまったのか? カナダ出身のスティーブン・ナギ国際基督教大学准教授による論考をお送りする。
意見の二極化が 政策決定に悪影響を及ぼす
平和主義か、軍国主義か。
アベノミクスは機能しているのか、間違っているのか。
歴史修正主義か、歴史的真実か。
謝罪するか、謝罪しないか。
移民を受け入れるのか、受け入れないのか。
こうした二極化された見解は、今日、日本のマスメディアの多くで表明されている。伝統的な学会においてさえ、今では意見交換の際にかなり政治信条が露わにされる。かつては多様な視点を持つ識者たちがいたものだったが、今では日本が直面するトピックに対する知的な議論というよりは、承認と激励のためのワークショップと講演を行う識者ばかりが目につく。研究というより、まるで支援活動を見ているようだ。
いったい何が、よりニュートラルな見方をする穏健派に起きたのだろうか? コンセンサスを構築する場はどこへ行ってしまったのだろうか? どこに日本の中道(平均)的な声はあるのだろうか?
本稿では、日本の新安保法制、アベノミクス、最近の難民や移民に関する議論を見ることで、こうした見解の二極化について議論する。筆者はどちらかの立場に立つことを目的としない。代わりに、中道的なものの見方とコンセンサス作りの不在の結果として、社会の二極化と、これら重要な議論に対する間違った教育(知識)が登場してきている点を指摘したいと思う。中道的な見方の欠如は、政策決定プロセスを損ない、また私たちがそれを評価する能力をも、微妙な方法で傷つけている。
安保法制で対立する 「絶対主義者」たち
まず非常に異論の多い安保法制に関連する最近の議論から始めよう。法案通過後、何週間も何日も、私たちは安倍首相をファシストと呼ぶ反対派が、カラフルなプラカードを掲げてデモをするのを見てきた。「平和にチャンスを与える」「戦争にノーと言う」「軍国主義に反対する母たち」といった、重要だが、組織化されていないメッセージの数々に、私はジョン・レノンの「イマジン」を思い起こした。平和主義者的姿勢への絶対主義者的なアプローチで、デモ参加者たちは、まるで反対運動の代表者であるかのように大げさに喧伝していた(参考記事)。
次のページ>> アベノミクスには合理的な議論が必要だ |
2015年12月24日 |
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憲法学者の木村草太氏が「同姓合憲」判決を解説
2015年12月19日
ニュース・コメンタリー (2015年12月19日)
結婚した夫婦に同じ姓を名乗ることを求めている現行の法律が、憲法が保障する婚姻の自由を侵害しているなどとして、5人の男女が国に損害賠償を求めていた裁判で、最高裁が12月16日、これを合憲とする判断を下したことに対しては、選択的夫婦別姓を求めてきた人たちの間で落胆の声が広がっている。
しかし、憲法学者で首都大学東京准教授の木村草太氏は、最高裁の判決は夫婦別姓に対して最高裁が強い理解を示していると見ることができる内容になっていると指摘し、次に期待が持てる判決だったと評価すべきと語る。
民法750条で「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する」と定められているため、日本では結婚した夫婦はどちらかの姓に統一することが求められる。そして、実際は結婚した夫婦の96%が夫の姓を名乗っていることから、これは女性に多大な犠牲を強いる差別的な制度であるとの批判がある。
その一方で、夫婦同姓は夫婦の一体感を強化し、両親の姓が同じであることはその子供にとっても利益があるとの主張があり、世論調査などでも意見が分かれていた。また、夫婦に同姓を強いる現行制度は人権上問題があるとして、国連からも改善を求められてきたという経緯がある。
しかし、最高裁は16日、同法は憲法に違反しないとの判断を示し、損害賠償請求も棄却した。15人から成る大法廷が10対5で合憲と判断した理由は、姓名の変更は婚姻という自らの選択によって生じるものであり、また民法は妻のみに改姓を迫るものでもないことなどから、憲法13条、憲法14条、憲法24条にいずれにも違反しないというものだった。
10人の多数意見は一見すると選択的夫婦別姓を認めようとしない保守的な判決と読める内容だが、実際はその見方は間違いだと木村氏は言う。
なぜならば、今回の裁判は選択的夫婦別姓の是非に対する判断を求めたものではなかったからだ。木村氏は今回の裁判は原告が「氏名を変更されない自由の侵害である」「男女の区別が不平等である」との論点設定で臨んだために、このような判決となったが、別の論点を設定していれば、異なる判決となった可能性が高いとの見方を示す。
最高裁が判決の中で指摘するように、男女のカップルが法律婚を選ぶかどうかは、当人たちの選択に基づく。自らの選択で法律婚を選んでいる以上、それは姓の変更を強制されたと主張することは法律的には難しいと木村氏は指摘する。
また、96%の夫婦で女性が姓の変更をしているという実態があるとしても、法律では一方的に女性側に姓の変更を求めているわけではないため、これを男女不平等とする主張も法律的には通りにくいと語る。
しかし、木村氏は今回の判決を法律の専門家が読むと、最高裁は選択的夫婦別姓に対して格別な理解を示していると読める内容になっていると指摘する。論点の立て方を工夫すれば、最高裁は選択的夫婦別姓を認める用意があると判断しているとの見方が可能だというのだ。
最高裁判決から読み取れる選択的夫婦別姓に対する最高裁の考え方を、ジャーナリストの神保哲生が憲法学者の木村草太氏に聞いた。
動画と引用元。 |
2015年12月24日 |
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1年ぶりに日本に帰ってきて「危ういな…」と思ったこと=三浦茜
2015年12月22日 ビジネス・ライフ
2週間日本に滞在していて感じたことをいくつか。海外暮らしをはじめると、日本に対してとやかく言いたくなるものなのですね。私が今回の滞在で食べた美味しい写真とともに!(『Be Magnetic!』三浦茜)
プロフィール:三浦茜(みうらあかね)
まぐまぐ編集長、ライフハッカー[日本版]編集委員などを経て、現在はアーリーステージのスタートアップ企業を支援するベンチャーキャピタル『Scrum Ventures』でマーケティングVPを務める。山形県出身、2014年よりサンフランシスコ在住。
それって本当?メディアが刷り込む「日本って素晴らしい」
危うさ1:中国人の悪口を言う
東京はいたるところで「TAX FREE SHOP」の表示がされていて、そしていたるところで耳にする中国語から、海外、特に中国からの観光客が増えている感じがビンビン伝わってきました。
それとともによく耳にするのが、その中国人観光客のマナーの悪さについて。渋谷でマッサージを受けに行った際に「中国人、本当に最悪ですよ」という話題をマッサージ師さんから振られたのでした。
マナーが悪いのは中国の方の問題ですが、とはいえ、
もし私が日本語流暢な中国人だったらどうすんの?親が中国人とか、それって全然ありえるよね?
と思いました。身内との会話の中での話題であれば別にかまわないと思うのですが、客商売の人がそれはマズイのでは…。日本人以外は“ガイジン”という感じが伝わってきて、なんかこれは危ういと思ったのでした。
危うさ2:「店員さんが中国人」の意味
正直な話、日本に住んでいた頃は、コンビニのアルバイトが中国の方だった場合、日本人の選択肢がなかったため、消極的選択によるものかな?と思っていたのですが、今回帰国して、中国人観光客の多さから、
日本語しか話せない日本人より、中国語も話せる中国人の方が店にとっても価値が高いのでは?
と思いました。今回、一時帰国だったので免税でお買い物したのですが、ビックカメラの免税カウンターの店員さんも中国の方で、逆に日本人では務まらない仕事なんだろうなぁと思いました。
店内には、“中国語ができる店員がいます”表示がされていたり、消極的選択ではなく、中国人の採用は積極的選択になっているのだなと感じたのでした。
危うさ3:日本人は日本を特別視しすぎている
タイに住んでいた友人(日本人)と話す機会があり、「日本人は日本って素晴らしいところ!っていう動画とか記事とか好きだよね?」という話になりました。
私も日本を素晴らしいと言ってくれる外国人の方の話を聞くのは、日本人としてとても嬉しいのですが、なんというか、
外国人の声を通して、日本人に日本の良さを刷り込んでいるような、なんとも言えない違和感を感じるようになりました。
日本は世界的に見たら観光客が多い国というわけでもないし、私が「スペイン行きたいなー」というような感じで、選択肢の1つに過ぎないと思うのですが、“日本は特別!”という意識がとても強い気がします。
そしてそれは、メディアによって刷り込まれている気がします。
また日本からベイエリアに視察にいらっしゃる方に、「アメリカのスタートアップにとって日本進出ってどうなんですか?積極的?」といったことを聞かれたりするのですが、正直そうでもないと思うのですよ…。
英語でサービス提供してて、最初からグローバルなわけだし、日本はむしろローカライズが大変な国の1つだと思うんです。
自分を特別意識しすぎて、立ち位置を見失うような、なんかそんな危うさもあるのかなと思いました。
とはいえ、なんだかんだ言っても日本は快適♪ご飯も美味しいし、ゆっくりお風呂に入れるし、トイレはウォシュレットだし!
でもこの国は中にいると快適すぎて気づかないけれど、色んな危うさをはらんでいるんだなーと改めて思いました。
引用元。 |
2015年12月24日 |
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昨日のコラムで、心配するような出来事は起きなかった。会見に臨み天皇陛下は、安倍官邸の陰ひなたに亘る嫌がらせや圧力に、お見事と云う水準で、厳しくカウンターとも思われる戦後70年の歴史に触れられた。特に印象的なことは、戦争によって犠牲になったのは、軍人だけの問題ではなく、多くの民間人の犠牲を忘れることは出来ないと、強くクローズアップして語っている部分は、安倍官邸や日本会議の連中には、酷く鼻じらむお言葉だったろうと推察する。
筆者には、靖国に祀られている人々だけが、お国の為に犠牲を払った歴史ではなく、民間人はじめ、アジアの人々の犠牲も、同じ価値の尊い命が失われた。そんな感じに、彼らの一部礼賛言動を諫めているようにも読み解けた。
まさに、その証左ではないが、読売・産経は木で鼻を括る「天皇記者会見」の扱いだったが、朝日・毎日は、相当力を入れて報道していた。
報道ステーションは、昭和天皇メッセージと沖縄米軍基地問題を絡ませて、昭和天皇の晩年の心の葛藤と、今生天皇の、その葛藤の心を受け継ぐ身を削ってでも実行しようという、その決意に、一定以上の評価をみているようだった。NEWS23は見損なったが、おそらく、NHKや日テレ、フジと異なる報道姿勢であったと想像する。
毎日新聞が、埼玉大学との共同で「日本の世論」と云う世論調査を行っている。26面、27面で、その調査の結果を公表している。相当に興味深い結果が出ていた。取り急ぎ、コンビニで久々に毎日新聞23日号を購入しておいたので、この「日本の世論」は多岐にわたる調査で、よく答えてくれたなと云う水準の調査なので、明日、じっくりと、その辺を検証してみたいと思う。
≪ 天皇陛下、82歳に 「先の戦争を考え過ごした1年」
天皇陛下は23日、82歳の誕生日を迎え、これに先立ち記者会見した。戦後70年の今年を「様々な面で先の戦争のことを考えて過ごした1年」と振り返り、年々戦争を知らない世代が増えるなかで「先の戦争のことを十分に知り、考えを深めていくことが日本の将来にとって極めて大切なことと思います」と話した。
天皇陛下は、会見の半分ほどの時間を使って戦争や平和への思いを語った。民間人の犠牲が大きかったことに触れ、「平和であったならば、社会の様々な 分野で有意義な人生を送ったであろう人々が命を失ったわけであり、このことを考えると非常に心が痛みます」と述べ、民間船員の犠牲に言及した際には感極まった様子で言葉を詰まらせた。(島康彦、伊藤和也)
引用元。
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2015年12月24日 |
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安倍政治に危機感、天皇は誕生日に何を語るのか? 官邸が強める宮内庁への圧力、安倍ブレーンを使い天皇批判も
2015.12.22.
今日12月23日、天皇が82歳の誕生日を迎えるが、例年より一層、注目を集めているのが、恒例の記者会見で天皇がどんな言葉を語るか、だ。
「天皇と皇后両陛下は、安倍政権の改憲、右傾化の動きに相当な危機感をもたれている」
この数年、宮内庁記者や皇室関係者の間ではこうした見方が定説になってきた。
実際、2013年の天皇誕生日では、日本国憲法を「平和と民主主義を守るべき、大切なもの」と最大限に評価した上で、わざわざ「知日派の米国人の協力」に言及し、「米国による押しつけ憲法」という安倍首相ら右派の主張を牽制するような発言をした。
それに加えて、今年は戦後70周年、そして戦後の平和主義を大転換する安保法制が強行された年でもある。
天皇がこれまでよりもさらに踏み込んだ、憲法を軽視する安倍政治への警鐘を鳴らすのではないか、そんな予測が高まっているのだ。
「それを恐れてか、官邸周辺からはしきりに、天皇の言動に最近、不安があるかのような情報が流れています。『週刊文春』なども書いていましたが、あれもおそらく官邸発。実際は少し耳が遠くなられた程度なのですが、そういう情報を流しておくことで、何か安倍政権に批判的なことを言われた場合に備え、予防線をはっているんでしょう」(宮内庁担当記者)
もっとも、逆の見方もある。昨年あたりから、官邸が宮内庁にかなりプレッシャーをかけており、天皇、皇后が思いを素直に口にするのが難しくなっているというのだ。
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2015年12月23日(水)
2015年12月23日 05時00分
天皇陛下は23日、82歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち皇居・宮殿で記者会見し、戦後70年の節目となった今年を「さまざまな面で先の戦争のことを考えて過ごした1年だった」と振り返った。
戦争を知らない世代が年々増えていく中で「先の戦争を十分に知り、考えを深めていくことが日本の将来にとって極めて大切なことと思います」と述べた。
多くの戦争犠牲者に思いを巡らせ「平和であったならば、社会のさまざまな分野で有意義な人生を送ったであろう人々が命を失ったわけであり、非常に心が痛みます」とも語った。 |
2015年12月23日 |
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一蹴された国費投入 巨額賠償、あえぐ東電
福島県浪江町の住民が避難生活を送る体育館を訪れ、謝罪する東京電力の清水正孝社長(当時、右から3人目)ら=2011年5月4日、福島県二本松市
「『政府案でお願いします』と会長から言ってほしい」。原発事故の賠償支払いの枠組みづくりが佳境に入っていた2011年5月3日、メガバンク幹部は東京電力企画部長の村松衛に冷たく告げた。
会長の勝俣恒久が強気の姿勢で、財務省や金融機関が中心になってまとめた政府案に難色を示していたからだ。
政官界に影響力を持ち、金融機関にも「金を借りてやる」態度だった東電。官庁や取引銀行との窓口を務める村松は、立場が一変したことが痛いほど分かった。「強硬論はあるが(国費投入は)諦めている」とその場を引き取るしかなかった。
異論
日本にまだ商業炉がなかった1961年に成立した原子力損害賠償法(原賠法)は、原子力事業の健全な発展を目的とし、一方で「過失の有無にかかわらず事業者は無限責任を負う」と規定した。
福島第1原発事故の賠償金は風評被害から慰謝料まで兆円単位に上るのが確実だ。国策を担ってきた東電は皮肉にも存亡のふちに立った。
財務省は国が一時的に資金援助をし、最終的には東電が返済する「絵」を描く。東電は存続し、株主や債権者の権利も守れる異論がないはずのアイデアだったが、勝俣や社長だった清水正孝は4月下旬の記者会見や投資家への説明会で、原賠法に盛り込まれた免責規定「異常に巨大な天災地変」にあたるとの見方を示したり、国の応分の負担を求めたりした。 財務省幹部は「本当にばかだ。このままでは破綻だ」と憤った。経済産業省の「改革派官僚」古賀茂明が作成した東電を破綻処理する試案「古賀ペーパー」が流布したのもこのころだ。国有化の可能性もささやかれた。
関西電力出身の民主党参院議員、 藤原正司 は4月26日の国会審議で「悪いことをしたから銭を払うという東電罪悪論になっている」と疑問を投げ掛けた。電力労組が支援してきた民社党出身の元経産相、 直嶋正行 は5月9日、官邸を訪ね菅直人首相に「将来も電力供給の責任を果たすべきだ」と東電存続を強調。
同じころ、最高実力者の勝俣も動く。「政府のキーパーソン」(銀行筋)である官房副長官、 仙谷由人にも接触。賠償での国費投入を求めていた。
仙谷は電力の地域独占をはじめとした制度見直しをほのめかして一蹴。逆に「自助努力が足りない」として追加リストラを要求した。東電は「生かさず、殺さず」(財務省幹部)の政府案をのむしかなかった。
解体の芽
6月14日。「賠償支援機構」を通じて国が資金援助し、東電が長期分割して返済する枠組みが閣議決定。しかし、他の電力会社に負担金を求めることに自民党が反発し、法案は7月8日まで棚上げされる。
破綻のシナリオを復活させないため、東電は野党である自民党議員への接触も始めた。ある中堅議員は「知人から東電の若い社員の相談に乗ってくれ、というので行ってみると副社長も待ちかまえていて協力を要請された」と話す。
経産省や財務省幹部の説得もあって自民党は法案を了承したが、菅政権への対抗から、東電を事実上、破綻させないとした閣議決定を見直させた。
株主や取引銀行の負担の在り方も今後検討するとした「付帯決議」も盛り込ませる。延命が一転し、将来に向けて残された解体の芽。東電は今や、蜜月の関係にあった自民党さえ抑え込むことができなかった。
東電の元副社長は「政治が流動化し、派閥の領袖(りょうしゅう)クラスを抑えれば済んだ時代は終わった」と指摘。「東電はこのままだと賠償債務を返済するだけの会社になる。若い人たちにとって、本当にこれで良いのか」と話す。
40代のある社員は「正直お先真っ暗だ。同僚と飲むと転職の話ばかりになる」と顔を曇らせる。国策の行方は首相の交代で見えず、事態を打開する力を失った東電の漂流が始まった。(片山寿郎)(敬称略)
(2011年の調査報道)
引用元。
太字、赤字は管理人。 |
2015年12月23日 |
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12月22日 19時55分
運転開始から40年が経過し、廃炉が決まっている佐賀県の玄海原子力発電所1号機について、九州電力は来年度から28年間かけて廃炉の作業を進めるとした計画をまとめ、原子力規制委員会に申請しました。
昭和50年に営業運転を開始した玄海原発1号機について、九州電力は、福島第一原発の事故を踏まえて原発の運転期間が原則40年に限定されたことに伴い、ことし4月、正式に廃炉を決めました。
その後、廃炉の具体的な作業工程について検討を進めていたもので、来年度から28年間かけて作業を進める計画をまとめ、22日、原子力規制委員会に申請しました。
計画では廃炉の工程を4段階に分け、来年度から平成33年度までの第1段階では、原子炉の配管などに残った放射性物質の除染などを行い、平成41年度までの第2段階では、放射能のレベルが比較的低い設備を解体・撤去し、使用済み核燃料の搬出を終えるとしています。
そして、平成48年度までの第3段階では、原子炉容器や蒸気発生器などを解体・撤去し、平成55年度までの第4段階で原子炉建屋を解体・撤去するとしています。
一方、安全対策として、放射性物質が外部に漏れたり拡散したりしないように対策を講じ、放射線のモニタリングもするとしています。
九州電力では、こうした廃炉の費用について364億円と説明しています。
記者会見で九州電力の田尻浩昭環境広報グループ長は「廃炉作業は、放射性物質に汚染された設備を対象としているので、調査などを慎重に行い安全に影響が出ないように進めていきたい」と述べました。
この計画について、九州電力は立地自治体の玄海町と佐賀県にも安全協定に基づいて、22日午後説明し、「事前了解」を求める書類を手渡して、同意を求めました。
運転開始から40年の原発では、ことし、玄海原発1号機をはじめ、関西電力の美浜原発1号機と2号機、それに日本原電の敦賀原発1号機と中国電力の島根原発1号機の合わせて5基の廃炉が決まりましたが、廃炉工程の計画を提出したのは九州電力が初めてです。 |
2015年12月23日 |
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2015/12/22
環境省は民家や農地から約20メートル以上離れた森林で除染を実施しない方針を最終的に固め、21日に東京都内で開かれた有識者による環境回復検討会で示した。生活圏に影響を与える森林からの放射性物質の飛散は確認されず、線量低減のため落ち葉を除去すると土砂流出などが懸念されると判断した。
同省は環境回復検討会の席上、東京電力福島第一原発事故に伴う避難区域などで行った放射性物質の移行調査で、山林から周辺住宅などへの飛散や流出は、ほとんど見られなかったと説明した。
除染作業により落ち葉や堆積物を取り除いた場合、土砂が麓に流れ出る危険性もあると指摘。民家や農地から約20メートル以上離れ、日常的に人が立ち入らない場所での除染は見送る方針を示し、了承された。
ただ、山の勾配が急で大雨などの際、土砂が流れ込む可能性がある住宅地などに限り、防護柵の設置など対策を講じる。
現在、同省が避難区域を対象に実施している除染では引き続き、20メートルの範囲が対象となる。市町村が主体となる事業では実施する場所について制約はない。しかし、広範囲での作業には多額の費用が必要となり、以前から国の補助対象から外れているため、独自に取り組みを始めるのは難しいとみられる。
同省はこれまで、県内面積の約7割を占める森林のうち、生活圏から20メートル以内とキャンプ場や遊歩道、キノコ栽培で人が入る場所に限って落ち葉など堆積物を除去するとしてきた。それ以外のエリアについては方針を示していなかった。
検討会終了後、井上信治環境副大臣は報道陣に「全てを面的に除染するのは物理的にも困難で、悪い影響の方が大きい。住民にとって一番良い手法を考えた結果だ」と述べた。
県や市町村は環境省に対し森林全体を除染するよう繰り返し要望してきた。今回の方針について、県森林計画課は「県民生活にとって森林は生活の一部。帰還する住民が不安を抱かないためにも、国の責任で取り組むよう引き続き求めていく」としている。森林・林業活性化推進県議会議員連盟は21日、県に森林除染の推進を要望した。関係者は「住民が納得する範囲まで実施してほしい」と訴えた。
■林業対策が課題
環境省が森林全体を除染しない方針を固めたことに、県内の林業関係団体からは伐採などに従事する作業員の被ばく対策を強化するよう求める声が上がった。
原子力規制庁が昨年11月、避難区域の森林で行った空間放射線量調査の平均値は毎時6.5マイクロシーベルトで、最も高い場所は毎時31マイクロシーベルトだった。
避難指示解除の要件となる毎時3.8マイクロシーベルトを大きく上回っており、県森林組合連合会の関係者は「除染をしない森林で働く作業員の精神的不安に配慮すべき」と指摘した。さらに、何らかの手当支給や労務単価の上乗せなど、特別な対策を講じるよう国や東電に要望する考えを示した。
シイタケ原木の本格的な生産再開に向けて、原木林の線量低減は急務となっている。多くの産地で原木の放射性セシウムが林野庁の指標値(1キロ当たり50ベクレル)を超え、かつて全国一を誇った出荷量は平成24年には原発事故前の6%にとどまった。県林業振興課は「除染しないと、原木林の再生がさらに遅れてしまう」と懸念している。 |
2015年12月23日 |
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2015/12/22 22:20
中日本高速道路(名古屋市)側の過失を認めた22日の笹子トンネル天井板崩落事故訴訟判決。松本玲さん=当時(28)、兵庫県芦屋市出身=を亡くした父邦夫さん(64)は「分厚い判決文を娘の遺影に供えたい」と評価した。だが、家族を失った痛みは癒えず、母和代さん(64)は「娘の声は聞かれない。メールも来ない。遺族は死ぬまで遺族」と涙ぐんだ。
22日午後1時半すぎの横浜地裁。原告席の遺族10人は、緊張した面持ちで判決を待っていた。市村弘裁判長が「適切な点検実施計画を設定すべき注意義務を怠り、目視のみという方法を採用した過失があった」と判決理由を読み上げると、驚いた表情で顔を見合わせ、ぽろぽろと涙をこぼした。
「天井板崩落は予見できた」「適切な点検で事故は回避できた」。裁判長の言葉一つ一つに、ガッツポーズをしたり、大きくうなずいたりしながら、判決に聞き入った。
閉廷後、遺族5人が記者会見。邦夫さんは「判決にはびっくりした。同じような事故の裁判で原告に有利な判決は少ない。期待はあまりしていなかった」と打ち明けた。
和代さんととともに結審まで15回に上った口頭弁論にほぼ出席。芦屋市の自宅から横浜地裁に通い続けた。これまでの裁判で会社側は「検査しても事故は予見できなかった」と一貫して過失を否定してきた。
娘のペンダントを着けて判決を迎えた和代さんは「私たち一般市民と、安全管理のプロであるはずの会社の感覚に大きな違いがあることを知り、痛めつけられた裁判だった。でも、きょうの判決には感謝の気持ちでいっぱい」と語った。
事故後、夫妻は日本の刑法では企業の刑事責任を問えないことを知り、尼崎JR脱線事故の遺族らと組織罰を考える勉強会にも参加してきた。邦夫さんは「日本での組織罰に道を開いた歴史的な判決」と力を込めた。(まとめ・藤森恵一郎) |
2015年12月23日 |
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12月22日 19時37分
法務省は、右派系グループの元代表者らが、東京・小平市の朝鮮大学校の前で、在日朝鮮人2人に対し、脅迫する言動を行ったことは人権侵犯に当たるなどとして、この元代表者に対し、今後、同様の行為を行わないよう勧告しました。
法務省によりますと、こうした事例で勧告を行うのは初めてだということです。
法務省と東京法務局の調べによりますと、この右派系グループの元代表者らは、平成20年から23年にかけて3回にわたり、東京・小平市の朝鮮大学校の校門の前で、校内にいた在日朝鮮人2人などに対し、脅迫する言動を繰り返し行ったということです。
法務省は、この2人からの申告を受けて調査を行った結果、右派系グループの元代表らの行為は、生命や身体に危害を加えかねない気勢を示し、被害者を畏怖させる違法なものであることに加えて、人間としての尊厳を傷つけるもので、人権擁護上、見過ごすことができない人権侵犯だと結論づけました。
これを受けて、法務省は、この元代表に対し、自己と異なる民族などと共生することの重要性を理解したうえで、みずからの行為が違法であることを認識し、反省するとともに、今後、決して同様の行為を行わないよう勧告しました。
法務省によりますと、大声を上げるなどして他人の権利を侵害する、こうした事例に対して、勧告を行うのは初めてだということです。 |
2015年12月23日 |
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200億円で新聞を「買収」した安倍政権
2015.12.17(木) 池田 信夫
自民党の税制調査会は12月16日、消費税の10%への引き上げにともなう軽減税率を正式決定した。酒類と外食を除く食品を8%に据え置くというのは、公明党案の丸のみに近い。これで約1兆円の財源が消えるが、その具体策は決まっていない。
おまけに「宅配の新聞」がこっそり軽減対象にまぎれこんだ。新聞協会は「EU(欧州連合)でも軽減対象になっている」と主張しているが、EUでは水道も電気もガスも軽減対象だ。日本では水道代さえ10%なのに、なぜ新聞が8%なのか。
新聞の自殺
朝日新聞は16日の社説で「軽減税率について、消費税率が10%を超えた時の検討課題にするよう提案してきた」と軽減税率への反対論を繰り返す一方で、適用対象になったことについては「社会が報道機関に求める使命を強く自覚したい」という。
軽減税率が望ましくないというのは、経済学者のほぼ100%のコンセンサスである。朝日もそう考えるなら、軽減税率を返上してはどうだろうか。そうすれば政党交付金に反対する共産党がそれを返上しているのと同じく、朝日の主張は強い説得力をもつだろう。
新聞の軽減額はたいしたものではない。全国の日刊紙を合計しても200億円ぐらいで、政府が新聞を「買収」するコストとしては安いものだ。
2016年1月からの通常国会では野党が、矛盾だらけの軽減税率について激しく批判するだろうが、「賄賂」をもらった新聞は政府を批判できない。何しろ最も理屈に合わない軽減対象が新聞なのだから。
2012年に朝日新聞の若宮啓文主筆(当時)は、『文芸春秋』1975年2月号の「日本の自殺」という論文を引用して「古代ギリシャもローマ帝国も自らの繁栄に甘えて滅んだ」と指摘し、「国の借金が瀬戸際までふくれたいま、『日本の自殺』がかつてなく現実味を帯びて感じられる」と警告した。
しかし軽減税率を強く要求したのは、新聞協会の会長社である読売新聞社の渡辺恒雄主筆だといわれる。今回の軽減措置は、読売が一貫して安倍政権を支持してきたことへのご褒美かもしれない。いずれにせよ、新聞が政府に補助金を要求するのは、自殺行為である。
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2015年12月23日 |
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軽減税率 3党合意にも違反していない
2015年12月20日 03時01分
2017年4月の消費税率引き上げに合わせた軽減税率導入に対し、民主党が反発している。
政府・与党は、適切に反論するとともに、丁寧な説明に努めねばならない。
民主党の岡田代表は、約1兆円の財源を要することについて「財政再建の旗を降ろすのか。1兆円のバラマキで参院選を乗り切ろうということだ」と決めつけた。
やや性急で、近視眼的な批判だ。医療などの自己負担額に上限を設ける「総合合算制度」の見送りで4000億円の財源は既に確保された。残りについても、たばこ増税案などが浮上している。
将来の社会保障費の増大を考慮すれば、消費税の再増税は不可避だ。これにも備える軽減税率の導入は財政再建に逆行するまい。
民主党は、消費増税の低所得者対策として「給付付き税額控除」の導入を主張している。所得税の課税対象者に減税し、免除者には給付金を支給する制度だ。
しかし、軽減税率に比べて分かりにくく、消費者の痛税感も緩和されないのではないか。
給付付き税額控除は、所得を正確に捕捉できなければ、不正受給の恐れがある。対象の線引きが政治裁量となり、大盤振る舞いになる可能性も指摘される。政権担当時に「子ども手当」などが頓挫した経験を思い起こすべきだ。
枝野幹事長が総合合算制度の見送りについて、消費増税を決めた12年6月の民主、自民、公明の3党合意の「明確な違反だ」と批判しているのも疑問である。
3党合意に基づく社会保障・税一体改革関連法は、総合合算制度や給付付き税額控除を検討するとしているだけで、3党が導入に合意したわけではない。関連法には、軽減税率の検討も盛り込まれている。批判は当たらない。
枝野氏は「3党合意は破棄された」と断じ、10%への引き上げに反対する可能性も示唆した。
民主党と統一会派を組む維新の党も、民主党と歩調を合わせる構えだ。おおさか維新の会、共産党なども反対している。
仮に増税が予定通り実施できなければ、それこそ財政再建が一層遠のいてしまう。民主党はそんな無責任な対応は避けるべきだ。
見過ごせないのは、枝野氏が新聞への軽減税率適用に関して、「新聞よりも水道や電気が必需品だ」と発言していることだ。
民主主義や活字文化を支える重要な公共財である新聞や出版物に対する理解を欠いていると言わざるを得ない。
2015年12月20日 03時01分
☆読売新聞が民主主義や活字文化を支える重要な公共財とはよく言うなぁ。
読売新聞中興の祖「正力松太郎」Wikipediaから部分引用。
CIAの協力者としての活動
早稲田大学教授の有馬哲夫が、週刊新潮2006年2月16日号で、正力が戦犯不起訴で巣鴨プリズン出獄後に中央情報局(CIA)の非公然の工作に協力していたことをアメリカ国立公文書記録管理局によって公開された外交文書(メリーランド州の同局新館に保管されている)を基に明らかにし、反響を呼んだ。
有馬は日テレとCIAの関連年表も作成しており[26]、その中でアメリカ対日協議会の面々を登場させ、日テレとの密接な関係を抉り出している。
日本へのテレビ放送の導入と原子力発電の導入について、正力はCIAと利害が一致していたので協力し合うことになった、その結果、正力の個人コードネームとして「podam」(英:我、通報す)及び「pojacpot-1」が与えられ、組織としての読売新聞社、そして日本テレビ放送網を示すコードネームは「podalton」と付けられ、この二者を通じて日本政界に介入する計画が「Operation Podalton」と呼ばれた。
これらの件に関する大量のファイルがアメリカ国立第二公文書館に残ることになったen:Psychological_Strategy_Board(アメリカ国立公文書 Records Relating to the Psychological Strategy Board Working Files 1951-53)[27][28]。正力と共に日本のテレビ放送導入に関わった柴田秀利は「pohalt」というコードネームを与えられた。
CIAに正力松太郎を推薦したのは、上院議員カール・ムントであるとベンジャミン・フルフォードは主張している[29]。 |
2015年12月23日 |
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OECD加盟34カ国で6番目に高い貧困度
アンソニー・アトキンソン :英オックスフォード大学フェロー
2015年12月21日
フランスの経済学者トマ・ピケティ氏は所得格差をめぐる鮮やかな問題提起で注目され、その著作『21世紀の資本』は2014年から15年にかけて世界的なブームを引き起こした。英国オックスフォード大学フェローのアンソニー・アトキンソン氏は、ピケティ氏が師と仰ぐ不平等研究の先駆者だ。彼は今世界、そして日本の格差問題をどのように見ているのか。特別に寄稿してもらった。
経済的不平等の現状に関する懸念は世界中で共通のものだ。近年は豊かな国と貧しい国との差が縮まり、世界全体として見れば1日に1.90ドル(約230円)以下で暮らす極貧層の数は目覚ましく減った。
豊かな国における貧困
アンソニー・アトキンソン教授の新刊『21世紀の不平等』は世界16カ国で刊行されている
ただ、不平等は多くの国で生じており、豊かな国にも貧困が依然として存在している。これを受けて米国のオバマ大統領は、不平等の問題を「現代における明確なチャレンジ」と呼んだ。
同様に、IMF(国際通貨基金)のクリスティーヌ・ラガルド専務理事も「不平等は世界の経済的システムの安定性を脅かすものだ」と述べた。そして国連のメンバーは2015年9月に、貧困と不平等の問題を強調した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に署名した。
だが世界のリーダーたちは、不平等をなくして貧困に打ち勝つために取る手段そのものについては発言していない。彼らは公正な成長を求めているが、それはどうしたら実現されるのだろうか。
→次ページ日本の格差は政策の影響も大きい |
2015年12月23日 |
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